世は平成女児ブーム、2000年代ごろに流行った女子向けアイテムがリバイバルで流行っている。しかし私は昭和58年生まれの昭和女子。

私の女児時代は80年代後半から90年代前半ごろ。私たちの心を打ち抜いたのはセーラームーンにちびまる子ちゃんに美少女仮面ポワトリン、シルバニアファミリーに……そしてなんと言ってもジェニーちゃんなのである。

今や、日本の着せ替え人形といえばリカちゃんの一強だが、80年代後半〜90年代前半に少女の心を掴んでいたのは間違いなくジェニーだった。実は2026年はジェニー誕生から40周年の節目の年にあたる。

というわけで、懐かしさからジェニーちゃんをもう一度ゲットしようとしてみたのだが……!

・タカラの着せかえ人形「ジェニー」とは

ジェニーはタカラトミー(旧タカラ)が発売していた着せ替え人形。もともと82年にアメリカのマテル社とタカラがライセンス契約を結んで、日本オリジナルフェイスのタカラ・バービーとして発売し大ヒット。


しかし、86年にタカラとマテルのライセンス契約が切れて「バービー」の名前が使えなくなり、「ジェニー」に異例の改名をした……という経緯がある。

なお86年以降、マテルはバンダイと組んでマーバという会社を作り、マーバ・バービーを売り出したが、タカラ・バービーにそっくりだったため泥沼の裁判になったとか。


日本の女の子が好きな顔をタカラが研究して作ったというだけあって、私を含む当時の女子たちはジェニーに夢中になった。

同じくタカラが発売するリカちゃんとの違いは、ジェニーはLA出身の17歳でファッションモデルをしており、国際色豊かなジェニーフレンドという友達人形がいたこと


・圧倒的なジェニー人気だったはずが…

80年代後半は圧倒的ジェニー人気だったのが、90年代に入ってからリカちゃんがファミリー人形やお家の発売で徐々に人気を巻き返し、いつのまにかジェニーの影は薄くなり……2008年にジェニーは事実上の生産中止になる。

2010年にリニューアルして再発売するも2016年に再び生産中止。そして、2023年にリカちゃんフレンドの「#ジェニー(ハッシュタグジェニー)」として発売され現在に至る……という感じ。

一世を風靡したとは思えないほど、影が薄くなってしまったジェニー。しかし、先月X(旧Twitter)で全盛期のジェニーのCM動画がバズって、アラフォー女性の間で大きな話題に。

私も、CMを見てジェニーに熱狂した女児時代を思い出し、どうしてももう一度ジェニーちゃんが欲しくなってしまった!

・あの頃のジェニーちゃんを探す旅へ

ジェニーの全盛期はまだ日本がバブルだった頃。子供もたくさんいたし、洋服や小物類は今見てもかわいい、贅沢な作りになっているのが印象的だ。


手始めに私が手に入れたのは「ジェニーファッションクラブ」(日本ヴォーグ社)という、ジェニーの洋服の作り方を載せた本。

ハンドメイドなんかできないのだが、とにかく載ってる洋服がオシャレで憧れたのだ。今思えばこれが最初に手に入れたファッション雑誌と言っても過言ではない。

飽きず何度も何度も眺めては、ジェニーの服を売るラフォーレ原宿のジェニーショップへの憧れを募らせた。

メルカリで購入した本が手元に届くと、あの頃のジェニー愛が爆発! 今度は人形が欲しくなった……。引っ越しとともに手放してしまったジェニーちゃんたちをもう一度、手にしたい……!

・普通のジェニー(本体)探し、難航

しかし、ジェニーちゃんの顔は何度もリニューアルしており、今発売されているジェニーちゃんは、昔とは顔が全然違う……。私が欲しいのは、子供の頃に熱狂したジェニーちゃんなのである。

そんなわけで、過去のジェニーちゃんを探しに行くことにしたのだが……。まず、どこで売ってるのか見当がつかない。

調べてみると、ドール専門店とか、中古のおもちゃを取り扱う店に売っているか、メルカリやヤフオクで落札するしかないらしい。


というわけで、向かったのは秋葉原。


最初に訪れたのはラジオ会館内にあるドール専門店、ドーリーテリア。


ブライスやスーパードルフィーといったドールが主力のようだが、しっかりジェニー&リカちゃんコーナーがあった!


が、しかし……。


状態のいいジェニーやジェニーフレンドの人形は、目ん玉が飛び出るくらい高い!


箱入りの新品なら3万円近くするものもあり、箱無しのパンツ一丁でも状態がいいものは1万円くらいするではないか……。


それにしても、あの頃、おもちゃ売り場に溢れていた「普通のジェニーちゃん」が見当たらない。それもそのはず、多くのジェニーちゃんは我ら女児たちに髪を切られたり、メイクと称して落書きされたり、散々な扱いを受けているからである。


状態がいいものは出回りにくいのだろう。店員さんにも80年代後半〜90年代前半のジェニーについて聞いてみたが「当時のジェニーを大事にされてる方が多くて、手放す人が少ないのが実情」ということだった。なるほど、今でもちゃんとした状態で持ってる人は本気のジェニー好きだもんね……。

とりあえず、当時のジェニーの洋服(アウトフィットと呼ぶらしい)を購入。

・まんだらけのホビーコーナーで奇跡の再会

次に訪れたのは「まんだらけコンプレックス」という、漫画からアニメグッズ、玩具までそろえたデパートのような店。


ここは5階が女性向けのおもちゃコーナーになっているのだが、圧巻だった! 私たちがかつて熱狂したセーラームーングッズや「ひみつのアッコちゃん」のコンパクトやサリーちゃんのステッキなど可愛いおもちゃが勢揃い。



ハートが小学生に戻る空間。そして、リカちゃん、ジェニーちゃん関連もたくさんそろっている!

しかし……圧倒的に多いのはリカちゃん関係、そしてジェニーも2000年前後のものが多く、90年代のジェニーはやっぱり少ない。そしてプレミア価格でめっちゃ高い。


そんななか、まさに当時の普通のジェニーちゃんが一体だけあるのを発見! 


ぱっつん前髪にストレートのロングヘア。これこれ!


さらに、私が欲しかったジェニーフレンドの大徳寺キサラも! 強気な顔立ちがかっこいいんだよね〜。褐色のエリーと、ボブカットのキサラは異色で憧れたので覚えている。(今回私がゲットしたのはロングヘア版)

どちらも2000円前後と、高すぎない値段なので即購入! うおおおお〜。これでまた着せ替えを楽しむぞ!


他にもホビーオフなどものぞいてみたが、箱入り新品のジェニーはどこもプレミア価格でめちゃくちゃ高価になっていた。

・特に高価なジェニーは……

いくつか中古ショップを見たり、メルカリを見て気づいたのだが


・エクセリーナ(ジェニーの最高級シリーズ)
・新品箱入りのティモテ


この2つは特に高価になっているようだった。エクセリーナは元々、高級モデルだからだと思うが、服を着ていなくても高くてびっくりした。


そして、ティモテもかなり人気があって持ってる人が多かったと思うが、マニアの方いわく「髪の毛で遊んでしまう子が多かったので、綺麗な状態で残っているが珍しい」らしい。


あの頃はありふれていたジェニーの人形が、今ではこんなに入手困難になっているとは思わず、本当にびっくりした。だけど、ショーケースを見つめながら、お気に入りの子を探す時間は、本当に女児に戻ったようで楽しかった……。

今でもジェニーちゃんやジェニーフレンドの人形を持っている人は、どうぞ大事にしてほしい。そして、子供の頃に遊んでいたジェニーを手放そうと思っている人は、一度、専門店に持って行ってみるのもアリかもしれない。探している人、多いですよ……!

参考リンク:日本経済新聞ドーリーテリアまんだらけホビーオフ
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.一部プレスリリース

▼ジェニーのアウトフィット(洋服)も完全版は高価になっています

▼ホビーオフでは当時のリカちゃんやシルバニアなどを高価買取している様子。販売価格も高い!