「ベトナムでカラムーチョが超愛されている」という件については以前の記事で詳しくお伝えした。他にも中華圏やタイ・シンガポール周辺など、カラムーチョがアジア広域に広く流通していることを私はこの目で見ている。日本人としてカラムーチョ好きとして身に余る光栄!

さて。外国でウケていることにカラムーチョサイドが気をよくしたのかどうかは不明だが、現在ドンキホーテでメチャ外国に寄せたカラムーチョが期間限定販売中である。もはや言われなければカラムーチョだと分からないほどカラムーチョらしからぬカラムーチョ……一体どの層に刺さるというのか?

・さりげなく新登場

ドンキ×カラムーチョ『カラムーチョストロング』は去る7月7日、全国のドン・キホーテで発売が開始された。

画像右から『トロピカルホットチリソース味』、『シラチャーチリソース味』、『ふつうのカラムーチョ』。

ドンキに問い合わせたところ、トロピカルホットチリソース味は2024年に期間限定で発売されたものの再販。今年は新たにシラチャーチリソース味が同時発売された……ということらしい。各自サイズ感が微妙に異なるが、どちらも170グラム入り税込431円。


・トロピカルホットチリソースとは

まず1年ぶりの再販となるトロピカルホットチリソース味

この商品のなりたちをご説明すると、まず2024年4月に『ドンドンドンキ(ドン・キホーテの海外での名称)グアム店』がオープンした。グアムとはリゾート地として知られる、かの有名なグアム島のことだ。

そのグアム店のオープン記念として発売されたのがカラムーチョ トロピカルホットチリソース味であり、グアム島の伝統的なソース『ディナンシェ』をイメージした味付けなのだそうな。

「トロピカルホットチリソース」と「ディナンシェ」……1文字たりとも合っていないが、かといって『ディナンシェ味』と言われても何のこっちゃ分からん。我々日本人がイメージしやすいようにと考慮してのネーミングなのだろう、きっと。

袋を開けると、まずスッパムーチョ然とした酸味臭が鼻をつく。ややあってココナッツみたいな、南国ふうの甘い香りが漂う。

若干ビビりつつ口に入れると……意外にも万人ウケしそうな味だった。「BBQ味だ」と言われれば普通に信じてしまいそうな感じ。

と、ここでディナンシェについてググったところ、実際に「BBQに使用するケースも多い」ことが判明! また材料にはやはりココナッツが使用されているとのことで、ディナンシェを知らない私が自力でこれらの気づきを得た事実は、この商品がディナンシェの特徴をとらえている証と言えなくないだろう。

なお唐辛子と炎がデザインされたパッケージからはいかにも辛そうな印象を受けるが、辛さに関してあまり臆する必要はないと思う。体感的にはせいぜいノーマルカラムーチョの3倍、といったところだろうか。あ、もちろんお子さん向けでは絶対にないですけどね!



・シラチャーチリソースとは

そして今回新発売のシラチャーチリソース味

シラチャーチリソースはタイのシラチャーなる街が発祥とされるソースで、日本でもカルディなどで買えるほか、広く世界中で愛されているものだ。

ドンキの店頭ポップには「世界でカラムーチョが出会った最高の組み合わせ!」と記されている。「世界でカラムーチョが出会った」という文法がちょっと何言ってるか分からないものの、とにかくドンキ的には相当な自信作らしいな。

タバスコみたいな刺激臭がして若干怖いが……世界でカラムーチョが出会った最高の組み合わせ、いただきまァす!


これカラムーチョな必要、ある!?!?


シラチャーチリソースの主張が強すぎてカラムーチョである必要が微塵も見出せないが、とにかくシラチャーチリソース味には違いなかったカラムーチョ シラチャーチリソース味。甘くて、酸味があって、辛い。よく分からないという人は「スイートチリソースを辛くしたもの」を想像していただければかなり近いと思う。

「最高の組み合わせ」かどうかは好みによるとしか言えないものの、これほどカラムーチョ要素の弱いフレーバーを「最高の組み合わせ」と言い切る姿勢にはシラチャーチリソースへのリスペクトが感じられて非常に好感が持てる。チリソース好きなら必食!


8月11日現在、ドンキ×カラムーチョ『カラムーチョストロング』は都内の複数店舗のほか、私の帰省先である鳥取のドンキでも販売されていることが確認済みだ。何度も言うけど期間限定発売なので気になる人はお早めに!

執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.

▼開封した瞬間の異国臭すごい