パスタの調理は面倒だ、という書き出しで以前にも記事を書いた気がする。そう、面倒なのだ。同じことを何度も書いてしまうくらいに。
手軽さをうたうレシピでも味や茹で加減の調整が難しかったりするし、かと言ってレトルトソースもなんとなく味気ない。やっぱり手間と味はある程度トレードオフなのかなぁと思う今日この頃。
だから、業務スーパーでとある即席パスタを最初に見かけたときも、そこまで期待はしていなかった。「まあちょっと試してみるか……」と手に取った時も、がっかりする心の準備をしていた。
それがこんなことになろうとは。
・業務スーパーの「かんたんパスタ」
これが問題の商品である。左上の「かんたんパスタ」というのがシリーズ名だろうか。
ラインナップは筆者が見かけただけでも8種類。トマトにバジルにチーズ系、マカロニやペンネ、ロングパスタと、味付けも種類も多岐にわたる。
共通しているのは安さと、調理の手軽さ。一袋あたり約2人分で224〜235円。パスタと粉末のソースが同一の袋に入っており、中身を鍋に入れて茹でるだけで完成するらしい。
・きのこのクリームパスタ(税込235円)
では実際に作ってみよう。試してみるのはこの「きのこのクリームパスタ」。ペンネタイプだ。
鍋に規定量(500ml)のお湯を沸かし……
沸騰したら袋の中身を全部ザッと鍋にあける。
こうなる。あとはもう、時々混ぜながらひたすら規定時間(8〜10分)待つのみ。
だんだん煮詰まってくる。
いい感じになったら火を止めて完成。
・実食
……美味しそうなんだが。茹でてる最中からキノコの芳しい香りがしていた。期待が膨らむ。
では一口。
……美味いじゃん……。
本格的な味だ。パスタを下茹でせずソースで煮詰めているおかげか、もったり濃厚。かといってただ濃いだけではなく、キノコの深い味もちゃんとする。
高級レストランみたい! とまでは言わないが、例えばファミレスでこの味が出てきたら「お、本格的」と感心すると思う。少なくとも一袋200円程度のものを鍋にブチ込んだだけで完成する味じゃない。
量としては、ランチとかにこれだけ食べるなら1人+お代わり分くらい。夕食など、副菜と一緒に食べるなら2人分といったところか。ちなみにこの写真で半量。ほぼ100円分である。
・調理工程の消失
これは嬉しいものに出会ってしまった。
記事にする関係上 工程を細かめに記述したが、その実やったことといえば湯を沸かして袋の中身を入れただけである。調理工程が楽すぎて書くことがない。
それでいてこの価格、この味。多分筆者は鬼のようにリピート買いすることだろう。ラインナップも8種類あるし。
執筆:砂付近
Photo:Rocketnews24.
▼ちなみに。他タイプのパスタはどうだろう? と、マカロニとロングパスタをひとつずつ試してみたが、水の量と茹で時間がちょっと違うだけでどれも問題なし。
無理にいちゃもんをつけるなら「カルボナーラ」のロングパスタが鍋に入り切らなかったくらいだが……
押し込んでしまえば即解決。出来上がりはまったく問題なかった。ちなみにこの写真は全量。