私は基本的にジェルネイル(マニキュアより耐久性に優れたネイル)を爪に塗って生活している。読者の中には “カラーネイルに嫌悪感を抱く層” が一定数存在するようで、記事内に私の指が写り込んだ際など、稀に「悪趣味」「不潔」といったメッセージを頂戴することがある。

そんな方向けに一応知識としてお伝えしておくと、私をはじめとしたジェルネイル愛用者の中には “見た目的な理由だけでネイルをしているわけではない” 人もいる。そう……実は私、生活に支障をきたすレベルの爪よわよわっ子なのである。

これまでどうにかジェルネイルでしのいできたが、今回ついに爪が弱りすぎて病院送りになったので詳しい経緯をお伝えしたい。爪よわっ子、必見!

・爪、やばい感じになる

なお本記事には、人によって「ヒャッ!」となるかもしれないプチショッキングな画像が登場する。個人的には “病院で見せられる症例写真” レベルだと思っているが、苦手な方はそっとタブを閉じてくれ。


ってことで、こちらが2カ月くらい前の私の爪。


……お分かりだろうか?


これは爪をギリギリまで短く切っている状態。にも関わらず白い部分が不気味に多いのは、爪と指とが剥がれてしまっているからである。

私は元々爪が弱く、ちょっと伸ばすと横からヒビが入る・先っちょが割れるなどの不具合は昔からあった。が、いくらなんでも指から剥がれるはやりすぎだ。私はついに近所の皮膚科を受診することにした。なお痛みはない。

皮膚科のおばあちゃん先生は「貧血気味の人ってこうなっちゃうのよねぇ……」と言った。先生いわく「ジェルネイルで補強するのもアリだが、そのせいで余計爪が弱くなるという弊害もある」とのこと。

「感染症ではなさそうなので、一旦ネイルはやめて、なるべく注意しながら生活してみましょう」ということになり、特に治療はしてもらえず帰宅。爪ペラペラ状態での生活はそれなりに困難を極めた。そして2カ月後……


もっとヤベエことになった。


爪の白い部分はどんどん深くなり、心なしか根本が若干変色している気もする。治る気がしないので再び近所の皮膚科を受診すると「もうウチでは手に負えないので大学病院へ行ってくれ」と言われた。



・行った

で大学病院に行った結果……


死ぬほど爪を切られた。


想像ほどは痛くなかったが、まぁ、それなりに痛かった。そこから検査を行ったところ、やはり私の爪に菌はいないのだそうだ。先生に言われたことを箇条書きにまとめると以下のとおり。


・なぜ指から剥がれるほど爪が弱くなる人がいるのか、実は詳しく分かっていない
・今回の場合、爪の内側に異物が入り込んでいる可能性がある
・しかし放っとけば爪が伸びて異物も押し出されるハズなので、無理に取り出す必要はないと思われる
・しばらくは若干痛みがあるかもしれないが、すぐ慣れるから普通に生活してOK
・「爪が弱い人が補強のためにネイルすべきか・せざるべきか問題」についても、正解はよく分かっていない
・とはいえネイルにデメリットがあることも確かなので、当院としては『爪保護シール』を推奨している



・買った

病院で市販の商品を推奨されたのは初めてのことだったが、私は言われるがままアプランというメーカーの『爪保護シール』(1セット550円 / 税込・送料別)を購入した。

病院の先生いわく、アプランというのは主に医療用のウイッグを販売するメーカー。爪に悩みを抱える人が多いという時代背景から、この爪保護シールが開発されたのだそう。それは説得力がありすぎる。

1セットのうちわけは親指サイズ6枚、その他サイズが14枚。

使い方は「シールを台紙からはがし、爪先からはみ出さないように貼る」だけ。「自爪より小さいサイズ」を選ぶのがポイントとのこと。

が……それにしても、これは小さすぎなんじゃないか? 私は “先っちょ守りたい勢” なので、このサイズでも足りるっちゃ足りる。しかし “全体守りたい勢” や “爪大きめニキ” にとっては、使いものになるかどうか微妙なラインという気もしなくない。

ついでに言うと「爪先からはみ出さないように貼る」ってことは、つまり私にとって肝心の爪先は守られないことになるワケで。一抹の不安を抱えつつ日常生活をスタートさせてみたところ……

1時間ほどで3枚の脱落シールが出た。試行錯誤のすえ「想像よりもっともっと下にシールを貼る」がコツであると判明したものの、そうなると肝心の爪先はますます守られないことになり「これでいいのか?」疑惑は深まるばかりなのだった。



・結論として……

そのまま2日が経過。指に生き残ったシールは3枚。貼り方のコツを掴めばもう少し長持ちする可能性が高いが、説明書きに「長時間続けての使用は避けてください」との文言があり、耐久性という観点からコスパを考えると、ジェルネイルとどちらが安いかは微妙なところである。

いつのまにか剥がれていたものも多数。


結論として、私は今後もデメリットを理解しつつジェルネイルを継続することにした。ただし病院でバチバチに切られた負傷爪の補強に関しては、爪保護シールが大いに活躍してくれている状況だ。先生のおっしゃったとおり、私の爪は少しづつ快方にむかいつつある。

先っちょ剥がれちゃう勢の私にはやや物足りない結果となった爪保護シール。しかしマニキュアやジェルネイル以外の方法で爪全体を保護したい人にとっては、一度試してみるべきアイテムといえるのではないだろうか。なんたって医師推奨だからね。

参考リンク:アプランWEBSHOP
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.

▼爪よわよわ状態での生活は皆さんが想像するより困難である