毎年恒例の年末感謝祭が終わった……その翌日の2025年12月15日。俺たちの「かつや」が、今年最後となる期間限定メニュー『豚ロース天とチキンカツ丼』(税込979円)を発売した。

生き急ぐかのような疾風迅雷のリリースペースだ。さすが俺たちの「かつや」に明日はない!

そこでさっそく味わいに行ってみたところ、危なくこちらの明日もなくなりそうになったため、詳細をお伝えしよう。

・「かつや」新作

年末になると、なぜか味噌カツを発売したがる俺たちの「かつや」。昨年は『さばとロースの味噌たまカツ丼』というかなりの変化球だったが、今年のメインは豚ロース天とチキンカツだ。

私(あひるねこ)が知る限り、ここまで “肉度” が高い味噌カツ丼は初めてのはず。今年の「かつや」は滾(たぎ)ってやがるぜ……!


ロースカツではなく、あえて豚を天ぷらにしているのも面白い。チキンカツと繰り広げられるであろう異種 “揚” 闘技戦に、今からワクワクが止まらないではないか。

・シークレットゲスト:玉子

到着した丼を見てまず驚いたのが、玉子でとじられているという点である。これは商品名からはうかがい知れない新情報だ。隠されし玉子。まさにイースターエッグ。


気になる豚ロース天は、ロースカツ用の豚肉をそのまま天ぷら仕立てにしただけではあるものの、しっかりと天ぷらの味わいになっていて、カツとの差別化に成功している。


玉子の影響で衣はかなり しんなりしていたが、これはこれで新鮮でうまい。カツと比べて重たすぎないのも嬉しかった。さあ、次はチキンカツだ!

・事件発生

ところがここで、予期せぬ事態に直面する。私はこの商品のことをずっと「豚と鶏のダブルカツ」的なものだと勝手に思い込んでいたのだが、実は違ったのだ。そう……


まさかのトリプルカツである。


チ、チキンカツが2枚……だと? そんなバカな。私はすぐさまメニュー写真を確認した。その結果……


これは……果たして2枚なのか? 全体的に焦げ茶色すぎて何が何だかよく分からない。そこで改めて丼にのっている揚げ物を広げてみたところ、隙間がなさすぎて笑った。テトリスかよ。


しかもこれ、豚ロース天を1切れ食べた後である。とんでもないボリュームだ。少なくとも私の目にはメニュー写真より多く見えるぞ。コメダ珈琲店も驚きの “逆詐欺” である。こんな年の瀬に虚偽申告をするなと言いたい。



いや、もしかすると鶏肉を薄~く伸ばして、1枚分を無理やり2枚にしているのかもしれない。ガチ詐欺やないか。

そう思い箸で持ち上げるも、めっちゃ分厚くてその線は即消えた。そこにはいつものチキンカツが、ただただ2枚あるだけであった。

・今年最強クラス

この日、私はかなりの空腹状態でお店に入ったが、そんな私が贔屓目に見ても2枚目以降は完全に蛇足。もとい、圧倒的な物量である。

食べても食べても、いくら食べてもチキンカツが終わらないのだ。夏休みの宿題かと思ったぞ。ボリュームに関してなら、今年登場したすべての期間限定メニューの中でもトップクラスではないか。


ただ、一つ気になったのは、例年より味噌ダレの主張が弱かったこと。「かつや」の味噌カツ丼といえば、法に触れる寸前まで甘く濃厚なタレが特徴だ。味噌ダレというより、もはやただの味噌である。


あの油絵具のように濃かったタレが、なぜか今回は水彩絵具くらいに薄まっていて少し寂しかった。まあ、この量で味まで激濃だったら完食できなかったかもしれないけど。

・「かつや」を疑え

『豚ロース天とチキンカツ丼』を注文する時は注意した方がいい。あなたの手元にあるメニュー写真、そいつは嘘をついている。「かつや」の偽証に耳を傾けてはならない。この凶悪な “逆詐欺” は、おそらく明日の我々の胃袋に響く。

参考リンク:かつや
執筆:エクストリームかつや者・あひるねこ
Photo:RocketNews24.
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