ゲームメーカーの『カプコン』とカラオケチェーンの『パセラ』がコラボレーション! 東京・新宿にカプコンバーがオープンする。このお店は入店時間を制限しており、利用するには事前に整理券をもらわなければならない。その理由が実際に入店してみてわかった。
最大席数32席しかないのである。したがって、客が殺到すれば混雑することとなり、料理やドリンクを楽しむことができなくなる。そこで同店は時間別に入場制限を設けて、来店者が楽しめる工夫をおこなっている。
提供される品々はどれもユニークなものばかり。視覚的なインパクトもさることながら、味もしっかりしていておいしいのである。あえていうなら「グロうまい」という表現が相応しい。
記者が事前にチェックしていたメニューは、人気ゲーム『モンスターハンター』を題材にした「一狩り行こうぜ!! こんがり肉(ミニサイズ)580円」と『バイオハザード』の「ブレイン(脳みそ)ケーキ 680円」だ。これだけでは少々寂しいので、「生物の究極形!! タイラントのスペアリブ ~暴君ソース~ 1980円」とドリンク「Gウイルスワクチン 780円」をオーダーした。
一つひとつご説明すると、「こんがり肉」は骨付き肉(鶏肉)にベーコンを巻いたもの。ゲームに出てくる肉が見事に再現されており、味はとってもジューシー! 肉のウマミがベーコンに閉じ込められており、一口噛むごとに肉汁がジュワ~ッと口の中に広がる。
「タイラントのスペアリブ」は、その大きさにまず驚く。2~3人前でかなりのボリューム。さらに料理の仕上げとして、スタッフがその場でバーナーで肉の表面をあぶってくれるのである。演出もさることながら、肉の柔らかさにびっくり。「暴君」と呼ばれるハナベロソースのかけ過ぎに注意しよう。
真っ赤な注射器と共に提供される「Gウイルスワクチン」は、自分で好みの味に調整できるアルコールドリンクだ。チュウハイのグラスに、注射器に入ったストロベリーのリキュールを注入する。お酒が強い方は全部入れてしまっても構わないだろう。
開店前からインターネット上でも話題になっていた「ブレインケーキ」。見た目のすごさは言うまでもないだろう、本物の脳みそのようにウネウネとした模様を描いているのだが、そのウネウネの正体はマロンクリームである。つまりモンブランケーキに血に見立てたフランボワーズソースがかかっているのだ。味は見た目を裏切るおいしさ。ほど良い甘さで、甘いものが苦手という人でも美味しく食べられるだろう。
比較的にインパクトの強いものばかりをメニューから選んでオーダーしてみたのだがどれも美味しかった。一見、奇をてらったような奇抜な雰囲気のある品々だが、味もしっかりしており、安心して味わうことができた。
興味のある方は、ぜひともカプコンバーを訪れてユニークなメニューを味わってみると良いだろう。ただし、事前に整理券を入手しないといけないので、その点をお忘れなく。
写真:Rocketnews24
▼ モンハンの「こんがり肉」、肉汁ジュワッとジューシー!
▼ バイオハザードの「Gウイルスワクチン」、注射器がユニーク
▼ バーナーであぶる「タイラントのスペアリブ」
▼ 驚くほど柔らかだった~
▼ そしてこちらが「ブレインケーキ」
▼ 見た目を裏切るうまさ
▼ 重厚な出入り口の扉が、ゲームの興奮へといざなってくれる