度重なる終わる終わる詐欺により、こちらの心も随分と強くなった。2019年6月をもって完結した『銀魂』が、まさか映画化されようとは。

もう、なにをされても驚かない。いちファンとしては、どこまでも付いて行くだけだ。そんなことを考えながら、2021年1月8日公開の映画『銀魂 THE FINAL』に全集中で挑んできた。

・空知英秋、ゴリラの呼吸

映画を見る前から戦いは始まっている。本編を目にする前から笑わせに来るのが銀魂だ。一瞬でも気を抜けば抱腹絶倒の末、呼吸困難に陥るので注意してほしい。

なにをそれ程までに警戒しているのかというと、特典だ。公開1週目入場者プレゼントとして、鬼滅の刃がもらえるのだ。

はて。読み違えたのではと心配している、そこのキミ。大丈夫だ、なにも間違っていない。銀魂の映画では、特典として原作者・ゴリラ……もとい空知英秋さんによる描きおろし『炭治郎&柱イラストカード』がもらえる。

情報解禁時に大きな話題を呼んだため、知っている方も多いことだろう。記者ももちろん認知していた。しかしいざその特典を目の当たりにすると、あまりにも正統派鬼滅の刃で大爆笑。

どうやら空知さんはゴリラの呼吸を使っていると思われ、絵が本気過ぎる。どこで本気出してんだ。


・週刊少年ジャンプが全集中

『銀魂』って長期連載漫画だし、今さら映画を見てもついていけない。そんなことを考えている人も、中にはいることだろう。いやいや、問題ない。安心してほしい。

映画本編の冒頭部分で、これまでの話の流れを説明してくれている。それはそれは丁寧で、週刊少年ジャンプ……いや集英社の威信をかけ全集中で作ったのではないかと思われる解説。

それを見さえすれば、銀魂とは何かが一発でわかる仕組みになっている。ただしあまりにも作画が神がかっているため、画面に集中し過ぎると内容が頭に入ってこない可能性があるかもしれないとだけ言っておこう。


・みんなの元気玉

さて肝心の内容であるが、今までの銀魂の集大成といえる完璧な仕上がりだった。笑って泣いて、また笑ってやっぱりちょっと泣いて最後に大爆笑。マジで、完成度高けーなオイだった。

コロナ禍で何かと不便があっただろうに、アニメスタッフさんはよくここまで完成させてくれたと感謝しかない。そしてなにより、素敵な作品を生み出してくれた空知さん、ありがとう。

『銀魂』という作品を生み出し、創作し、見守り、そうしたすべての人のパワー……元気玉が集結した結果が今回の『銀魂 THE FINAL』だと感じた次第。

どうやら本当にこれで終わりと言いたいところだが、そうは問屋が卸さないところが銀魂の銀魂たる所以。なんでも1月15日より、映像配信サービス「dTV」にて映画の前日譚を独占配信スタートするらしい。

本当の本当の、本当の終わりはもう少し先になりそうだ。そんなこんなで、みんな(体調や環境に気をつけつつ)まずは劇場へ行って楽しんでいってネクロマンサー! 万事屋よ、銀魂よ永遠なれ!!

参考リンク:映画『銀魂 THE FINAL』
Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.
©空知英秋/劇場版銀魂製作委員会

▼2021年1月8日公開、映画『銀魂 THE FINAL』

▼1分でわかる「銀魂」も要チェック

▼特典。空知英秋描きおろし、鬼滅の刃もらえるっ……!! 

▼dTVにて1月15日から、映画の前日譚を独占配信するらしい

▼映画の主題歌は、SPYAIRによる「轍~ Wadachi ~」

▼これぞ銀魂な挿入歌、DOESによる「道楽心情」

▼大ヒットしたらいいのになあ