
先日、公園に行ったら、モルックをしている2人組を発見した。
なんだか面白そうで、しばらく眺めていたところ、「一緒にやります?」と声をかけていただいた。(相当ガン見していたのかもしれない。すみません……)
やや緊張気味の子どもたちと、ノリノリの母親(私)で参戦させていただき、1時間以上しっかり遊び倒してしまった。
あまりに楽しかったので「このセット、いくらくらいで買えるんですか?」と聞いてみたところ、なんと現在は人気で9000円ほどに値上がりしているらしい。
それなら、自作して雰囲気だけでも楽しんでみるのもいいのでは。というわけで今回は、家にあるものでモルックを作ってみることにした。
結論から言うと、本物じゃなくても十分楽しい。しかも、モルックはかなりかなりおすすめしたい遊びだった。
・モルックとは何か
モルックとは、フィンランド発祥のアウトドアゲームで、木の棒(モルック)を投げて、番号の書かれたピン(スキットル)を倒し、ちょうど50点を目指すシンプルな遊びだ。
点数の数え方はシンプルで、1本だけ倒れた場合は、そのピンに書かれた数字がそのまま得点になる。2本以上倒れた場合は、書かれた数字に関係なく倒した本数が得点だ。
最初に聞いたときは少しややこしそうに思えたが、実際にやってみるとすぐ理解できるシンプルさ。細かいルールはのちほど説明するが、かなり直感的で、老若男女問わず楽しめるのがモルックのいいところだ。
以前、ロケットニュースでも、町内会がモルックを始めていたと紹介していたが、実際に遊んでみると、それも納得のわかりやすさである。
ちなみに簡易版なら3000円前後で購入できるものもあるようだが、それなら雰囲気だけでも楽しめればOKということで、自作にチャレンジしてみることにした。
・まずはピン作りから
本来、スキットル(以降わかりやすいようにピンと呼ぶ)は木製で、上部が斜めにカットされており、そこに1〜12の数字が書かれている。
最初に思い浮かんだのはペットボトルだった。手作りボーリング的なやつでよく使われるアレである。しかし、家にそんなに数がない。
そこで、ふと思い出したのが、以前のブタメンパラダイスという企画で大量にいただいたブタメンの容器だ。
いつかこれで何かしたいと洗って取っておいたのだが、ついにその “いつか” が来た。
この容器に庭の小石を入れて重しにし、上下を組み合わせてテープで固定。
一応重さをそろえるために、ざっくり100gに統一。(本物のピンの重さとは異なる)
見た目はかなり即席だが、これでピンっぽいものは完成である。
本物は上部が斜めなので数字が見やすいが、こちらは平らなので、上と側面に番号を記載することにした。
・制作費0円で完成
次に必要なのが、投げる棒。これが「モルック」と呼ばれる本体である。
今回はトイレットペーパーの芯を使用。
中に粘土を詰めて重さを出し、それっぽく仕上げてみた。(実際は棒の重さもいろいろあるらしい)
ほかにも水を入れたボトルとかでも代用できそう。
投げる位置を示すライン(正式にはモルッカーリ)については、家にあった縄跳びで代用。家にあるものだけで何とかなったぞ。
・遊び方は超シンプル
というわけで、追加購入なしの完全0円でモルックセットが完成した。
仮に紙コップや粘土を新たに購入したとしても、500円以内には収まるはずだ。これで楽しめたら、かなりコスパがいい。
改めて、基本ルールはこんな感じだ。
・最初にピンを決まった形に並べる
・モルックを投げてピンを倒す
・1本だけ倒した場合 → 書かれている数字がそのまま得点
・複数本倒した場合 → 倒した本数が得点
・先にちょうど50点になった人が勝ち
・50点を超えると25点に戻る
・3回連続でミス(1本も倒せない)と負け
これが絶妙で、「あと数点で勝てる」という場面で超えてしまうと一気に逆転の可能性も。相手が狙っている点数のピンをわざと遠くに飛ばすという作戦もありだ。
・実際に遊んでみた感想
せっかくなので、実際に1人でシミュレーションしてみた。
並べ方にも、決まりがあり、投げ手から見て、左側に奇数、右側に偶数が来るように並べていく。
まずは1投目。
2本倒れた。複数ピンが倒れたので、2点ということになる。
本物だと、もっと軽快に飛ぶのでやはり違いはあるなぁ……。でもいい、これでつづけてみよう。倒れたピンはその場で立て直す。
2投目に倒れたのは、6。この場合、1本のみなので、この数字が点数となり、6点獲得。
ちなみに、こうやって重なっていたり、完全に地面についていないものはカウントされない。
本来は、これを交互に投げていき、相手の邪魔をするような投げ方(相手が狙いそうなピンを遠くに飛ばすなど)をする作戦もある。なかなか撮影が難しく、わかりやすい証拠がないので申し訳ないが、私、なかなかセンスあるかも。
ちなみに、めちゃくちゃ楽しい!!!!
・やはり手作りの限界か
少しずつではあるが、ピン同士が広がりはじめ、特定のピンを狙いやすくなってきた。
……が、ここで異変が。ブタメン容器にヒビが入ったり、粘土が飛び出したりと、手作り感ならではの問題が発生。
軽く修正して再開する。50点まで残り、12点。ここは12のピンを狙いたいが、倒れたのは4。
となると、残り8点。8のピンを狙って……
倒れた!(ホントのホント)
ここでもし、9点以上だったら、50点を超えてしまうので25点に戻るというルールである。
・結局、欲しくなってしまった
ということで、0円で作った即席モルックでも、想像以上にしっかり遊べた。
もちろん、倒れ方やピンの広がり方など、本物とは違う部分もあるが、「モルックって何?」という人が雰囲気を体験するには十分すぎるレベルだと思う。
ただし、楽しすぎた故に気づけば「ちゃんとしたやつが欲しい」という気持ちが芽生え、さらには「大会とか出てみたいな……」などと考え始めている自分がいる。
0円で始めたはずなのに、気づけば9000円に近づいている。モルックの魅力、恐ろしや……。
参考リンク:日本モルック協会
執筆:夏野ふとん
Photo:RocketNews24.
▼リアルモルックの写真が一枚もなくて、すみません……
▼私は電卓アプリを使用したが、モルック用の点数カウントアプリもあるらしい
夏野ふとん


























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