以前、ザンギエフの写真を複数掲載した「ザンギエフ写真集」をお伝えした。これはザンギエフがいかにザンギエフであるかを、心行くまで味わって頂くために、ザンギエフにこだわったザンギエフ写真の数々だったのだが、ここ日本でも、海外のザンギエフに負けていない、筋金入りのザンギエフがいると判明した。

どうか2011年の締めくくりに、ザンギエフの勇姿を目に焼きつけて頂きたい。きっとこの写真を見れば、ザンギエフのように屈強な心持ちで2012年を迎えられるはずである。

日本で目撃されたザンギエフは、一言でいって「スマイリー」。最高気温が9度しかない真冬の寒空の下であっても、あくまでスマイルを絶やさない。「強い人は優しい」というが、まさに優しさがにじみ出た笑顔を携えている。

彼がいうには、「全然寒くない」とのこと。まるで気迫のベールに包まれており、寒さを寄せ付けないかのような力強い言葉である。彼はいかにしてそのような強さを手に入れたのだろうか?

もしかしたら、出身地のソ連(現ロシア)の寒さから比べると、日本は暖かいくらいなのではないだろうか。むしろ、常夏と言いたいくらいかもしれない。だが、ザンギエフは決して常夏とは言わない。なぜならソ連出身で、常夏を知らないからだ。仮に日本の冬を暖かいと感じていたとしても、強さと優しさを兼ね備えた彼は、常夏を知らないので常夏とは言わないのである。

ちなみに海外で目撃されたザンギエフと、日本のザンギエフを比べると、若干日本のザンギエフの方が体毛が濃いようだ。これはあくまで仮説でしかないのだが、日本版ザンギエフは体毛が濃いために、「全然寒くない」と言ったのかもしれない

しかしあのスマイリーを見ている限り、体毛だけが寒さの助けになっている訳ではないようだ。今、この瞬間を生きる、それがザンギエフのザンギエフたる所以(ゆえん)なのかもしれない。あのスマイルには、敵わないな……。

写真:Rocketnews24

▼ 巨体なのにしなやか、そしてスマイリー
▼ ファイティングポーズも決まっている。そしてスマイリー
▼ ベガ、ケン、リュウ、そしてスマイリー
▼ 海外のザンギエフもなかなかのスマイリー