カルディ。楽しいよね。異国情緒あふれる店内に、ちょっと珍しい商品の数々。美味しいものの宝庫であるとともにネタの宝庫でもある。
それなのに……いや、だからこそだろうか。そんなカルディでは、時折「何故今まで紹介されてこなかったのか」と不思議になる商品に出会うことがある。
今回ご紹介したいのもそんな商品の一つ。「混ぜるだけ 中華おこわ」というレトルト食品なのだが、もうずっと前から売られていて、調理もメチャクチャ楽で、メチャクチャ美味しいのに……何故!?
・混ぜるだけ 中華おこわ(税込298円)
理由を問うていても始まらない。誰も言わないなら筆者が言う! てなわけで、こちらが「混ぜるだけ 中華おこわ」。お値段税込298円。
パッケージの説明文を丸パクりすると、「炊いたご飯に混ぜるだけで おこわの食感になる 混ぜご飯の素」である。
もうホントそれ以上でもそれ以下でもないのだが、これ冷静に考えてみると凄いことが書かれているのにお気づきだろうか?
おこわの「味になる」ではない。いやもちろん味もつくのだが、「食感になる」のである。
・手順
順を追ってご説明しよう。まずご飯を普通に2合炊く。ちなみにこれは完全に個人的な好みだが、ちょっとだけ固め(水少なめ)に炊飯すると美味い気がする。
炊き上がったら、
袋の中身を加えて、
混ぜる。
これで基本的な作業は終了。パッケージによれば、おにぎりにすると「もちもち感が増し、より美味しく」なるとのことなので握ってみよう。
ちなみに本来「10分ほど蒸らす」という工程があるのだが、「蒸らす」過程でもちもちになっていく気がするので、おにぎりにするなら先に握ってから時間を置いたほうが扱いやすいと思う。
というわけで今度こそ完成。この量で半分(1合分)くらいだ。
・実食
さて、いただいてみよう。わざわざ握っておいてアレだが、普通のおにぎり感覚で手掴みするとペトペトするのでラップかお箸推奨。もちろんお茶碗によそってもいい。
……え、魔法?
まず何と言ってもこの食感がすごい。「もっちもち」まではいかず、お米一粒一粒の粒感もお米同士の結びつきも強い、主張強めなミチッとした感じが、本物のもち米で作ったガチのおこわにそっくりなのだ。
しつこいようだが、やったことと言えば普通のご飯を普通に炊いて「混ぜるだけ」。パッケージに偽りがなさすぎる。
目立つ具はキクラゲ、椎茸、豚ひき肉っぽいヤツ。あと細かくてあまり目立たないが たけのこも入っているぞ。
味も、中華料理に詳しくない筆者には何と表現すればいいかわからないのだが、甘辛な味付けで とても美味しい。かと言って調味料頼りということもなく、程よくあっさりしていてごま油と豚脂とキノコの旨みが全部感じられる。
・総合点が高い
すごくないか?
298円という値段だけ見ると「激安」とまではいかないものの、この圧倒的な手軽さと味や食感の完成度の高さを考えれば確実にお値段以上。
強いて注意点を挙げるとすれば、商品の性質上「2合いっぺん」が前提になっていることくらいだろうか。半分だけ使って残しておく、みたいなことも難しそうなので、家族や友人と分け合うのが良いのかもしれない。
新商品! とかでもないため、入手も比較的しやすいと思われる。オンラインストアにもあるぞ。ぜひお試しを。
参考リンク:カルディコーヒーファーム オンラインストア「混ぜるだけ 中華おこわ」
執筆:砂付近
Photo:Rocketnews24.
▼それにしてもこの もち米食感がすごい。なぜこんな芸当ができるのか、と思ったら……
▼「もち」が入っているらしい。な~んだ、だからか~……とはならんやろ。どうやってるんだ。
▼ちなみのちなみに、ほかにもパッケージをよく見るとローマ字表記のカタコト感がちょっとかわいかったりする。ゴハーン。オコーワ。