国内最大手クラスのビジネスホテル、東横イン。出張や観光で利用されている方も人も多いことだろう。かくいう私もその1人で、意識せずともビジネスホテルは「アパ or 東横イン」になっていることが多い。
さて、つい先日韓国に訪れたときのこと。友人が「東横インにする」と言うため、私も何となく東横インを予約。そしてしばらくしてから気付いてしまった……あれ? 海外の東横インって意外とレアなんじゃないの、と。
・世界の東横イン
東京を始め日本の主要都市では至るところで見かける『東横イン』だが、海外ではどうなっているのか? 調べてみたところ2024年10月現在、東横インはフランスやモンゴルにも進出しており、中でも韓国は最多の11棟を展開していた。
つまり実は日本のみならず “世界の東横イン” だったワケだが、海外の東横インはどんな感じなのだろう? 地域性や国民性に合わせ、その土地ならではのローカライズをしている可能性も十分あるハズ。実に興味深い。
・東横インスタイル
で、ここで整理しておくと私のイメージする東横インは「コンパクト設計の1人部屋」「ユニットバス」「朝食付き」といった感じ。鏡や書籍の位置に至るまで、完全体の “東横インスタイル” が確立されている。
日本国内では、ほぼほぼ同じような部屋しかないイメージがある東横イン。冗談で「東横イン上級者は真っ暗闇でも問題ない」などと聞くが、私が宿泊した韓国の「東横イン富平」はというと……
こ、これは……!
ま、マジか……!!
単なる東横インやないか!
広がっていたのは、日本の東横インと少しも変わらない光景。東横イン以上でもなければ以下でもない、純粋なる東横インである。仮に目隠しをして連れて来られても「東横イン」とだけはわかることだろう。
・ドッペルゲンガー
どうやら東横インは海外でもファイトスタイルを崩さず “東横イン流” を貫いているご様子。日本との違いを必死に探そうとしたが、違うのはコンセントの差し込み口くらい。それ以外の違いを客室内で見つけることは困難であった。
ただし、朝食の内容だけはもちろん違う。日本と同じくビュッフェ形式であることは変わりないが、韓国では「キムチ」や「トッポギ」なども。決して美味とまでは言えないクオリティも含め「東横イン流」と感じた次第だ。
・海外でも強い
また個人的に当初は「海外まで来てわざわざ東横インに泊まる必要はないのでは?」という気持ちがないワケでも無かったが、フロントの日本語対応を始めとしていつも風の安心感があったことは事実だ。
特に「シャワートイレ完備」が非常にありがたい! 海外でシャワートイレはまだまだ希少なので「シャワートイレがある」という事実だけでも “海外東横イン” は選択肢として余裕でアリである。
というわけで、少なくとも私が泊まった韓国の東横インは「日本の東横インのドッペルゲンガー」であった。海外情緒には欠けるが安心感とシャワートイレがいい! ヒジャブを身に着けた中東の人が多かったのは謎だが、韓国の東横インはビビるほど東横インであった。
参考リンク:東横イン
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.