穴場だ……。


串家物語」や「まいどおおきに食堂」などなど数多くの飲食店ブランドを手掛ける「フジオフードシステム」。その福袋を見つけた時、筆者は思わずそう呟いてしまった。


年々激しさを増す福袋商戦。今や名の知れたブランドはどれも、抽選の当選はおろか応募ページへのアクセスすら覚束なかったり、はたまた早朝から並ばないと手に入らなかったり、もはや情報戦みたいな雰囲気すらある。そんな中で、この福袋は初耳。


「未知の福袋だ!」と舞い上がり、ろくに詳細も確認せずテンション任せで申し込んだのだが……これがなかなかの神袋だったのでお伝えしたい。

・抽選制だったけど

さて、「フジオフードシステム」の福袋は税込3000円、完全事前予約制。したがって今年のぶんはもう どう足掻いても手に入らないのだが、来年以降の参考にしていただきたい。


受付期間中に応募フォームから申し込むと、当選者のみに通知が来るとのこと。なんだ結局抽選か、じゃあ無理かな〜と思っていたが……


12月中頃にメールが届いて あっさり当選。筆者がラッキーガールだったのか、倍率がそんなでもないのかは不明。


で、年は明けて2025年。申込時に指定した受取店舗にて、その場で3000円をお支払い。受け取ってきた中身が……こちら。


・フジオフードシステムの福袋(税込3000円)

・お食事割引券 税込3,000円分(500円×6枚)

・コシヒカリ(無洗米)1.4kg

・「鳥獣戯画」コラボ オリジナルトートバック

・「鳥獣戯画」コラボ オリジナルショルダーバッグ

・「鳥獣戯画」コラボ オリジナル巾着


……待って待って待って待って???


実は福袋の中身は事前に公開されていたのだが、上述の通り中身をきちんと見ずに申し込んだもんだから唐突な鳥獣戯画の洪水に面食らってしまった。照らし合わせつつ、ひとつひとつ見ていくとしよう。



・良心的な割引券

まずはお食事割引券。3000円分、ってことは以下に続くノベルティはまるごと無料換算。明朗会計だ。


500円分が6枚、会計ごとの最低金額や使用枚数制限などの記載もなく、使用期限は2025年6月末まで。


「ご利用可能店舗はこちらです」と書かれたQRコードを読み取ったところ店舗検索画面に飛んだので、ありがちな「購入店舗のみ」とかでもなさそう

この条件なら余裕で使い切れるだろう。福袋に入っている割引券にしてはかなり良心的だ。


・米

お次は袋の中で圧倒的な存在感を誇るこの子、1.4kgのコシヒカリ。嬉しいね、今お米高いからね。無洗米ってのも地味にありがたい。



・鳥獣戯画コラボグッズたち

さて、いよいよ鳥獣戯画ゾーンである。

まずこの がま口。肩掛けできる紐が中に入っていた、ということはこれが「オリジナルショルダーバッグ」であろう。重厚感のあるしっかりした生地で、外ポケットつき。


風呂敷みたいな柔らかい生地の「オリジナル巾着」。小さめに見えるが、マチがあって色々入りそうだ。


そしてこれら全てが入っていたのがこの「オリジナルトートバッグ」。これもマチつき。


生地も分厚いし、上がスナップで留められたり、中に小さいポケットがあったりと、相当しっかりした作りをしている。


・ドチャクソ可愛い

いやはや、しかしこのコラボグッズ。この際「そもそも鳥獣戯画コラボってどういう状況なんだ」みたいな疑問は置いておこう。


これがまた


見れば見るほど……


可愛い。


鳥獣戯画の動物だけでも相当可愛いが、よくみると蛙がおにぎりとか串カツ的サムシングを手にしていたり……


たまーに明らかに現代的な造形の鳥キャラが交ざっていたりする。調べたところ、どうやらこれは同グループ「はらドーナツ」のキャラクターらしい。芸が細かい。


いちおうフジオフードのマークはあるものの、完全にデザインと同化していて全然可愛い。しかも上述の通り、可愛いのみならず機能的で丈夫そうなのである。



・神袋なのでは

……これ全部実質無料でいただいてしまって良いんでしょうか?


100%元を取る割引券が入っていながら、ノベルティもこの充実度。どういうわけか筆者はあっさり当選してしまったが、もしかしたらこれは全くの偶然で実は物凄い倍率だったんじゃないか……と思わされるような内容だ。


これは来年以降も応募して、動向を注視せねばなるまい。また当たりますように……!


参考リンク:FUJIO FOOD GROUP ニュース「2025年福袋のご案内」
執筆:砂付近
Photo:Rocketnews24.