ドン・キホーテのオリジナル商品ブランド「情熱価格」から発売中の『ド滑りパン』は、その名のとおり “すべりやすさ” “こびりつきにくさ” がウリのフライパン。26cm版が税込2980円と、フライパンにしては高くも安くもない。むしろドンキにしては強気な部類といえる。
とはいえ、本当に「ド滑る」のなら全然高くない。むしろ激安と言っても過言ではないだろう……滑るのか滑らないのか、それが問題だ。
ってことで、みんなを代表して滑るのか滑らないのか検証してみた!
・あの料理しかない
こちらがド滑りパン。フライパンにしては珍しい色合いをしており、いかにも滑りそうなビジュではある。
ガス、IH、ヒーターなど全ての熱源に対応。これはポイント高い! 引越しても安心!
今回はド滑りパンと、ドンキに売ってた普通のフライパンとで滑り方の違いを比較してみる。ただ、ここで問題になってくるのは私が “ひっくり返しを得意とする人物” であるということ。パンケーキやオムレツ程度じゃ、100回やっても成功し続ける自信がある。
じゃ、どうするのかというと……
『お好み焼き』だ。
私の経験上、お好み焼きは “フライパンの質によってひっくり返しレベルが乱高下する料理” の代表格。わずかでもこびりついたが最後、その身は宙で儚くも散り崩れ、虚しき残骸と成り果て地に堕ちる……。
そういうワケなので、今日はお好み焼きでド滑りパンの実力を測りたいと思いマス! 頑張るぞ〜!
・滑らせてみた
難易度を上げるため、今回はフライパンに油をひかず豚肉の脂肪だけで勝負する。まず主役のド滑りパンから。
緊張の一瞬……
……ホイッ!!!
うおぉ、あっさり成功! ドンキの面目を守ることができ心から安堵した。( ※ 服がシワシワですが、これには色々あったのでツッコミ無しでお願いします)
続いて普通のフライパン。
ここで失敗してくれればメチャメチャまとまりのいい記事になるのだが、だからといってヤラセは絶対に許されない。ロケットニュース24は真実のみをお伝えするニュースサイトです。
…………ホイッ!!!!!!!!
やべー、成功しちゃった。自分の才能が憎い。
・どうすんの、コレ?
「新品のフライパンはよく滑る」という、本来の趣旨とはあまりに異なる検証結果しか導き出せずにいる現状。ド滑りパンは “耐摩耗テスト200万回をクリアした最新技術スピンコート” が用いられているとのことだが、さすがに200万回やってみる時間は無い。
どうしよう、どうしようかな?
ちなみに言うと “ひっくり返す際の滑り度” に大きな違いは感じられなかったものの、“ひっくり返し後のこびりつき度” は明らかにド滑りパンが優れていた。油をひいておけば解決する話ではあるが、少なくともド滑りパンがヘルシー料理づくりに向いていることは確かっぽい。
こうなったら仕方がないので、料理素人の古沢くんにやらせてみる路線にチェンジ。まずド滑りパンから。
ちょっとミスってるけど成功!
普通のフライパン……
……成功である。少しは空気を読んでほしかった。
・しかし結果、出る
最終的にサドンデスタイムに突入。
「フライパンにタオルを乗せ何回転させられるか一本勝負」だ…………いくぞ!
ド滑りパンのスコア …… 26回
ド滑りパンと自身の名誉のために弁解しておくと、これは26回で失敗したワケではなく、途中でタオルの形が崩れてしまったのである。問題はタオル側。私とドンキは悪くない。
……ところが!!!! このあとすぐに、私は言いわけの必要など無かったことを知る。
普通のフライパンのスコア …… 0回
言っとくけど、これはヤラセではない。普通のフライパンを振ると、一応タオルは宙を舞いはする。しかしながら回転に至る前に、滑りの勢いが止まってしまうのであった。一時は検証不可能とさえ思われたのに、まさかこれほど圧倒的な差が出るとは……!
ってことで、ドンキの『ド滑りパン』は “かなり滑る部類のフライパン” と言って差し支えないことが判明した。滑らせガチ勢のみんな、一度試してみる価値アリだぞ!