ポケモン初の屋外常設施設『ポケパーク カントー』がオープンしたのは今年2月のこと。オープン当初の熾烈なチケット争奪戦もやや落ち着いたようで、先日初めて同テーマパークへと足を運んできた。

さて、今回は「初めてのポケパーク カントー」と題してレビュー記事をお届けするが、そこはとてもとても平和なポケモンだらけの世界であった。

・よみうりランドの一角

東京のよみうりランド内の敷地にオープンした『ポケパーク カントー』は、ポケモン初の屋外常設施設である。平たく言うならポケモン初の常設テーマパークと申し上げていいだろう。

あくまでよみうりランド内の一角にあることからもお分かりの通り、テーマパークとして敷地そのものは決して広大とは言えない。テーマパークの醍醐味であるアトラクションが目当てなら、よみうりランドの方がよほど充実している。

それでも『ポケパークカントー』は、愛・平和・やさしさ・思いやり……などなど、考え付く全てのポジティブな言葉が当てはまりそうなピースフルな空間であった。極論するとその理由はたった1つであろう。



・たった1つの理由

ズバリ申し上げると「園内にポケモンが好きな人しかいないこと」こそ『ポケパークカントー』がこの上なく平和な理由ではなかろうか? 当日、園内にいた人たち全員がポケモンが大好きなんだろうな、と自然と思えた。

ポケパークカントーは大きく「カヤツリタウン(街のエリア)」と「ポケモンフォレスト(森のエリア)」に分かれており、ポケモンフォレストは入場時間が決まっている。

しかもポケモンフォレストは1日1度だけの入場で、1度入ったら引き返すことは不可。滞在時間もせいぜい1時間半くらいなので、多くの時間は「カヤツリタウン」で過ごすことになる。

そのカヤツリタウンも子供向けのアトラクションが2つあるだけで、あとはステージとパレードくらいしか催し物がない。それでも来場者たちは満足げにポケモンの世界を楽しんでいた。

・そこにいられるだけで

園内のあちこちに配置されているポケモンたちは、ポケモントレーナーたちにとって本当にポケモン。そんなポケモンたちと同じ空間にいられるだけで多くの来場者たちは満足していたに違いない。

もちろん『ポケパークカントー』自体もポケモンの魅力を引き出したディスプレイが施されていたが、受け手である来場者の “感じ取る力” がポケパークカントーの幸せな空間を形作っていたのではないだろうか?

逆にポケモンを知らない人にとってはただの人形であり、アトラクションも少ないことから退屈なテーマパークになるかもしれない。先述の通り、アトラクション自体はよみうりランドの方がよほど充実している。



・サイズもちょうどいい

なので、当日フラッと訪れてもチケットが買えず、必然的にポケモン好きな人たちしか集まらないことが『ポケパークカントー』のいい雰囲気を生み出しているのではないだろうか? 来場者たちのポケモン愛がダダ漏れていました。

ポケパークカントーはよみうりランド内の一角にあることからもお分かりの通り、敷地自体は広大とは言えない。……が、そのサイズ感であるからこそポケモン好きしか集まらず、幸せな空気で溢れていたのだろう。

参考リンク:ポケパーク カントー
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.