アニメ『銀魂』の完全新作映画『新劇場版 銀魂 -吉原大炎上-』が2026年2月13日より上映開始した。「あれ、銀魂って漫画の連載が終了して随分経つよね?」と思ったそこのあなた。その通り! 

その通りなのだけれども、なんと。漫画の連載開始20周年を迎える2023年から、アニメ『銀魂』が放送開始20周年を迎える2026年までは〈銀魂20周年イヤー〉として、さまざまな企画が目白押しだったのだ。

(多分)集大成とも言えるのが、今回の新作劇場版。「吉原大炎上」という、今どきよく許されたなあというタイトルで、銀魂らしさを感じる。20年ちょっと銀魂を推し続ける記者が、初日の朝イチに舞台あいさつ付きの回を見に行ってきたので感想をお届けしたい。


・映像がものすごく進化している

今回完全新作映画としてスクリーンに登場した『新劇場版 銀魂 -吉原大炎上-』は、原作漫画にあるお話がもととなっている。2008年にはテレビアニメ化もされていて、ファンにはお馴染みの大人気エピソードだ。

記者も幾度となく読んで見てを繰り返しており、なんならセリフも大体覚えている。故に、新たに映画が作られるというニュースが耳に入ってきた際「何か変わるのかな?」と疑問だった。しかし蓋を開けてみるとびっくり。ものすごく進化しているのだ。

それはCMをチラ見しただけでも明らかで、まずはその映像に驚かされる。アニメシリーズ「吉原炎上篇」から実に18年の時が経っているので当然だが、最新の技術を駆使しているであろう艶やかでスムーズな映像なのだ。あと、画面が四角くない。

遊郭の景色だけが写っているシーンを見れば、銀魂でなく『鬼滅の刃』を見ているような錯覚に陥る。こんな銀魂、私、はじめて……!!


・新たなエピソードが追加、原作にないオリジナル展開

そして『新劇場版』ならではであるのが、原作にない新たなエピソードの追加だ。原作では登場しなかったキャラクターたちがわんさか活躍し、新たな展開を見せている。

原作のある作品がアニメ化実写化などをした時に、オリジナルと違うことをして成功する例を、記者はほとんど見たことがない。しかし今回の『新劇場版』では『銀魂』の原作者である空知英秋氏が「スーパーアドバイザーゴリラ」として(なんじゃそりゃ)参加している。


そうであるが故かどうかは不明だが、新しいエピソードがかなり良い感じにもともとのお話に馴染んでいると感じた。古参ファンも諸手を挙げて大歓迎間違いなしである。新キャラ・猿赫(えんかく)も良い味を出していた。



・中の人の進化にトリハダ

また『新劇場版』では、声優さんたちが新たに声を吹き込んでいる。下手すれば、親の声よりもよく聞いているキャラクターたちの声。繰り返し耳にしているからこそ感じる、アニメシリーズからの変化。

20年間キャラクターとともに声を当てているみなさんも進化していることが、ひしひしと感じられてトリハダが立った。特にメインキャラ・神楽ちゃん役の釘宮理恵さんのお声が素晴らしく、映画館の大きな画面越しに見て聞けて、本当に良かったと感動。

これ以上ない最高のタイミングでかかる主題歌も素晴らしかったし、最後の最後にニクイ演出があったりと、どこを切り取っても神がかっていた。これが『新劇場版』……!! 

加えて舞台あいさつで監督の安藤尚也さんが仰っていたが、作中のあちこちにちょっとした仕掛けがあるとのこと。記者はその仕掛けのいくつかに気が付いたけれども、全部は把握し切れていないことが判明したため、もう何度か劇場に足を運ぶことになりそうだ。

そんなこんなで古参ファンはもちろん、新規も、途中で読む・見ることをやめてしまった人も、すべての人がいろいろな角度から楽しめる映画であることを確認できた。原作終了から何年経とうが、何度でも不死鳥のように蘇る『銀魂』。きっとこれからも万事屋は永遠であることだろう。

参考リンク:『新劇場版 銀魂 -吉原大炎上-』
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

▼物語の面白さはもちろん、映像、音、すべてが最高。劇場で見られて良かった

▼主題歌も新たに