しばらく前から麻辣湯(マーラータン)が流行している。辛味と痺れがクセになる味わいで、記者も定期的に、もっぱらバーミヤンで味わっている。というのも、近所で麻辣湯を食べようと思ってもそれ以外に選択肢がないのだ。田舎では、まだ一部にしか伝わっていないのかもしれない。

都会には専門店があると聞く。羨ましさを抱えながらも、バーミヤンに通う日々が続いた。そろそろ、その味を舌が覚え始めたある日のこと。ふと「自分で作ればよいのでは」と思い至った。しかし、これまた中華食材専門店などが近くにあろうはずがない。

リサーチを重ねた結果、行きついた先は……そう、業スー(業務スーパー)である。


・専門店がない

麻辣湯(マーラータン)は中国の四川省で生まれた料理で、麻は痺れる、辣は辛い、湯はスープの意味を持つとのこと。花椒や唐辛子などを使ったスープ料理で、日本のものはモチモチ春雨麺が入っているイメージだ。繰り返すように記者は情報源がバーミヤンしかないのだが。


冒頭に書いた通り、都会には専門店があるらしく、好きな具材や麺を選んで組み合わせることができるという。なんという夢のような空間だろうか。いつか記者が暮らす地域にも、そうした店ができないかと思いを募らせているが、一向にその気配はない。

田舎は、都会で流行ったものが数年ほど遅れて伝わってくる印象だ。情報社会でありながら、なぜそのようなタイムラグがあるのか、いつも疑問に思う。何かしらの法則があるのだろうか。それはさておき。

そんなこんなで、麻辣湯欲を満たしたい時にはバーミヤンに通うようにしていた。気軽に麻辣湯を提供してくれるバーミヤンは偉大である。しかしバーミヤン自体も、そこまで近所に店舗がある訳ではない。しょっちゅう通うのもお財布的に如何なものであるし、そろそろほかの味も楽しみたい。

そこではたと、一度自分で作ってみることを思いついた次第。ビリリと辛いスープはもちろん、あの平ぺったいモチモチ春雨麺が好きなので絶対に入れたい。普段利用しているスーパーを念のため確認したが、案の定置いていない。

カルディほか、輸入食材を取り扱っていそうな店を覗くも、ぴったりな商品にはなかなか出会えず。そんな時に、業務スーパーで材料がほぼほぼ揃うという情報をキャッチ。急ぎ、最寄りの業スーへと走った。



・ちょっとした専門店並みの業スー

生鮮食料品売り場を抜けると、壁一面にエスニック系の食材や調味料がずらり。記者が足を運んだ店舗はそれほど大きくはないのだが、それでこのラインアップとは。ちょっとした専門店並みで圧巻だ。

もっと早くに気付いていれば、日頃の料理の幅がぐんと広がっただろうにと悔やまれる。しかしながら、今このタイミングで知れただけでも幸いと言えるかもしれない。麻辣湯、さまさまである。

さて、棚を端から見ていくと目当ての「東北大拉皮 平太春雨(税込267.84円)」を発見。それだけでなく「麻辣藤椒香醤(税込321.84円)」などもある。鶏がらスープの素のような「金の鶏だし(税込235.44円)」や「牛肉だしの素(税込116.64円)」あたりも併せて購入しておこう。


あとは、ねりごまに好きな具材、豚肉やエビ、野菜などを揃えれば準備完了。ちょうど良く業スーの公式サイトにいくつかレシピが載っていたので、そちらを参考にしつつ作ってみたい。


・麻辣湯欲が満たされた

まずは、麺をぬるま湯に漬けてもどしておく。この日は乾燥きくらげも使いたかったので、一緒に入れる。麺が少し柔らかくなるのを待つ間に、そのほかの具材を準備していこう。


フライドガーリックに乾燥たまねぎ、唐辛子に青山椒、八角に花椒、シナモンなどが入った「麻辣藤椒香醤」が、かなり使えそうだ。こちらにもニンニクは入っているが、それとは別に生ニンニク、そしてショウガを擦りおろす。


そしてフライパンでそれらの調味料と、豆板醤も加えて炒める。香りが出てきたところで水を入れ、ねりごまを溶かす。牛乳を加えてふつふつとしてきたところで鶏だしと、ちょっとだけ牛肉だしを加え、混ぜ合わせる。細かな分量は、味見をしながら各々で調節するといいだろう。


記者はさっぱり目にしたかったので、牛乳よりも水の分量を多めにしてみた。ここに肉や野菜と、ぬるま湯に漬けていた麺ときくらげを加えて、しばらく煮込めば出来上がり。仕上げに五香粉を振ってみる。思いのほかあっという間に、しかも楽に作ることができた。


香りだけであればバーミヤンの麻辣湯に近い気がするが、肝心な味はどうだろうか。さっそく麺を箸で引き上げてみると、良い感じに火が通ってぷるぷるしていることがわかる。スープも上手く絡んでいるようだ。なにより、すすればモッチモチで美味しい……!! これだよ、これ……! 


また自分で作る際の醍醐味は、具材を盛りだくさんにできるところ。野菜をたっぷり、肉やエビも存分に入れて、食べ応えも十分だ。

極めつけに、スープが上手くできて大満足。麻辣藤椒香醤の効果だろう、スパイスの香りが高く程よい辛さと濃厚さがあり、これまた美味しい。手前みそで恐縮だが、かなりお店で食べる味に近い気がする。麻辣湯チャレンジ、大成功と言っていいだろう。


繰り返すが、これらの材料をサクッと揃えられてしまう業スーが本当にすごい。麻辣湯専門店が身近にないことを嘆く我が人生は終了だ。これからは業スーに通い、自作麻辣湯のレベルアップに努める所存である。

もし記者と同じように、近くに麻辣湯専門店がないことを悲しんでいる人がいれば是非、今すぐ業スーに駆け込んでほしい。きっとあなたの麻辣湯欲を満たしてくれるはずだ。

参考リンク:業務スーパー
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

▼いろいろ置いてあって業スーすごい! 

▼麻辣藤椒香醤がかなり良い働きをしてくれる