【大食い検証】びっくりドンキーで10万円分食べられるのか? 男5人で挑戦した結果… / 第3回「10万円食べるもんズ」(後半)

・裏切り者が……いた

我々が目を付けたメニューは「コロコロステーキ(1338円)」と「ねぎポンおろしバーグステーキ150g(1038円)」の2つ。コスパの悪さは当然として、脂肪分の少ない2つのメニューはまさにラッキーアイテムでしかない。弁慶の泣き所ならぬ、ドンキーの泣き所である。

序盤、各自快調に飛ばし、次々と鉄板が空になっていく。この作戦はハッキリ言って大成功。どちらもサッパリと食べられるだけでなく、抜群のウマさであったことは言うまでもない。このペースならば意外と早い段階で決着が付く。……と思われた矢先のことだった。

メニューを眺めていたYoshioが、全メンバーに向かって以下のようなプレゼンをしてきたのである。


Yoshio「ねえねえ! ちょっとこれいいんじゃない!? この “ミスサラダ”ってやつ!! 豆腐とかしか入ってないのに498円ってコスパ悪ッ! 豆腐なんてチュルンッ……じゃん!! 俺これ注文するけど、誰か他にも頼む人いる!?」

Yoshioの言う通り、ミスサラダは豆腐が入った和風のサラダで、同じサラダでも「シーザーサラダ」や「マーメードサラダ」よりコスパは遥かに悪そうに見えた。さらに言えば、やや肉が重くなってきたタイミングも重なり、我も我もとほぼ全てのメンバーがミスサラダを注文した……のだが。いざミスサラダが到着すると……。


デケェェェェエエエエエ!


ファミリーサイズやないか!!!!!!!


メニューではわからなかったものの、ミスサラダは完全に「みんなで1つを食べるサイズ」のサラダであり、1人で食べようものならそれだけでお腹がいっぱいになってしまうほどのジャンボ仕様だったのである。悪意の有無にかかわらず、結果的にYoshioの軽率な行いはユダ級の災いを引き起こした。

・あの男しかいない

確かに肉と比べた場合、野菜はサッパリしている。だが、カサが多く胃を満たす速度は肉よりも早い。味を変えるために他のメニューなどにも果敢に手を出したが、この段階で付け合わせポテトと野菜のクリーム煮がボディブローのようにジワジワと効いてきた。絶体絶命のピンチ。こんなときに頼れるのはあの男しかいない。


佐藤「どうした、お前ら? この死線を超えられるかどうかが勝負の鍵なんだ。ただ、お前ら小僧どもには死線を超える知恵も勇気もあるまい。ならば俺が一撃でびっくりドンキーを葬ってみせよう……(首をコキコキ)。巻き起これARASHI!」


「佐藤トルネードォォォオオオオオオオオ!!!!!」






でも全然減ってねぇぇぇぇえええええ!!!!!

奥義「佐藤トルネード」でもどうにもならなかったことは事実であるが、一方でこの日もっとも量を食べたのは佐藤であったことはお伝えしておきたい。他のメンバーが平均5皿であったところ、佐藤は実に7皿を完食していた。さらに言えば、デザートでジョッキパフェも平らげていたから驚きだ。

最年長の45歳であるにもかかわらず、この食いっぷり──。ここまで食べられる45歳は、日本広しと言えどそう多くはあるまい。私は思わず呟いた。「佐藤さん、何者なんですか?」と。すると佐藤はこう言った……。


「ハンバーーーーーーーグ!!!!!!!」


結果的に、今回の合計金額は「3万4590円」だったから、10万円食べるもんズはまたしても惨敗を喫したことになる。コスパの悪いメニューで攻めまくってもこの結果だったから、逆説的ではあるが「びっくりドンキーは超コスパがいい」と言えるのではなかろうか。

とにもかくにも、佐藤の意地やYoshioの裏切りなど、様々なドラマがあった10万円食べるもんズ「びっくりドンキー」篇。3度目の敗北ではあるが、我々は諦めない。なぜなら俺たちは10万円分食べるために結成された世界に1つの特命チーム「10万円食べるもんズ」だからだ──。

参考リンク:びっくりドンキー
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼実は8月にロケは終わっていたのだが、1度ほぼ書き終わってたテキストが消えてやる気を失くしたため、このタイミングになりました。

サイゼリヤ篇はこちら。

スシロー篇はこちら。