前々から疑問に思っていたことがある。


どこでも借りられて好きな場所で返せる電動アシスト自転車シェアサイクリングサービス「HELLO CYCLING(ハローサイクリング)」の限界値はどこなのか? と。


しかし理論的に〜とか、計算上〜とか、そういうのは信用ならん。なにごとも経験こそ真実だと思っているため、体力自慢の野郎2人で、西と北に散ってみた!


・なぜハローサイクリングなのか?

いま、電動アシスト自転車をレンタルできる、さまざまなシェアサイクル(ならびに電動キックボード)のサービスがある。赤い自転車のやつとか、LUUP(ループ)とか。


しかし、「ステーションの数の多さや、ステーション網が広域で、市区町村をまたいだ長距離移動に最も適している」など、今回の企画に合った条件を満たすのは、HELLO CYCLING、通称「ハロサイ」だけ。


ということで、ロケットニュース編集部の中でも体力に自信アリな私(GO羽鳥)と、P.K.サンジュンは、新宿駅近くのハロサイステーション「小田急サザンタワー」に集合。

今回の検証ルールはいたってシンプル。金額は問わず。ひたすらハロサイを利用して、私は西方面、サンジュンは北方面に進むだけ。時間は9時〜17時の8時間とする。以上。


・熟練者ならではの行動

アプリを立ち上げ、乗車ポイントとなるステーションを選択すると、スタンバイOKなレンタル自転車がズラーッと表示される。バッテリー残量もここでチェックだ。


ちなみに、普段から赤チャリ(バイクシェアサービス)のヘビーユーザーであるサンジュンは、バッテリー残量だけでなく、空気圧も入念に確認していた。慣れてるぅ!


なお、借りるときは、決済方法によるが、まずデポジット的に2500円が確保される。余程のことがない限り一回のレンタルで2500円を超えることはないので、利用後、差額が返金されるシステムだ。


また、どの自転車にもスマホホルダー的なものは装備されていないので、もし必要なら自分で、ハンドルを傷つけないタイプのモノを用意した方が良い。私は自前のホルダーを持参&装着した。


それでは……


サンジュンは北方面へ!


私は西方面へ!



・開始早々、思ったことは……

ここからは、寄り道もせずひたすらペダルを漕いでゴー・ゴー・ウエスト♪……と進んでいくだけなので、とりわけこれといったドラマはない。ただ、開始早々、感じたのは、


「思ってた以上に、時間がかかる!」ということ。


自転車は快調に進んでいる。しかし、なかなか東京から抜けられない。交通ルールを遵守しつつ、車道も走れているのでスピードも出ている。なのに、「まだ目黒区!」みたいな感じで、想像よりも進んでいないのだ。


普段、そこそこな中距離だと「都内なら自転車が一番速い〜!」と感じるのに、いざ “遠出(遠距離)” になると、とたんに「遅い乗り物」に感じてしまうのが不思議だな〜と思った。


そんなこんなで、出発から1時間チョイ経過の時点で、早くも私の自転車は電池残量ごくわずか。よって、目黒区碑文谷あたり(学芸大学駅付近)でチャリ交換。バッテリーが満タンのをチョイス──

──したら、タイヤがベッコベコにパンクしていた〜〜〜〜〜! サンジュンがしきりに気にしていた空気残量は、このようなハズレ引きを防ぐためだったのだな……と勉強になった。


しかし、借りてすぐならキャンセル(車両の返却)もOKなので、特に金額的な損を被ることはなかった。もうバッテリー満タンは無いので、別の自転車を……と思ったら、

「スポーツタイプ」ってのがある!


バッテリー残量も見やすく、ギアも7速。

やや前傾姿勢で乗るロードバイク的な電動アシスト自転車は、ママチャリタイプより安定して走行することができるぞ!


一方そのころサンジュンは……


浅草にいた。どうもこのあたりで(吾妻橋1丁目)、2台目のハロサイに乗り換えたもよう。お互い、まだ東京から出られていなかったが──


私は出発から1時間半チョイで、多摩川を越えて神奈川県に突入。新宿から1時間半もかかるってことに驚いた……。


対するサンジュンは、出発から2時間ほどで千葉県に突入。彼もまた「思ったより時間がかかった」と動画でコメントを残していた。



・北方面の壁

開始から3時間半後の12時半ごろ。快調に北上していたサンジュンは千葉県・柏市に到達していた。しかし、ここからが “北方面の壁” とも言うべき難関が……。


それは何かというと、


柏市より北方面、かなりの区間、ステーションが無いのである! 運が良ければ「守谷」あたりのステーションで乗り換えも可能だが、運の悪い彼のマップに守谷は表示されていない=自転車が無いのだろう。


結果、「常総」or「土浦」に向かうかの2択しか道はなかった。できるかぎりバッテリーの残っていそうな自転車をチョイスして、サンジュンが向かったのは……

土浦方面。その距離36km。はたして、バッテリーは持つのであろうか?


・西方面は快調

一方、西方面の私は、ステーションの数も豊富なため、特に不自由なく西へ西へと進んでいた。13時半ごろには、海老名市に突入。


14時半ごろには平塚にて自転車交換。なにげに私、もう4台目のハロサイだ。スポーツタイプに乗り換えて、一気に距離を稼ぎたいところ。


そして、さらに1時間後の15時半ごろ、視界の先にパアッと広がったのは──

海だ〜〜〜〜〜!!!!


大磯らしい!


そして裏道をチョイチョイ走って、やっと広い道に出たと思ったら……


\あれ?/

ここ、見覚えがある……って!

正月、箱根駅伝を追うネタで来た場所じゃん! 確実にこの道、歩いた! なんかこのへん、縁があるのかなぁ……。



・最終結果は?

一方そのころサンジュンは……15時40分すぎ、無事、土浦に到達! ここで自転車を乗り換え、さらに北上して限界に挑むサンジュン。


私は16時30分ごろになり、バッテリーがまさかの「0%」になるまで乗ってしまったので、


小田原のローソンにて最後の自転車チェンジ。あとはひたすら西へ向かい……


17時、タイムアップ!


まず、西方面の私が辿り着いたのは……

「箱根板橋駅」!


北方面のサンジュンが辿り着いたのは……

「霞ヶ浦総合公園」あたり!


単純な直線距離の計算だと、私は出発地から約70km、サンジュンは約63km。


正確なルートではないが、だいたいの走行距離は、西方面の私は約96km、北方面のサンジュンは約71kmを走破。


利用した自転車の数と金額は、私が計5台で、利用料金は合計5360円。サンジュンは4台で、合計6040円となった。

※サンジュンは1台の利用時間が長かったため、走行距離に対して料金が高めになった。


わかりやすく表にしてみたので、「アラフィフのおじさん2人」の例として参考にしていただければ幸いである。



・8時間耐久を終えての感想

チャレンジする前は、「静岡には入れるだろう」と思っていたが、それは甘い考えだった。


しかし、時間と根性さえあれば、静岡横断も夢ではなさそう。

※ただし、富士市あたりや、磐田・浜松あたりにステーションは無いので、ステーションがない区間は返却せずに(課金したまま)、バッテリー切れの重いチャリを自力で漕ぎ続ける苦行になりそうだが……。


なお、8時間のチャレンジを終えた我々が共通して漏らした言葉は「ケツが痛い」だった。

私はサイクリング用のクッション入りスパッツを履いていたのでサンジュンよりもダメージは少なかったと思うが、それでもお尻は痛かった。


あと、同じ姿勢で8時間漕ぎ続けていたので、首の下あたりが痛くなった。


しかし、2人とも筋肉痛にならなかったのは、日頃から運動をしているのと、電動アシストのおかげであろう。


いずれにしても、たとえアシストがあったにせよ、とにかく “体力勝負” なチャレンジにはなったが──


今回もまた、良い旅だった!


参考リンク:HELLO CYCLING – 好きな場所で返せるシェアサイクル
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24
screenshot:HELLO CYCLING、Apple「マップ」

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