ぷちゅぷちゅちゅる~ん。ぷはー! 温泉卵は飲みものだよね。あのゆるゆるの卵黄のコクは半熟ゆで卵とはまた別の良さがある。でも、先日、ふらっと温泉卵を買ったところ卵黄があふれ出す感じじゃなかった。

トロみを超えて粘りが出るくらい熱が通っていてギリ個体。卵黄がこんなに自我を持ってる温泉卵もあるんだねえ。ひょっとして温泉卵のゆるさって店によって違うのかもしれない。そこでローソン、ファミリーマート、セブンイレブンの温泉卵を割って中身を確認してみた!

・基本データ

まず、価格から紹介すると、ファミリーマートの「温泉たまご」が税込110円、ローソンの「トッピング用おんたま」が税込117円、セブンイレブンの「トッピング用温泉たまご」が税込105円だった。

シンプルに1番安いのはセブンイレブンだけど、ファミリーマートの温泉たまごには鰹だしがついてる。この時点で3つともちょっとずつ違うのが面白い。

・見た目で違い

さて、もったいぶる内容でもないから、さっそく殻を割ってみたところ、皿に滑り出す3つの中身。見た目で言うと、ローソンがちょっと違うだろうか

他の2つは白身がぷるんと形を保っているのに対し、ローソンのトッピング用おんたまは白身の液体率が高い。よりギリギリに見える。割った時に自重で卵黄が決壊しないかとヒヤヒヤしたくらいだ。



・白身を割ってみた

ローソンが旅館の朝食とかに出てくる飲めるタイプなことは間違いないだろう。では、ローソンよりも熱が通ってるように見える他の2つはどうなのか? 白身を箸で割ってみると……


3つともほぼ変わらん……!

トロけ出してくる卵黄。やがて3つの湖ができる。1つくらい粘度高めが混じっているかと思っていたが、全部飲めるタイプだった



・頂上決戦か

逆に、コンビニの温玉ってそこにこだわってるのかもしれないな。ちなみに製造会社は、ファミリーマートが伊藤忠飼料との共同開発、ローソンが『(株)たまごファクトリー』、セブンイレブンが『イセデリカ株式会社』となっている。

伊藤忠飼料はともかくたまごファクトリーとイセデリカ株式会社は卵食品専門の会社だ。軽い気持ちで始めたが、ひょっとしたらこれ温泉卵の頂上決戦なのかも。

・見た目では分からない違い

ゆえに、食べてみると見た目では分からなかった違いを感じた。卵黄においてもローソンの液体度が強めなのだ。そのほぼ生卵な卵黄の味からはゆるさと液体の境界をギリギリまで攻める心意気が感じられる。まるでそれがレーゾンデートル(存在価値)とでも言うかのように。プライドすら感じる鬼のようなアジャストである。

一方で、ファミマとセブンの温玉は食べてみるとトロみ重視。卵黄の味のコク深さが限界まで引き出されている。味の面では非常に適格な温玉感があり、ローソンとこの2つは同じ温玉でありながら別の山を登っているように感じた。



・それぞれの闘い

ここで改めてコスパ面から見てみると、セブンイレブンがこの味で1番安いのはなかなか凄い。しかしながら、トッピングではなく1品として数える場合、ファミリーマートに軍配が上がる。

とは言え、味は好み。そういう意味では、ローソンは1番他にない味で刺さる人は離れられなくなりそう。たかが温泉卵、されど温泉卵。コンビニの隅に置かれた100円ちょっとの商品でも色んな戦い方があることを感じさせられたのであった。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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