ホテルに宿泊せずとも利用できる「朝食ビュッフェ」は大変ありがたい。一方でホテルに宿泊しないと利用できない朝食ビュッフェも多く、なんならコロナ以降は「宿泊ありき」が増えているようだ。

私自身、宿泊ありきの朝食ビュッフェはなかなか利用する機会がないが、つい先日訪れた長崎県で『ANAクラウンプラザホテル長崎グラバーヒル』に宿泊した。これはチャンス到来かも……!

・グラバー邸のふもと

ホテル名からもお分かりの通り、ANAクラウンプラザホテルは元々ANA(全日空)系のホテルである。2006年にイギリスのインターコンチネンタルホテルズグループと合併し、現在はIHGグループのブランドとなっている。

『ANAクラウンプラザホテル長崎グラバーヒル』は、長崎市有数の観光名所「グラバー園」のふもとにあり、JR長崎駅からもアクセスは上々。ビジネスホテルよりちょっぴりリッチなホテルである。

・宿泊者のみ

さて、基本的に『ANAクラウンプラザホテル長崎グラバーヒル』の朝食ビュッフェは宿泊者のみしか利用できないし、私もこのクラスのホテルには滅多に宿泊しない。……が、今回はたまたま泊まっちゃっていた。

これはチャンス……! というわけで、2700円を支払い『ANAクラウンプラザホテル長崎グラバーヒル』の朝食ビュッフェを利用してみることにした。なお、時間は6時から10時までの開催だ。

・ズラリ

会場のレストラン「Pavé(パヴェ)」は落ち着いた雰囲気で、料理のラインナップも豊富。ざっとご紹介すると……


サラダ類。


ハムや……


チーズ。


パン。


ワッフル。


シリアル。


焼き魚。


きんぴらや漬物。


しらす・大根おろし・とろろ。


卵焼きと明太子。


手作り豆腐。


ベーコン系。


スクランブルエッグとミネストローネ。


ポテトとコーン。


カレー。


フルーツ。


ここまでがいわゆる定番系で、どれも安定感のある充実のラインナップ。で、ここからが長崎ならではのご当地系である。


長崎県産 真アジフライ


飛竜頭(ひりゅうず。がんもどきのこと)と皿うどん。


長崎かまぼこと浦上そぼろ。


あごだし茶漬け。


この他にも「ハトシ」や「かんざらし」など、長崎グルメがズラリ。「わざわざ食べに行くのもな~」といったグルメが一気にいただけるのは大変ありがたい。

さらにライブキッチンではシェフが目の前でオムレツを作ってくれる。トントンと手際よく作られたオムレツはトロットロの至福のウマさであった。

・上質な安定感

もちろん定番系も安定のウマさで、特にマイナスポイントは見当たらない。それよりも攻めるべきはやはり「ご当地系」なのだろう。

個人的には島原の名物スイーツ「かんざらし」がメチャメチャ刺さり、もっとお腹を空けておくべきだった……と後悔した。まあ白玉団子なのだが、シンプルなウマさが最高だ。

総じて『ANAクラウンプラザホテル長崎グラバーヒル』は、上質な空間が心地よく、長崎グルメが美味しい朝食ビュッフェであった。ホテルの接客も同じく上質だったので、機会があればぜひ利用してみて欲しい。

参考リンク:ANAクラウンプラザホテル長崎グラバーヒル
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.