
2025年7月18日に劇場放映が始まった、人気漫画『鬼滅の刃』の劇場作品『無限城編 第1章 猗窩座(あかざ)再来』。公開17日間で176億を超えて、国内興行収入歴代10位にランクインした。都内の劇場は朝から晩まで上映が続いている。
この調子だと、まだまだ興収は伸びそうなのだが、1日でこんなに長時間上映が続く作品はほかにない。ということは、朝から晩まで観続けることができるんじゃないのか?
そんな疑問を抱いた私(佐藤)は、実際に朝から晩まで5回鑑賞に挑むことにした。総視聴時間は155分(2時間35分) × 5回で12時間55分。そんなに長い時間同じ作品を観続けたら、人はどうなってしまうのか……。
・1日に5回、無限城第1章を観る!
私がチケットを購入したのは、鑑賞予定日だった8月6日の2日前のことだ。新宿バルト9の上映予定回数は、すでに少し減っているが、それでも7日の段階で11回上映を予定している。
私の組んだ鑑賞スケージュールは次の通りだ。
1回目8時45分、2回目12時00分、3回目15時15分、4回目19時25分、5回目22時35分
最初上映の8時45分から最後の上映が終わる25時25分まで16時間40分。長い戦いになる。十分に装備を整えて臨みたいところ……。
・1回目
そして迎えた決戦当日。眼前に立ちはだかる「新宿三丁目イーストビル」。私には、無限城のように見えるといっても言いすぎではないはず。私がこれから向かうのは地獄なのか?
さて、1階の端末でチケット発券。1~3回目までの3枚をゲット。全部発券しなかったのは、もしも体調が思わしくなくなって断念する場合も想定したためだ。いくら私でも12時間も映画を観続けたものがないので、どうなってしまうかわからないのである。
では行こう、見届けるぞ。炭治郎をはじめとする鬼殺隊の戦う姿を。がんばれ、竈門(かまど)少年!
朝早くに出て朝食を十分に摂ることができなかったので、朝飯代わりにキャラメルポップコーン。それとアイスコーヒーを調達しておいた。
いや~、なんか緊張するなあ。みんなが無限城に入ったところからの続きなんだよなあ。原作を読んでおらず物語がどう続いていくのか知らないから、めっちゃ気になってたんだよねえ。
~~ 1回目鑑賞(155分) ~~
いや~、スゴイものを観た! とにかく映像に圧倒された、され続けたな。ぶっちゃけ気になるところはあったけど、ここでは割愛する。詳しい作品の感想は、本稿の最後にまとめさせて頂くとしよう。
夏休みってこともあって、朝から子ども連れもチラホラ見受けられて、お客さんは30人以上いたかもな。平日の1回目でこれだけ入る作品も、そうそうないと思う。とりあえず大満足。スゴイものを観た! この一言に尽きる。
・2回目
さて、次の上映が20分後だけど、予告編が15分あるので、その時間を入れると35分は自由に使える。この間にプロテインバーを食べて栄養補給。ただ座って映画を観ているだけなのに、結構疲れるんだよねえ。
終了予定時刻は14時50分だから、お昼でホットドッグを食べよう。クーラーで冷えるからホットコーヒーも注文。
~~ 2回目鑑賞(155分) ~~
ちょっと自分で驚いたんだけど、開始早々、すぐに寝ちゃってた。1回目ほど集中力がないのはわかっていたけど、まさかすぐに寝るとは思わなかった。せめて3回目まではちゃんと観てると思ったのに……。
客入りは1回目よりも多く、シアターの4割は埋まってたかも。この時間も子どもが多くて、長時間上映だから途中でトイレに立つ子の姿が何度か見えた。ずっとクーラーに当たってるから身体が冷えてきたな。長袖を持ってきて正解だよ。
・3回目
続いて20分後(+予告編15分)の3回目上映。もう食べ物も飲み物もいらないな。さすがに3回目ともなると、内容はほどんど頭に入っている。集中力がもつかどうか微妙なところだ。当然、全集中というわけにはいかない、ちゃんと観られるだろうか……。
~~ 3回目鑑賞(155分) ~~
案の定、スクリーンを見ているつもりだったが、気づかない間に場面が何度も飛んでいるように感じたので、絶え間なく睡魔に襲われていたらしい。今回、はじめて隣の座席に人がいたけど、人のいる影響をまったく受けることなく、深い眠りに落ちてしまったらしい。とはいえ、内容は完全に把握しているわけだが。
・1時間休憩
さて、ここで次の上映が約1時間後で、今回の連続鑑賞で1番長い休憩時間を得ることができた。そこでバルト9から近い当編集部で休憩することに。完走できそうであることを確信したので、残り2回のチケットを発券。といっても完全終了時刻まであと5時間以上あるわけだが……。
3回鑑賞直後の私は、どうやら疲れをにじませていたらしい。編集部にいた古沢に「疲れてますね」と言われてしまった。座っているだけといってもすでに総視聴時間は7時間半を超えている。疲れないわけがないのである。
今のうちに夕食をということで、コンビニで食料調達。バルト9のカフェで食べてもよかったのだが、現在やや減量気味なので、高たんぱく低カロリーのラインナップで。
・4回目
そして臨んだ4回目の鑑賞。3回までは429席のシアター9だったが、この時間は251席のシアター8に移動している。1時間の休憩とシアター移動で、気分一新。再び初回のような気持ちでシアターに入った。
~~ 4回目鑑賞(155分) ~~
だが、やはり寝てしまった……。いかん、完全に眠りグセがついてしまって、開始から10~20分くらい経った頃にまぶたが重くなってしまう。せっかくお金を払って入場しているのだから、ちゃんと観なければ。
なお、この回がこの日1番お客さんが多く、8割程度席が埋まっていただろうか。平日夜でこの集客力は、さすがと言わざるを得ないだろう。そう考えると、やはりまだ興収は伸びる気がする。
・5回目
20分後の最後の上映を前に、私は編集部最寄のたばこ屋の喫煙所まで足を延ばした。空腹ではないが、甘いモノを摂取したい欲求に駆られて、たばこ屋でクーリッシュを購入して糖分補給。
そうしている間に、思わぬ客が私を尋ねてバルト9の入口まで来ていた。その人物とは……、編集部の古沢崇道である。彼は、私が5回鑑賞に挑んでいると知って、差し入れを持ってきてくれたのだ。
最後までちゃんと鑑賞できるようにと「メガシャキ」を差し入れに。映画鑑賞で差し入れを受けるのは初めてだ。おそらくこの先の人生においてもこんなことはないだろう。さて、エナジーチャージで最後までがんばろう!
~~ 5回目鑑賞(155分) ~~
そして、ついに時は来た! 5回目の鑑賞を終えた時には、もう深夜。12時間55分の連続鑑賞をやり切ったのであった。今回も寝るには寝たけど、序盤はがんばって集中力を維持。中盤は多少まぶたを閉じたけど、終盤はしっかり見届けたぞ。
ちなみに最後の回は、初回と同じかそれより少し多いくらいの客入り。さらにその後、シアター9で25時30分の回が始まろうとしていたが、もう十分すぎるほど堪能したので、帰宅の途についた。
・5回観て印象に残った場面
5回も繰り返し観ていると、さすがに内容を覚えてしまい、視聴体験の感動は薄くなるものだ。とはいえ、それでも観ていて印象に残った場面はいくつかある。ストーリーに触れない形でその場面を紹介させて頂こう。
まずは栗花落カナヲの表情。敵に挑発を受けながら、その挑発に乗らないように堪えているカナヲの表情がとても印象に残った。はらわた煮えくりかえるような怒りを覚えながらも、必死にガマンしているその様の迫力は凄まじかった。
我妻善逸の「雷の呼吸 壱ノ型 霹靂一閃(へきれきいっせん)」の構え。今斬りかからんと構える善逸が、スクリーンいっぱいに描かれた場面は素晴らしかった。何度も眠気に襲われたけど、そこだけはきっちり5回とも目に焼き付けている。純粋にカッコいい構図だったから。
「お前はもう黙れ。煉獄さんのことをしゃべるな」という炭治郎の表情。猗窩座とサシで対峙する場面で、猗窩座の言動に堪えかねて、そう言い放つ炭治郎の顔つきは、怒りとか憎しみとかを超えて絶望すらうかがえた。その顔が強く脳裏に残っている。
戦闘シーンはいうまでもなく、無限城の描写や終盤の花火など、素晴らしい描写の数々。アニメ映画最高峰の作品といっても言いすぎではない完成度である。
・気になったところ
全部がよかったと言いたいところだが、個人的に気になったところもある。
たとえば炭治郎が敵を分析して、自分なりに解決を模索していくところで、ひとつの「答え」にたどり着いたところだ。1回目ではイマイチ理解できなかった。そのような1人語りが多くて、「今、何の話をしてる?」と思うようなところが気になってしまった。2回目でその疑問はあっさり解消されたのだが。
それから回想シーンが物語のテンポを落としているようにも感じられた。後半の戦闘で3回も回想シーンが入るのだが、それがその都度、物語の時系列を歪めるので、「いつの話?」と思うところも……。原作に忠実にアニメ化しているとのことだが、もう少し整理してくれると観やすい気がした。
・観続けると人はどうなるか?
それで実際に12時間55分も映画を観続けるとどうなるのかというと……、お尻が痛くなる。座りっぱなしでお尻が痛くなってしまった。あとは、座りっぱなしのせいで立ち上がるとフラフラする。その程度ではあるが本当に疲れるので、まったくおすすめはしない。せいぜい続けて鑑賞するなら2回にとどめる方が良いだろう。
ということで、1日に5回も劇場で鑑賞できる作品はあまりないので、鑑賞自体には満足している。そうはいってもおすすめできないので1回、可能なら2回は観てほしい。2回観ることでより深くこの作品を理解できるはずだ。
さて第2章はいつ頃上映されることになるのだろうか? 今からその日が楽しみだ。次は何回観ようかな?
参考リンク:鬼滅の刃 無限城編 第1章
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
▼入場者特典のイラストボード、5枚もゲットできた
佐藤英典




















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