
大阪から上京して身に染みて思ったことがある。それは外の人の言う大阪は市内のイメージということだ。「大阪ってこうなんでしょ?」トークにあまりピンと来ない私(中澤)の生まれは泉州の泉南郡。大阪出身者からすら何があるか知らないという声があがる南の端の暗黒部だ。
基本的にだんじり祭がエンタメを支配しすぎて新しいブームが根付く隙がないこの一帯。先日帰郷した際もその雰囲気は全く変わってなかった。40年前から変わらない町。
そんな悠久を感じるのにも一瞬で飽きたので、気晴らしできるスポットを探してみたところ、近所に泉州南部らしからぬスーパー銭湯があるのを発見した。
・洗練された雰囲気
その名も『天然温泉 泉州の湯』。まず、スーパー銭湯なんてQOL(クオリティ・オブ・ライフ)基準の施設がこのエリアに存在することに驚く。ただ、場所を訪れてみると、なんとなく狙いが分かる立地だった。
泉州の湯があったのは、りんくうタウン駅を海側へ歩いた先、関西国際空港へと続くスカイゲートブリッジRのたもと。関西空港を望むその立地からも分かるように、空港の客も見据えているわけだ。
それゆえか、洗練された外観に泉州っぽさはない。なんなら変なホテルグループの『変なリゾート&スパ 関西空港』と併設だから、ここだけうっすら東京みたいなオーラが漂っている。
・安い
入口を入るとすぐに階段があって、ロビーや大浴場は2階にある模様。階段を上るとゆったりして綺麗めなロビーが開けた。ロビー前には座敷がありマンガ棚が置かれている。風呂上りの休憩処の余裕は十分なようだ。
受付で日帰り入浴を申し込むと、入浴料は平日900円、土・日・祝1000円で時間制限なしだった。ちなみに、タオルレンタルはタオル100円でバスタオル200円なので、手ぶらでも平日1200円、土日祝1300円である。
羽田の『泉天空の湯』に行ったことがあるけど、3000円以上安いことに泉州を感じた。浴場に入ってみると、壁がガラス張りになっていて海にかかるスカイゲートブリッジRが内湯から見える。
・ロケーションの良さだけではなく
空港を望むスーパー銭湯ということで泉天空の湯の景色を想定していたけど、関西空港は遠いから離発着する飛行機は空にキラッと光る点のようなサイズ感だ。と言っても、景色はバカにできない。眼前に海と空が開ける開放感は泉天空の湯よりも圧倒的に上なのである。
露天風呂では、そのベイサイドのロケーションを肌で感じた。景色だけでなく海の向こうから吹く風が気持ちいい。しかし、最も良かったのは……
人が全然いなかったところ。サウナ室(95度くらい)も水風呂もあって、絶景のロケーションでととのえるのに、露天風呂の椅子が2つで事足りるくらい利用者が少ないのだ。
良い風呂は多いけど、その魅力を満喫できる場所って案外少ない。そういう意味では、泉州の湯はかなり穴場と言えるのではないだろうか。
・ニフティ温泉の年間ランキング2025で健闘
なお、店頭に飾られていた賞状によると、そんな絶景はニフティ温泉の年間ランキング2025で全国絶景部門トップ30に入っているようだ。スーパー銭湯として大阪府総合4位にランクインしたりもしているようで、泉州にしては大分健闘している。
そんなわけで意外な穴場だった『天然温泉 泉州の湯』。関空利用者のひとっ風呂はもちろん、地元民も日常から離れてボーッと1日を過ごしたい時はオススメだ。
・今回紹介した店舗の情報
店名 天然温泉 泉州の湯
住所 大阪府泉佐野市りんくう往来北1-23
営業時間 7:00~24:00
定休日 無休
参考リンク:天然温泉泉州の湯
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼レストランもあるぞ
▼海が見えてチルイ
▼メニュー
▼とんかつ定食(税込1310円)
中澤星児















































