新年早々、松屋の新メニュー『水煮牛肉 ~四川風牛肉唐辛子煮込み~』が話題だ。「松屋史上、最も辛いメニュー」の触れ込みで登場した同商品は、2025年1月7日から発売を開始している。

ネットでは「悶絶するほど辛い」「完全にガチ中華」「全身から汗が噴き出した」などの声が挙がっているが、実際のところはどうなのか? さっそく食べて来たのでご報告しよう。

・グローバル路線

ジョージアの「シュクメルリ」を皮切りに、ペルーの「ロモサルタード」やセネガルの「マフェ」等々、グローバル路線まっしぐらの松屋。そんな中、意外と無かったのが「中華料理」である。

かなり前から「回鍋肉」などは定期的に登場しているものの、いわゆる “ガチ中華” は『水煮牛肉 ~四川風牛肉唐辛子煮込み~』が初なような気もする。水煮牛肉は「シュイジューニューロー」と読む。

・とにかく辛いらしい

さて、松屋の『水煮牛肉』とはどんなメニューなのか? まずは以下で公式発表をご覧いただこう。


「水煮牛肉 ~四川風牛肉唐辛子煮込み~は、やわらかい牛肉の旨味とシャキッとした玉ねぎやキャベツの甘味をアツアツの激辛スープで煮込んだ逸品。鶏ベースのスープにたっぷり唐辛子、花椒、辣油をミックスし辛さはMAX。

本格的な四川風の辛味が広がるクセになる新メニューで、一段と寒いこの冬に冷えた身体を温めるにはぴったり。旨味たっぷりの激辛スープに具材を絡めて頂くのが本場流です」


……なるほど。要するに牛肉・キャベツ・玉ねぎを煮込んだ料理のようで、スープのベースは鶏。辛味成分は唐辛子・花椒・辣油の3つらしい。

・食べてみた

というわけで、松屋で『水煮牛肉』をオーダー。価格は松屋としてはかなり高額な一人前1180円だ。で、やって来た『水煮牛肉』はというと……


真っ赤っ赤。


そのビジュアルは、どれだけ信頼している人に「辛くないよ☆」と言われても「ウソつけ!」としか返せないほどの赤。まるで「フフフ……怖気づいたかな?」と挑発しているようにも見える。

もちろん味もメッチャ辛い! 迷うことなく松屋史上No.1の辛さ!! 正面からガツンと来る唐辛子と、後からジワジワ痺れる山椒のWコンビネーションにヒィヒィ言ってしまう人も多いハズだ。

また特筆すべきは「旨味がさほど強くない」ということ。良く捉えれば辛さが際立っており、悪く捉えれば辛いだけとも言える。普段の松屋はギンギンに旨味を効かせてくることを思えば、異例の味付けと言えよう。

おそらくこれは「なるべく本場の味に近づけよう」という松屋の意気込み。牛肉は牛めしの肉が使用されている点など、松屋の遺伝子を感じることもあったが、基本的には「松屋らしからぬメニュー」である。

・松屋っぽくない

先述した松屋のグローバルメニューの多くが、なんだかんだ “松屋味” になっていることを考えると『水煮牛肉』はまさに「美味しさの一歩先」に踏み出しているのかもしれない。

まとめると『水煮牛肉』は松屋らしからぬ超激辛メニューである。ちょっと2度目の販売があるかは未知数なので、興味のある人はお早めに松屋へどうぞ。

参考リンク:松屋
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.