これはマジの実話なのだが、私は最近セルフメディケーションに割と本気で向き合っている。日本国民の生活は現在とても苦しく、ちょっと節約したくらいじゃもう、どうにもならんとこまできてる。さすがの私も「国をどうにかせねば」のゾーンに行き着いたのだ。

“日本人は病院に行きすぎ” というのは有名な話だ。患者の窓口負担は少ないけど、医療費には私たちの保険料や税金が使われている。しかも今後、高齢化や医療の高度化によって医療費はどんどん増え続け、国民皆保険制度は近い将来大変なことになるかもしれない。

このいかんともしがたい現状を打開する方法のひとつが、何を隠そうセルフメディケーション……と、早い話がそういうことだ。今こそ一致団結し、みんなでこの国の未来、変えてみないか?

・セルフメディケーションとは

セルフメディケーションの定義は「自分自身の健康に責任を持ち、軽い不調は自分でケアする」という行動のこと。けんぽれん(健康保険組合連合会)のYouTubeチャンネルと特設サイトに啓発動画が公開されている。

これはもちろん「病院へ行くことを我慢せよ」という意味ではない! まずは自分自身が健康に対して責任を持つことが大事だということ。そして、たとえば私は扁桃腺が弱く時おり発熱するのだが、この体質と長年付き合っているうち「これは市販薬飲んどきゃ治るヤツ」「これは受診する必要があるヤツ」といった判断ができるようになったし、お医者さんや薬剤師さんに相談することもある。

つまり、「普段から健康に気を付けながら、不調になった時は、お医者さんや薬剤師さんへの相談など、医療のプロとうまく付き合いつつ、セルフでどうにかできそうな場合は、セルフでケアしましょうね〜」というのが、セルフメディケーションの根本的なところである。ちなみに私は割と外国へよく行くほうであるが、風邪くらいでは受診しないといった国もあるようだ。

けんぽれんのリーフレットによると現状、我が国の医療と国民皆保険制度の未来は信号でいうところの “きいろ” 状態。年間の医療費は47兆円を超え、15年後には73兆円を突破する見込みらしい。いまの制度のままでは、高齢者人口が増加すると、現役世代の負担が重くなってしまうので、なんとかする必要がありそうだ。

現役世代としてゲンナリするのと同時に、そのうち自分が高齢者側に回ることを考えるとグッタリする……この “きいろ” 状態をどうすれば “みどり” にチェンジできるのか? いい方法があるらしいので実践してみよう。


・①現実に目を向けよう!

“きいろ” を “みどり” にチェンジする『みどりアクション』……その第一歩は、意外にも “自分の給与明細を見ること” らしい。ん、どゆこと? 実際に見てみると……


給料やっすぅ…………


じゃなくて。



健康保険料高ァァァアア!!!


ちょっとショックを受けたので、偶然通りかかった砂子間記者にも自身の給与明細を確認してもらった。言葉も出ない様子であった。私ってば健康保険料、こんなに払ってたの……!? しかも、この保険料の4割は高齢者の医療に使われているのか……。

もちろん自分の健康保険料を確認したからといって、健康保険料が安くなるワケではない。しかしながら現実に目を向け危機感を持つことにより、1人ひとりが「このままじゃいかん」と意識を改めることはできる……それこそが『みどりアクションその①』なのである。


「給与明細の詳細をよく見ていない」という読者、勇気を出して見るべし。


・②健診に行こう!

『みどりアクションその②』は “健診へ行くこと”

会社員なら加入の健保組合などから、それ以外の方はお住まいの市区町村から、定期的に健診の案内が来ていることと思う。白状すると私、過去にはついメンドくさくて行かなかったこともあります。

が、今なら分かるぞ! 健診を受けることで、体の異変に初期段階で気づくことができる。それが結果的に通院や治療の回数を減らすことにつながる……と、ズバリそういうワケなのだ。健診で自分のからだの状態を知ることもセルフメディケーションの一種だったんだね! ってことで……


案内がきたら健診の予約を取ろう!!!


・③健康的な生活を送ろう!

『みどりアクションその③』は意外と盲点。

それは “健康に気をつけた生活を送ること” !!! たしかに健康な心身を有していれば病院との付き合い方も適切にできるのである。バランスのよい食事は日々のエネルギーに……


適度な運動は体づくりに……



適度な日光は心の安定にッ!!!



健康に気をつけた生活習慣をつけること、それすなわち最強のセルフメディケーション!!!!!!


以上、現在の医療・健康保険の危機的状況を国民1人ひとりの力で改善しようという「みどりアクション」をご紹介した。おさらいしておこう。


み:見よう給与明細
ど:どんなに忙しくても、必ず健診
り:理解しよう、セルフメディケーションの力


ひとくちにセルフメディケーションといっても様々な行動を指す。「軽い不調は市販薬で」というのもセルフメディケーションのひとつだが、その程度の知識でセルフメディケーション得意ヅラをしていたことが若干恥ずかしく思えてきたのだが……ま、これを機に学んだのだからヨシとしましょう。

なんだかやる気が溢れてきたのでけんぽれんのアンケート(※終了しました)にも回答しておいた。自分の意見がけんぽれんの活動に生かされるらしい。セルフメディケーションと日本の未来に興味がある人は一読してくれ。

みんなが力を合わせれば日本の未来はきっと明るいものになる。(せぇ〜の)今日から始めよう、みどりアクション!!!!


なお繰り返しにはなるが、本記事は決して「医療費削減のために医者にかからずに何でも市販薬で済ます」ことを推奨するものではない。まずは国民1人ひとりが、自分自身の健康に対して責任をもつことがとても大事で、その上で、必要な場合はすみやかに病院や薬剤師に相談することが大切だ! そこんとこヨロシク!

参考リンク:「きいろをみどりへ」特設ページ
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.

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