沖縄といえば、言わずと知れた1000円でベロベロになれる「せんべろ文化」が盛んな地として有名だ。当サイトでも、“狂気のせんべろ士” こと佐藤記者を筆頭に数々のせんべろ記事を公開している。
そして私(耕平)が愛してやまない沖縄県の離島、石垣島でも「せんべろ文化」が普及している。多くは島の中心地である「美崎町」付近にあるが、そこから少し離れた飲食店ではない店舗で「せんべろ」が提供されているという話を聞いた。
飲食店以外で「せんべろ」? いったいどういうことなのか、真実を確かめるべく訪問したところ「そういうことじゃないだろ……」となった理由とは?
・“南の島の業務スーパー” 「八重山食研」
そのお店は、中心地の「美崎町」から少し離れた、旧石垣市役所跡地の向かいにある「八重山食研」という小売店だ。
石垣牛をはじめとした食肉を中心として取り扱っている。しかも内地(本土)のスーパーなどに比べて、業務スーパー並みにリーズナブルだ。
商品ラインナップも、石垣島ならでは。まず石垣牛のすきやき用が、500gでなんと7000円! ちなみに通常なら10000円以上はする。
沖縄の高級食材として知られている「アグー豚」を使ったハンバーグやソーセージも激安だ。
その他にも沖縄の地鶏「やんばる鶏」のハツやレバーなどは1パック1kgで売られていたり……
ヤギ肉も同じく1kg販売されていて、値段は2480円。ネットで同じ分量の価格を調べると、安くでも4000円以上するので、やはりリーズナブルだ。
肉類以外にも、沖縄の県魚「グルクン」が大量にパック売りされていて……
貝類も豊富に置いてある。
石垣島には「業務スーパー」は出店していないが、この品揃えとリーズナブルな価格は、まさに “南の島の業務スーパー” と言って差し支えないだろう。
・噂の「せんべろ」
沖縄の食材が豊富で業務スーパー並みに安いのは分かったが、肝心の「せんべろ」ができる雰囲気は今のところ全くない。そもそもお酒が飲める場所が、店内に見当たらないのだ。
「これはデマを掴まされたのか?」と思いつつ、引き続き店内をウロウロしていると、とある食材が目に留まる。
スペアリブとウィンナーの間に置いてある、その商品を手に取ると……
「せんべろ」だと???
牛タンのパックが1000円……えっ? タン(舌=ベロ)が1000円だから「せんべろ」ってこと?? いや、そういうことじゃないだろ……。
・せんべろしてみた
とりあえず購入して、自宅に持ち帰って調理することにした。
ネーミングばかりに気を取られていたが、この「せんべろ」も他の食材同様、お得なのか? 調べようとしたところ、商品に正味量は記載されていなかった。
そこでスケールで測ってみると、皿の重さもあったので定かでないが約250gある。ニュージーランド産の牛タン250gの値段をネットで調べたところ、1500円を下回るものはなかったので、お得である可能性は高いだろう。
そして、フライパンで調理して……
ネギだれと一緒に盛り付けて……
完成!
さっそく一口、食べてみると……
うん、普通に美味い。
一応、せんべろなのでアルコールも飲んだりしてみる。
っていうより、普通にニュージーランド産の牛タンを食べているだけの食レポになってしまっていた……。
ただ「八重山食研」という、業務用レベルのリーズナブルに食材を購入できるお店に出会えたことは大きな収穫だった。お店から配送も可能なので、隠れたお土産店としても利用できそうだ。
もし石垣島に旅行で来るようなことがあれば、食材を見るだけでも面白いので、ぜひ立ち寄ってみることをオススメしたい。
・今回ご紹介した店舗の詳細データ
店名 株式会社八重山食研
住所 沖縄県石垣市石垣3
時間 8:00~18:00
定休日 水曜、日曜
執筆:耕平
Photo:RocketNews24.
▼カナダ産の牛タンもブロックで売られていた