今年(2025)もスタバから、たくさんの新作ドリンクが登場した。特に後半はスープ米麹ミルクを使用したものなど、今までにない攻めたものが多かったように思う。

振り返りを兼ねて以下にフラペチーノに限定し、強く印象に残ったものを5つ挙げる。いずれももう一度飲みたい気持ちでいっぱいだが、スタバの期間限定フラペは一期一会。こちらの記事で、共にあの時のあの味を思い出そうではないか。


『THE 苺 フラペチーノ』


なんといっても今年(2025)一番の個人的ヒットは『THE 苺 フラペチーノ』だった。これまでにも幾度となくスタバはイチゴフラペチーノを出しているが、その中でも群を抜いて「本物のイチゴに近かった」からだ。

甘くてジューシーでちょっとだけ酸味のあるイチゴを、そのままかじっているような感じ。シードが入っていたため、ぷちぷちとした食感があり、そこもまたイチゴそのものだった。さらに果肉ソースとジュレを増やした『THE 苺 フラペチーノスペシャル Ver.』も豪華で最高だったぞ! 


『ストロベリー & ジョイフルメドレー ティー フラペチーノ』


図らずもまたもやイチゴ……なのだが『ストロベリー & ジョイフルメドレー ティー フラペチーノ』の味も忘れ難い。「ジョイフルメドレーティー」という、冬季限定の華やかな紅茶がそもそも好みなのだが、そのジョイフルメドレーを使用したフラペチーノだ。

紅茶ならではのすっきりさ、しかしミルクが入っているのでまろやかでもあり。極めつけにどっさり入ったストロベリー果肉の甘酸っぱさが、これまた、たまらなく美味しかった。トッピングでリボン型(ランダム4種)のクッキーを付けられるところにも、テンションが上がった次第である。


『春空 ミルクコーヒー フラペチーノ』


最も遊び心にあふれていたのが『春空 ミルクコーヒー フラペチーノ』だろう。こちらミルクとコーヒーをベースに、カップの中にはミルクプリンが入っているコーヒー好きも納得な美味しいフラペチーノだった。

そしてストロベリーボールが仕込まれていて、ボールを割ることで、途中で味変できてしまう……のだが、このボールがなかなか割れない! 思い切り力を入れてもさっぱりで、あまりの頑なさに笑ってしまった。全国で同じことが起こったのだろう。販売期間中に、割れやすいよう改良された。


『オリエンタル マンゴー & ティー フラペチーノ』


ジャスミンティーとソイミルクを合わせたものをベースとする『オリエンタル マンゴー & ティー フラペチーノ』は、今までのスタバにありそうでなかった1杯。暑くなりはじめの頃に飲んだこともあって、南国の空気があたり一面に漂っているような気持ちを味わうことができた。

マンゴーの甘みにジャスミンの華やかさ、ソイの香ばしさとまったりさも加わり、絶妙なバランス。大満足な逸品だっただけに、その後出た激辛の『ホットハニー オリエンタル マンゴー & ティー フラペチーノ』は謎だった。


『グラン マスカット フラペチーノ』


ジューシーでさわやか、定番商品にあれば頻繁(ひんぱん)に注文するだろうと感じたのが『グラン マスカット フラペチーノ』だ。甘みがありながらすっきりとした後味のマスカットが、ごくごく飲めてしまう美味しさ。

クセやひねりはないけれど、だからこそ日常的に飲むことができる環境であれば、つい手に取りたくなる魅力があった。夏場だけでも良いので、再版してくれるととてもありがたいのだが、現実は厳しい。


さて、みなさんの思い出の一杯は入っていただろうか。今年(2025)は冒頭に書いた通り、攻めたものが多かった。1度出た商品を、ひと手間加えて進化させるなどして2度3度と楽しませてくれたように思う。攻めているにもかかわらず、上手くまとまっていて、いずれも大満足。

さすがスタバだなと、何度感心したことか。来年(2026)もまた、我われがあっと驚くフラペチーノが登場するに違いない。今から楽しみにしているぞ……! 

執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.