右を向いてもキムチ、左を向いてもキムチ、前を向いても後ろを向いても、とにかくキムチで埋め尽くされている通りが、大阪にあるのをご存知だろうか? その通りとは、大阪市東成区にある「鶴橋商店街振興組合」のとある1本の通りだ。近鉄大阪線の高架橋の下に、軒を連ねるお店にはキムチが所狭しと並べられているのである。
この界隈は駅を取り囲むようにして、いくつもの商店街振興組合が連なっている。大阪鶴橋鮮魚卸売組合、大阪鶴橋卸売市場協同組合、大阪鶴橋市場商店街振興組合、東小橋南商店街振興組合、高麗市場、鶴橋西商店街、そして表玄関として鶴橋商店街振興組合がある。
これらすべてが隣り合っているので、辺りの活気もなかなかのもの。さまざまな生鮮食料品店が並んでいるのだが、なかでも「鶴橋といえばキムチ」と言われるほど、キムチは有名だ。千日前通りから一歩中に入ると、そこは真っ赤なキムチワールド。どこを向いても、赤く染まったキムチが軒先を色鮮やかに飾っている。
日本でも良く知られている白菜のキムチ、きゅうりのオイキムチはもちろんのこと、変わりどころでは山芋キムチ、わけぎのキムチ、スルメのキムチなど、なかなかほかでは見られないような逸品も多数取り揃えられている。
そのほかに一際目を引いたのが、常温で置かれた豚足や煮豚などの肉類だ。さらには人通りの激しい高架下で、干物を作る光景も見られた。まるでどこか違う国の市場にでも紛れ込んだような印象を受ける。
これからまだまだ暑さは盛り。辛いもので暑さを吹き飛ばしたいという方は、是非一度訪ねてみてはいかがだろうか。お店を切り盛りする大阪のおばちゃんのパワーに、圧倒されないように注意して頂きたい。
写真=ロケットニュース24
▼ このゲートをくぐると、そこは別世界のよう
▼ 創業45年の豊田商店、元気なおばちゃんがいっぱい
▼ どのお店も、種類・品数ともに豊富
▼ ショーケースはどこを見ても真っ赤
▼ カニを漬け込んだケジャン
▼ 豚を扱う店もいくつか見受けられた
▼ 魚を開いて干物にしている
▼ たくさんのお店が通りを埋め尽くしている