
現存する立ち食いそばチェーンの中で日本最古と言われているのが、今は関西で展開される『都そば』だ。確かに鶴橋店の軒には「創業昭和37年(since 1962~)」と記載されている。
日常に溶け込むように佇むチェーンではあるが、実は東京から始まって関西に根付いた点も含めてまさしく歴史だ。そんな都そばが、創業64年にして新名物を生み出していたのでお伝えしたい。
・思わず2度見
歴史があるとは言え雑に入れる気楽な雰囲気は権威とか様式美とは無縁である都そば。ゆえに、ちょっと攻めてようがスルーしがちなんだけど、今回通りかかった際に店頭に貼られていたメニューはスルーできなかった。私(中澤)が、2度見した後入店し、注文してしまったそのメニューとは……
「ぽて天そば」である。
ポテトの天ぷら、略して「ぽて天」だ。さつまいも天の中身をじゃがいもにしたような天ぷらで、大きい一枚の塊を揚げた豪快さにインパクトがある。
・コロッケそばともポテそばとも違う味
じゃがいも系の揚げ物+そばと言えば、コロッケそばは言うまでもなく、10年くらい前に『阪急そば若菜』から始まったポテそばブームもあった。が、これは天ぷら。食べてみると、コロッケそばともポテそばとも味が違った。
サクサクというより、カリッとしていて、コロッケより衣に一体感がある。また、衣の効果か、そのカリカリ感はフライドポテトより上だ。
そして、カリカリの衣を越えると中のじゃがいもはほくほく。しっとりしたムニュッとした柔らかな食感がコロッケともフライドポテトとも違って、衣とのコントラストがとても鮮やかである。その食感に、シンプルな塩味の味付がマッチしている。
・余所行きの顔じゃない
稀にじゃがいも天がある立ち食いそば屋もあるけど、細切りにしてかき揚げ状となっているのが基本なので、それともちょっと違う。匂い立つ素朴さ。まるでオカンが思いつきでやったチャレンジ天ぷらみたいな、余所行きじゃないオーラが感じられるところが良い。
たこ焼きもブランド化著しい今日この頃。個人的には外に向けてブランド化されている名物は余所行きの顔をしすぎていると思う。大阪出身の私でも「前からそんなのあったっけ?」というのが大阪グルメ代表みたいに取り沙汰されていることもあるくらい。
それらに比べると、都そばの「ぽて天そば」からそこはかとなく感じられるチープさと気楽な発想は極めて大阪っぽかった。都そばの公式インスタグラム「@miyakosobamiyakomiyako」によると、発売されたのは2026年10月13日とのこと。ちなみに、ぽて天そばは税込520円、ぽて天単品は税込120円だ。
「都そばの新名物」との触れ込みだが、もはや大阪名物にしても良いレベルの湯加減であると言えよう。創業64年にして新名物を爆誕させた都そば。その味は最古にして最先端。まだまだ丸くなるつもりはないということか。
参考リンク:都そば公式インスタグラム「@miyakosobamiyakomiyako」
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼フライドポテトみたいな塩加減が主張控えめのつゆとマッチする
中澤星児









































