先日、プリングルズの『サワークリーム&オニオン』を購入した。金額にして約1万円分。理由は、筒の入口部分があまりにも空洞で量が少なかったからだ。そう、怒りの爆買いである。

しかし、後になってふと思った。もしかしたら容器がスカスカだったのは、たまたまだったんじゃないかと。中にはぎっしりとは言わないまでも、「お、けっこう入ってるじゃん」と思える筒もあったのではないか。

そこで今回は、手元にある数十本のプリングルズの中からランダムで10本を選出。すべて開封して、中身の状態を確かめてみることにした。

・プリングルズ検証

現在、私(あひるねこ)が所有しているプリングルズはまさかの48本。まずこの中から……


無作為に10本を選ぶ。


48本すべて開封すると湿気って無駄にしてしまう可能性があるため、今回は10本のみとさせてもらった。さて、こちらが前回フタを開けた時の画像である。


筒の長さに対して、中身はかなり少なく見える。が、これはカメラの角度や撮り方の問題である可能性もゼロではないだろう。もっと客観的なデータで判断すべきではないか。

・レーザーで測定

そこで今回は、筒の最上部からポテチの表面(1枚目)までの距離を計測するという作業を10回繰り返し、筒全体の何パーセントが空洞になっているのかを割り出すことにした。

使用するのは、過去にも何度か登場したボッシュのレーザー距離計『ZAMO3』だ。本体上部からレーザーを照射し、対象物までの距離を瞬時に計測する機器である。


こんなふうに、筒の最上部に合わせた状態でポテチにレーザーを当てれば、フタからポテチまでの正確な距離を測定することができるというわけ。


ただし、ディスプレイに表示されるのは『ZAMO3』本体の後方端部からレーザーが当たっている部分までの距離なので、実際の距離は表示された数値から本体の長さ(10.5cm)を引いたものになる。



・検証スタート

それではまず1本目。フタを開けると……う~む、やはり少なく見えるな。では、一番上のポテチを目がけて……


レーザー照射!


結果は0.159m。すなわち15.9cmであった。そこから本体の長さ(10.5cm)を引いた約5.4cmがフタから中身までの距離だ。

また、筒全体の長さは約30cmなので、このプリングルズは約18%が空洞ということになる。


続いて2本目。フタを開けると、中でポテチが崩れてしまっていた。そうか、こういうパターンもあるのか。


仕方がないので、なるべく一番上を目がけてレーザー照射。その結果……


0.160m=16.0cm。つまり、空洞部分は約5.5cmだった。意外なことに1本目とほとんど変わらず。やはり見た目の印象と実際の数値にはギャップがあるらしい。


では、ここから先は結果だけをお伝えしよう。


3本目:16.7cm 空洞:約6.2cm


4本目:17.4cm 空洞:約6.9cm


5本目:17.4cm 空洞:約6.9cm


6本目:16.9cm 空洞:約6.4cm


7本目:16.2cm 空洞:約5.7cm


8本目:15.0cm 空洞:約4.5cm


9本目:16.7cm 空洞:約6.2cm


10本目:16.3cm 空洞:約5.8cm

・結論

10本すべて計測した結果、もっとも空洞が少なかったのは8本目の約4.5cm。逆にもっとも空洞が多かったのは、4本目と5本目の約6.9cmだった。



プリングルズの内容量は一律で105gだが、2.4cmもの個体差があると、開封時の印象は人によって大きく変わるかもしれない。


ちなみに10本の平均は5.95cm。つまり、プリングルズは筒の約19.8%が空洞ということになる。


もちろん、輸送中の破損防止といった様々な理由があるのは承知している。だが、開けた時に中身がスカスカだと、こっちの心までスカスカになってしまうのもまた揺るぎない事実。

プリングルズさん、ほんのちょっとだけ筒を短くしてもらうか、ポテチの量をもう少しだけ増やしてもらうことって……できませんかね?

執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼余談だが、通常プリングルズ1本で、筒満杯のプリングルズを4本作れる。