少し前、筆者の中で「ハンバーグを食べたい欲」が爆発した。

あのふわふわの食感とジューシーな肉の味を、お腹が満足するまで堪能したい。でも、近所にその欲を満たせそうなお店はない。

──じゃあ自分で作るか。どうせなら「大きすぎる」と定期的に話題になるびっくりドンキーのガリバーバーグよりも、でっかいハンバーグを作ってみたい!


・ミートこねらー

ということで、さっそくスーパーでひき肉を仕入れてきた。

ラベルに書かれていた賞味量は580g。ちなみに先述したびっくりドンキーの「ガリバーバーグ」は400gだ。

これだけの量のひき肉を1枚のハンバーグにするのは生まれて初めてだ。う、うまく作れるかな。


目標は切った瞬間に肉汁が溢れるハンバーグだけど……そういえば手で直接豚肉を触っちゃうと、温度が上がってせっかくの脂が流れ出てしまうって聞いたことがある。

いい方法はないかな、といろいろ検索してみたところ……何やら便利そうなものを発見した。


それがAmazonに売っていたこちらのアイテム。


その名も「ミートこねらー」だ。値段は商品代の1573円と送料の460円で合計2033円だった。

なんでもこれを使えば、手を使わずに肉を捏ねられるそうだ。


生肉に直接触れなくていいのは衛生的にも助かるけど、本当に手と同じように作業ができるのかな? 半信半疑で作業を始めてみると……


適当に潰したり混ぜたりしているうちに……


どんどんひと塊になってきた!


真ん中に穴をあけることで、指の隙間から肉が出てくるあの動きを再現しているそうだ。


この動きがハンバーグの仕上がりに繋がるのかは正直分からないけれど、手で捏ねた時と同じ条件にしようとしているのが伝わってくる。

ギュッと握るような動きができないぶん、手で捏ねた時と比べて時間がかかったような気もするけれど、脂を留めておくためと思えば苦ではない。


ある程度ひき肉がまとまったところで つなぎ玉ねぎを入れ、ラップを使って成形したら……


めちゃくちゃ綺麗な肉だねができた。


これは仕上がりに期待してもいいのでは!? ワクワクしながら焼き始めたはいいものの……

大きすぎてフライ返し1本ではひっくり返せないことが判明。持ち上げようとすると、重さで両端が崩れてくる。


やばい。冷や汗をかきつつも反対側に木べらを差しこみ、お好み焼きのようにしてなんとか回転させることに成功。焦げる前に救出できてほっとした。


・でっかい

そんなこんなで無事に焼き上がったハンバーグをお皿の上に乗せてみると……でっか~~~~い!!!!


580gの肉の塊は想像以上の迫力だった。4合のお米を使って作られた「大爆おにぎり」と同じ気配を感じる。


11インチのiPadを横に置いてみるとこんな感じ。横幅は大体同じくらいなんじゃないかな。


試しに普通のハンバーグ1個分くらいの量を取り分けてみても……


大皿にはまだこんなにハンバーグが残っている。ほぼ無限じゃん!!


さっそくケチャップをかけていただいてみると……ふ、ふわふわ!!

そのワイルドな見た目に反して、食感はかなり柔らかい。数回咀嚼しただけで飲み込めてしまうレベルだった。


残念ながら切り分けた時に肉汁がドバッと出てくることはなかったけど、間違いなく今まで作ったハンバーグの中で一番レベルの仕上がりだ。

あまりに軽い食感だったので、気づいたら半分以上のハンバーグを食べてしまっていた。

ハンバーグ欲が高まっていたとはいえ、一度に約290gも完食していたことに自分でもびっくりした。おいしかったんです……


・気軽にハンバーグが作れそう

それにしても、間違いなく過去一大きいサイズで作ったのに、いつものハンバーグ作りと比べてそれほど大変だと思わなかったな。

作業中に「手を洗う」っていう動作が入らないだけで、こんなにハードルが下がるものなんだ。

今までは「ちょっと億劫だな」と思ってなかなか作ることがなかった料理だったけど、ミートこねらーを使えば気軽にハンバーグ作りに挑戦することができそう。


なおミートこねらーはハンバーグのたねを捏ねる他にも、ジャガイモを潰してマッシュポテトにしたり、湯切りに使ったりもできるそうだ。

1つ持っているだけで料理の幅が広がるアイテムだったな。皆さんの料理の参考になれば幸いだ。

参考リンク:Amazon
執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.

▼こうやって置くと生肉を触った先端が下にくっつかない。便利。

▼実は地元の新潟で作られているものだった