誰しもが遊んだことのある組み立てブロック「レゴ(LEGO)」。なにより夢のある商品だし、想像力も豊かになる。デンマークの商品だが、世界中で愛され続けている永遠のロングセラー商品だ。ところが中国のレゴ…風のブロックはひと味違う。なぜか軍事関係のモチーフが多く、やたらと好戦的なのが特徴だ。しかも商品名は「啓蒙」ときた。入手したので組み立ててみたぞ!

今回チョイスしたのは予算の関係で軍用ジープ。荷台部分には砲台も付いており、組み方によっては「マシンガン・ゴーカート」的な、地獄の車両を作ることもできる。

箱はベコベコになっていたが、中身のブロックは意外(?)と丁寧に作られている。本家レゴと比べたらその差は歴然だが、ニセレゴ界ではナンバーワンの品質ではないだろうか。ちなみに本家レゴとは完全互換。説明書も本物ソックリの出来となっている。組み立ての感触としては、少し固めのカッチリ系。オプションの武器はAK-47…ではなく、M4カービン的な形であった。

なお、軍用ジープ以外のラインナップは、確認できただけでも「装甲車」「戦車」「軍用ヘリ」「軍艦」「巨大空母」「軍用ダンプトラック」「軍用通信車」「地対空装輪装甲車」「軍隊総司令部」……と、いつ宣戦布告してもおかしくない本気度となっている。中国の子どもたちは「啓蒙」で遊び、何を感じているのだろうか。

(写真、文=GO