近年、問題視されている渋谷ハロウィン。2024年10月31日朝の渋谷センター街が厳戒態勢だったことは今朝の記事でお伝えした通りだ。一種異様な空気。行政もガチである。今夜ばかりは渋谷に行かないのが賢明かもしれない。
だが、私(中澤)は行かねばならぬ。なぜなら、家が渋谷だから。というわけで、センター街を通って普通に帰宅してみた。
・住んでいる者の実感
ちなみに、渋谷区は10月1日から条例で、夜間の路上飲酒が通年禁止になっている。施行当初は、道玄坂を夜に歩けば路上飲酒者に出くわすくらいの状況だったけど、最近は私の帰宅時間には路上飲酒している人が見当たらなくなった。
まあ、朝になったら道玄坂の花壇に空き缶が並んでいるのを見かけることもあるんだけど、ここ数日はそんな空き缶も見なくなった。街中に掲げられた「NO」の旗や夜間に増えた警察官たちだけでなく、その朝の道玄坂の綺麗さに行政がガチでハロウィンに向けて動いているオーラを感じたりする。住んでいる者としての実感というヤツだ。
・地下鉄の駅は普通
思い返せば、去年から渋谷はハロウィンに対して「NO」を大々的に発信していたし、1年間かけての対策と言っても過言ではない。そもそも、これだけ社会問題的な扱いになっている渋谷にわざわざ行って、人ゴミに揉まれるメリットって何だろうか。
そう考えると、今年は渋谷ハロウィンの騒ぎが収束している可能性もなきにしもあらず。その証拠に、18時頃、副都心線渋谷駅に降り立っても、特に普段と違うようには感じられなかった。人の量もいつも通りである。
・ガラッと変わる雰囲気
ひょっとしたら、大したことないのではないか? このまま何事もなかったかのように家に帰れるのではないか? そう思いながら地下から階段を上りハチ公前広場に出たところ、一気に雰囲気が変わった。
警視庁の声がこだましまくっているのだ。その声は、よく聞くと交通整理をする声で「素敵な仮装ですが立ち止まらないでください!」とか言ってるんだけど、普段これだけ警視庁のアナウンスがガンガンにこだまする状況は少ないので、非日常感が凄い。
・センター街入口は注意
その交通整理と動線確保の賜物か、人は普段の5倍くらい多いけど、流れが滞っている感じではないのが救いである。とは言え、ハチ公前広場からセンター街側に渡るとさすがにセンター街入口辺りはギュウギュウ。ここは誰かちょっとでも立ち止まる人がいるとたちまちヤバイことになりそうな感じだった。
そのためか、センター街は行きと向かいの2ラインに分けられていて、真ん中で列になった警視庁が、立ち止まった人をただちに注意する態勢。ゆえに、人は常に流動的で、仮装した人がぐるぐる歩いている。パリコレかよ。
・お疲れ様です
そういう感じのため、路上飲酒している人も私が見る限りではいなかったように思う。とは言え、これは18時~18時30分のことで、もっと夜遅くなってくると分からない。センター街入口のように危なっかしく感じた箇所があったのも事実。
それにしても、警視庁の皆さんはお疲れ様です。あなたたちのおかげで無事、家に帰ることができました。今日の渋谷が平和に終わることを願わずにはいられない。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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▼H&Mの前の通りに護送車のようなバスが大量に停車されていて壁みたいになってました