ジャンボ〜! チャオスだよ。今回は、リクエストボックスに届いた「ケニアでは赤ちゃんの名前をどうやって決めるの?」という質問について、お答えしようかな。


ケニアではね、新しい命に名前を授けるとき、今でも伝統をとても大切にしているんだ。たとえば……


・昔ながらのお産と、賑やかな発表

村で女性が赤ちゃんを産むとき、家の外にはお祝いをするために、村の男の人や女の人たちが集まって今か今かと待ち構えている。


そして赤ちゃんが無事に産まれると、出産を手伝っていた女性が外へ飛び出してきて、みんなに大きな声で知らせるんだ。


「たった今、赤ちゃんが産まれましたよ!」ってね。


その瞬間、待っていたみんなの歌とダンスが始まり、お祝いの宴がスタートする。

そしてその場で、ご先祖様や、おじいちゃん・おばあちゃんの名前から新しい名前が選ばれるんだよ。


・遠くで産まれたときは「4週間」待つ

もし遠く離れた場所で産まれた場合でも、伝統的なルールがあるんだ。おじいちゃんとおばあちゃんは、お母さんの体が少し回復するまで「4週間」の時間をくれる。


そして産後4週間が過ぎたら、お母さんは赤ちゃんを連れて実家へ帰らなければならない。なぜなら、名前を決める権利はおじいちゃん、おばあちゃんにあるからなんだ。


ちなみにだけど、私の名前は「チャオス」で通ってるけど、正式には「チャールズ」なんだ。これは、日本のゴー(羽鳥)が「チャールズ」を聞き取れなくて「チャオス」と呼び始めたのが始まり。


そして、私の正式名称は「チャールズ・カスキャ・ンジオキ」。ミドルネームの『カスキャ』は祖父母が付けてくれたもので、もともとは曾祖父(または曾祖母)の名前から取ったものだよ。


もうひとつちなみに、私の次女の名前は「デイジー・マリア・チャールズ」。ミドルネームの『マリア』は私の母の名前で、私の両親が孫(娘)に付けてくれた名前なんだ。



・「最初の散髪」が命名の合図

実家では、大切な儀式が行われる。おじいちゃんとおばあちゃんが、赤ちゃんの「最初の髪の毛」を切ってあげるんだ。


この髪を切っている最中に、新しい名前が赤ちゃんに授けられるというわけだね。


・豪華なごちそうと、お母さんへの思いやり

儀式が終わると、いよいよ盛大なパーティーだよ。お祝いのためにヤギが一頭用意され、伝統的なお酒も振る舞われる。


ここで面白いのは、ヤギの肉の半分は、出産したばかりのお母さんのために残しておくこと。栄養をしっかりつけて、ゆっくり食べてねという、みんなの優しさなんだ。


あ、そうそう。お祝いの席にはポテト(ケニアで言うチップス)が出ることもあるけれど、やっぱりメインはヤギの肉だね。


ちなみに、儀式のためにヤギを1頭用意するとしたら、だいたい20,000ケニアシリング(約2万3200円)くらい。


村のみんなで盛大にお祝いするには、これくらいのお金が必要なんだ。


名前と一緒に、ご先祖様の魂も受け継いでいく。ケニアの赤ちゃんの名前には、家族の深い愛情が詰まっているんだよね。


てな感じで、また何か気になることがあったら気軽に質問してね。それでは、クワヘリ〜!


執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

▼こちらが次女のデイジー・マリア・チャールズだよ

リクエストボックスに質問などを送ってもらえるとチャオス喜びます。よろしくお願いします!