2026年2月15日、ドラマ『北方謙三 水滸伝』の初回がいよいよ放送される。原作はもちろん “俺たちの伯父貴” こと北方謙三氏の『水滸伝』で、ファンにとってはまさかまさかの映像化と言えるかもしれない。

これまで原作の『水滸伝(全19巻)』を2周している私としては期待と不安と不安が入り混じる複雑な心境だが、果たしてドラマは? 取材案内があったためドラマ『北方謙三 水滸伝』のジャパンプレミアへと足を運んだ。

・小説は本当に最高

1999年から2005年まで、およそ6年にわたり連載されていた水滸伝。ファンの間では「北方水滸伝」とも呼ばれ、水滸伝以降の派生形を含めると累計発行部数1160万部以上を誇る一大スペクタクル歴史小説である。

もともと「三国志」など中国の歴史小説が好きだった私は、20年ほど前に父と共に「北方水滸伝」にドハマり。続編の「楊令伝(全15巻)」も読破した一方で、さらに続編の「岳飛伝(全18巻)」は「ツラくて読んでいられない」という理由で読んでいない。

そう、北方水滸伝は血が燃えるような衝動を与えてくれる作品であると同時に、男たちの生き様(死に様)に心が削られる物語。数年前、久々に『水滸伝』の2周目を読み始めたが、ツラすぎて終盤はまともに読んでいられなかった。

・まさかの実写化

さて、その北方水滸伝がドラマ化するにあたり、おそらく原作ファンの方は「期待3割、不安7割」くらいの感覚でいらっしゃるのではないだろうか? かくいう私も正直なところ不安の方が大きい。

視覚的な共通認識がなされている漫画の実写化でさえ賛否が多いのに、個々の脳内に薄ぼんやりとあるイメージを具現化するのは「これじゃない」となる可能性大。ドライに言うなら「やめときゃいいのに」となる。


……が、しかし。


ドラマ『北方謙三 水滸伝』はガチのガチで、本気も本気! WOWOWとドコモの配信サービス「Lemino」が手を組み、巨額の資金を投じて制作されている。※若松節朗監督が「WOWOWさんがたくさんお金を出してくれた」と言ってました。

・キャストがヤバい

その本気度はキャストを見れば一目瞭然。ちょっとあり得ないほどの超豪華キャストが集結しているのだ。なにせ主人公の宋江(そうこう)を演じるのは……


織田裕二!


そして梁山泊のもう1人の首領・晁蓋(ちょうがい)を演じるのは……


反町隆史!!


さらに北方水滸伝で絶大な人気を誇る林冲(りんちゅう)は……


亀梨くんが演じるのだ!


その他、青面獣・楊志を満島真之介さん、武を極めし王進先生を佐藤浩市さん、さらには宿敵・青連寺の李富を玉山鉄二さんが演じるなど、これでもか! ……というほどの豪華俳優陣がキャスティングされている。

・これでダメなら仕方ない

さらに撮影期間は8カ月、ロケは17都府県50カ所で行われるなど「日本ドラマ史上規格外のスケールで完全映像化!」とのこと。さらにさらに主題歌はMISIAさんが書き下ろしていることを思えば『北方謙三 水滸伝』が超ガチドラマであると考えるのが自然だろう。

北方水滸伝に限らず、原作ファンが映像化にアレルギー反応を示す気持ちはよく理解できる。ただここまでの規模と本気度で制作されたならば、原作ファンとして第1話くらいは見届ける義務があるのではないだろうか? 私も恐る恐る見ます……!

なお『北方謙三 水滸伝』は毎週日曜日22時にWOWOWにて全7話を放送予定。またWOWOWオンデマンドと「Lemino」でも配信される。原作ファンは期待と不安と不安を抱きつつ、初回放送を見届けるように!

最後に原作ファンとして一言。「水滸伝」は物語を通じ、北方先生と読者による熱い魂のぶつかり合いがあった。イメージと違ってもいい、ただドラマも視聴者に魂をぶつける作品であって欲しい。

参考リンク:ドラマ『北方謙三 水滸伝』
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.©北方謙三/集英社 ©2026 WOWOW/NTTドコモ ©リズメディア

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