ウーバーイーツ(Uber Eats)には総合評価1位の店がいくつもある。前に紹介した「最高級宅配鮨」しかり、「ねぎし」しかり。

どれも普通に美味しかったが、総合1位にふさわしいほどダントツのクオリティだったかというと……そこまでとは思わなかったのが正直な感想であった。


だがしかし!


今回の総合1位は納得した。これは1位だわ……。

・不利な条件を吹き飛ばした?

そのお店は……


『西安ビャンビャン麺 笹塚店』という。

最初に言っておくと、店名の下に「総合ランキング1位」の文字が踊っているのを見たとき私は「嘘つけ」と思った。

だって、店名から考えて看板メニューは麺類ではないか。ビャンビャン麺が何かは知らないが、デリバリーで麺類は圧倒的に不利

たしかに、コロナ禍以降に各店が行ってきた企業努力は凄まじいものがある。そのおかげで、デリバリー麺類は劇的にレベルアップしたと言っていいだろう。

だが、デリバリーというステージで麺類が不利なことには変わらない。どれだけスープを低温にしようとも、どれだけ麺をバリカタにしようとも、「麺が伸びる」という運命からは逃れられないのだから。

そう思いつつ、人気だという「麻辣牛肉ビャンビャン麺」を注文。届いた商品を食べてみると……



マジで伸びてねぇぇぇぇぇぇえ!


この麺の太さ……というか、幅広さはデリバリー麺類界においてチート仕様ではないか。さらに、スープと麺&具材を分けるという工夫もされていたことが、伸びにくさを実現した要因と思われる。


それにしても、ビャンビャン麺がこういう麺だったとは。漢字で書くと画数が多くてメチャクチャ難しいっていうイメージしかなかったぜ。



・ガチの味

伸びる伸びないだけでなく、味の方にも言及しておこう。

上の麺&具材を下のスープに落として麺をすすると、八角と山椒の風味が口の中いっぱいに広がった。


これはガチのヤツだ。日本人向けに味付けされているものとは別系統のヤツ。まぁ、日本人向けに多少のアレンジはされているのかもしれないが、少なくとも王将や日高屋に比べたら明らかにガチ。

そのガチっぷりがより詰まっていたのが、一緒に購入したドリンクである。


正直、なんと書いてあるかわからないままに購入した。お茶なのか炭酸なのかも不明。ただ気になるから買ってみただけ。それを開けて飲んでみると……


_人人人人人人人人_
> めっちゃ甘い!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄


ストレートティーに大量の砂糖をぶち込んだような味で、振り切った甘さには日本らしさが微塵もない。猛烈に吹き荒れている “大陸の風” を感じたのだった。


ちなみに言っておくと、その激甘ティーが300円で、麻辣牛肉ビャンビャン麺は通常価格1680円のところ期間限定サービスで1580円だった。


激甘ティーの300円はともかく、ビャンビャン麺の1580円はメチャクチャ安い。1680円だったとしても安い。なにせ、具の肉1つとっても結構なサイズのものがゴロゴロが入っているのだから。


ボリュームといい、味といい、文句のないクオリティ。これがデリバリーで1680円(1580円)は人気が出るのも納得。さすがウーバーイーツの総合評価1位である。

ただ、これまでウーバーイーツ総合評価1位の店を計3回紹介して、「さすが」となったのは今回が初。確率的にはなんとも言えないので、今後もウーバーイーツ1位の実力を確かめていくとしよう。現場からは以上だ!

執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:Uber Eats(iOS)
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