ジャンボ! ケニアの首都ナイロビでタクシー運転手やってるチャオスだよ。今回はリクエストボックスに届いた質問に答えるね。


けっこう「ケニアの給料事情」や「私(チャオス)の収入事情」、あるいは生活費についての質問が多かったので、今回はそれに答えたい。


まずは、ケニアのどんな人たちが豊かな暮らしをしているのかを説明しよう。

・お金持ちの条件

ケニアではね、教育を受けて高いスキルを持つ人たちが、やっぱり高いお給料をもらっている。どんだけもらっているのかわからないくらい、もらっていると思う。


なぜなら彼らはとても良い暮らしをしていて、そのほとんどが、自分の家を持っているんだ。俗に、彼らのことを「ハイクラス」と言う。


・普通の人たちの平均的なお給料は?

ハイクラスな人以外の、ごくごく一般の人たちの平均月収は、だいたい80,000ケニアシリング(約9万円)くらいだよ。


もちろん、これは職業経験や学歴によって大きく変わってくる数字でもある。


教育水準が低い人だと、月30,000ケニアシリング(約3万4000円)くらいしか稼げないこともあるんだよ。


だから教育はものすごく大事。マサイ族のルカが、ことあるごとに「教育」って言ってた理由は、こういうことなんだ。


それからね、ケニアにはずっと雇用されているわけではない、日雇いの仕事をしている人たちもいる。彼らは月に15,000ケニアシリング(約1万7000円)くらいしか稼げないこともある。


私の収入については、最後の方に書くことにするね。



・生活費について

住居費や食費については、やっぱり教育を受けた人たちはとても恵まれている。会社から住む家が与えられたり、家族も含めて医療保険に入ってもらえたりするからね。だから、ちゃんと教育を受けた人たちは、しっかりと貯蓄もできるんだよ。


一方で、低所得の人たちは、本当に大変。住む家も与えられないし、医療保険も自分でなんとかしないといけないからね。万が一、病気や怪我をしても医療費は自分で支払う必要があるし、お金を貯めるのもとても難しい。


いずれにしても、この国(ケニア)で少しでも優位に立ちたいなら、きちんとした教育を受けること。もしくは、学歴関係ないくらい素晴らしい技術(経験)を持っていることがキモなんだ。「学」or「経験(スキル)」、それがすべて。


・私の収入

最後に、私自身のことを書いておこう。タクシー運転手である私の平均月収は40,000ケニアシリング(約4万5000円)にも満たない。


その中から、自分のこと、家賃、医療保険、食費、そして学費も払わないといけないから、生活していくのが精一杯。


でも、それ以外に、日本のロケットニュースからの原稿料が毎月入ってくる。


なので、このロケットニュースのカンバ通信という連載には、本当に私の家族は助けられている。多くの記事を発表できたら、それだけ収入も増えるからね。


みなさんが記事を読んでくれて、多くの人に広めてくれたら、もっと質問(リクエスト)なども増えると思うし、記事も増えていく=収入が増える可能性がある。


なので、もしも記事を読んだら、SNSでシェアしたり、友達に教えてあげたり、宣伝してくれたら嬉しいな。それではまた次回。クワヘリ〜!


執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

リクエストボックスに質問などを送ってもらえるとチャオス喜びます。よろしくお願いします!