ライスバーガー発祥の地は、もちろん日本である。1987年に誕生したモスバーガーの「モスライスバーガー」は、焼きおにぎりからヒントを得て開発されたんだとか。以来、他のバーガーショップや冷凍食品など、馴染みのあるメニューとなった。

そんな「ライスバーガー」の進化系(?)が、バーガーキングより発売中の『KYOTOワッパー』である。その仕上がりは「そう来たか……!」と唸ざるを得ないほど斬新。逆に誰も考え付かなかったライスバーガーと言えよう。

・斬新は斬新

良くも悪くも1987年の誕生以来、ライスバーガーは進化していない。バンズを米で仕上げたものがライスバーガーであり、そういう意味では人類は「1種類のライスバーガーしか知らない」と言えるハズだ。ところが……。

たまたま立ち寄ったバーガーキングで『KYOTOワッパー』を見た私は「そう来たか……その発想は無かった」と感服せざるを得なかった。ポスターには私が想像できない “新型ライスバーガー” が描かれていたのだ。

その内容は「大胆不敵」とも「斬新」とも「近未来型」と言える一方で「大馬鹿野郎」「とんちんかん」「むしろ退化している」とも言えるのではないだろうか? 


それではご覧いただこう……


世界よ、これが新型ライスバーガー『KYOTOワッパー』だ!



具が米ッッッ!!!!!


そう、KYOTOワッパーは具に米をねじ込んだ斬新すぎるハンバーガーなのである! その発想は無かった!! というか、よく開発の時点でボツにならなかったな! 普通にどうかしてるだろ!!



・京都の老舗米屋と共同開発

バーガーキングによれば『KYOTOワッパー』のコンセプトは「世界が驚く日米バーガー」とのこと。また同商品は京都の老舗米屋「八代目儀兵衛」と共同開発したメニューのようだ。

まさか具にライスをねじ込んで来るとは思いもよらなかったが、バーガーキングらしいといえば実にバーガーキングらしい商品とも言える。これは食べてみるしかあるまい。

というわけで、KYOTOワッパー(990円)を実食! ソースを除けばパティ・トマト・オニオンなどは通常のワッパーとほぼ変わらず、ただ米の違和感がエゲツないだけである。

で、一言で味を表現するならば「全然まずいとかはないけど、別に米は入ってなくてもいい」というのが率直な感想だ。生姜の風味のみならず、辛味も効いた特製ソースを米がしっかり受け止めていた。

……が、それだけである。カリッとモチモチしたバンズ自体は全く悪くない。それだけ食べれば普通にウマい。ただ、別に必要もない気が……。個人的にモスライスバーガーの方が30倍は好きだ。



・賞賛されるべき

とはいえ、世の中に存在しなかった新型ライスバーガーを、パワープレイであろうと商品化までこぎつけた「バーガーキング」及びに「八代目儀兵衛」には敬意を表したい。バーガーキングのそういうとことが大好きです。

どちらかと言えば『KYOTOワッパー』は、日本人より外国人ウケが良さそう。世界の情報番組の1コーナーで取り上げられそうな、珍妙なハンバーガーである。第2弾があるかはかなり不明瞭なので、歴史の証人になりたい方はぜひどうぞ。

参照元:モスバーガーバーガーキング
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.