宇宙の中ではちっぽけな人類。自然界においては葦(あし)のごとく弱く儚い存在だが、考えることで物理的な弱さを超える偉大な存在たりえる。そういった意味を込めて、フランスの哲学者パスカルはこう言った。「人間は考える葦(あし)である」と。

思考する。それは人を人たらしめるもの。そんなわけで、新宿東宝ビルのリンガーハットで私(中澤)は思考した。「これはパスタなのか?」と

・ちゃんぽんチェーンで起こっていたこと

長崎ちゃんぽんのチェーンである『リンガーハット』。なぜ、私がちゃんぽん屋でパスタについて考えているかというと、それは店舗限定メニューで「ナポリタンセット+コッペパン(税込850円)」を目の当たりにしたからだ。

日本発祥のパスタであるナポリタン。ふにゃふにゃの麺とケチャップ味が特徴となっているけれど、ABEMAによると、89%のイタリア人が「容認できない」とする調査結果が発表されたこともあるという。パスタという料理かどうかで言うと「パスタではない」という判断らしい。

・パスタとは?

ナポリタンという時点でイタリア人的には考えものなことが分かるが、リンガーハットのナポリタンはイタリア人じゃなくとも考えてしまった。「これはパスタなのか?」と。いや、むしろパスタではないだろ。なぜならば……


ちゃんぽん麺だし。

パスタって麺の種類を指す言葉だよね? 麺の種類が違ったらさすがにマズイのでは? そこでパスタについて調べてみたところ、イタリア語では「生地」「小麦粉を練ったもの」という意味らしい。言葉の元の意味的には間違ってはないのかもしれないけれど、概念的には違うと言わざるを得ない

「パスタとは何か?」思わずそんな根源的な問いを自分に投げかけてしまうこのナポリタン。哲学的ですらあるその存在はさて置き、味自体は結構ウマイ。ちゃんぽん麺のモチッとした食感にケチャップが合っているのだ。


・唯一断言できること

なお、セットのコッペパンには「ナポリタンを挟んでください」と言わんばかりに切れ目が入っている。語りかけられるままにナポリタンを挟んで食べてみたところ、ふわふわのコッペパンの香ばしさとちゃんぽんナポリタンのつるつるした質感が謎のハーモニーを奏でる。これもウマイんかい

とはいえ、言うまでもなくウマイからパスタというわけではない。むしろ、食べた後、「ウマイからどうした」という気持ちすら湧いた。全ての人をパスタ警察にするのではないかと思えるほど審議のランプが灯るリンガーハットのナポリタン。唯一断言できることは、絶対にイタリア人にバレてはいけないということだけである

・今回紹介した店舗の情報

店名 リンガーハット新宿東宝ビル店
住所 東京都新宿区歌舞伎町1丁目19-1 新宿東宝ビル1F
営業時間 月〜水10:30〜23:00、木〜土10:30〜4:00、日10:30〜23:00
定休日 無休

参考リンク:リンガーハット「リンガーパスタ(ナポリタン)
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

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