たまげた。いやぁ、たまげた。最近の薬局は何でもあると思っていたが、まさか自社ブランドの冷凍食品まで置いているとは。

どこのことって関東、中部、関西、北陸・信州に展開するスギ薬局である。プライベートブランド「エスセレクト」から冷凍食品が出ているのだが、これがなかなかやりおった!

・スギ薬局の冷凍食品

「定食」と書かれた冷凍食品は見つけただけで5種類。値段はすべて429円(2人前)だった。


今回は「豚肉の生姜焼き」「豚バラスタミナ焼肉」「黒酢酢豚」「甘酢肉団子」「鶏肉と野菜の黒酢炒め」とあったうち、前者3つを購入。どんなものか確かめてみることにしたぞ。


・定番の「豚肉の生姜焼き定食」

まずはそう簡単にコケない料理の1つである「生姜焼き」から食べてみよう。


作り方は「解凍 → フライパンで炒める(強火)→ 盛り付け」だから誰でも簡単にできるはず。


油がちょっと跳ねるからヤケドに注意。しっかり火を通せば完成だ。

ぶっちゃけ、最初はワンコイン以下だからなぁ〜なんてナメてたものの、思っていた以上にこれがウマい。味付けはちょっと濃いめ……だがそれがいいのだ。

何よりタレがイケていて、国産黄金生姜を使用したという風味が最高。なおかつ白米との相性もよくて一発で気に入ってしまった。さらにはケチケチすることなくお肉たっぷりなところもよき!

ただ、使われている豚肉がメキシコ産だというのが気になった。個人的には何でもOKだが、国産じゃないと嫌だって人もいるだろう。ここにこだわりがなければ……リピる人も多そうである。

なお、内容量は280gで2人前と書いてあったが、実質1人前だと言っていいかもしれない。それほど簡単にペロリとイケる1袋だった。

・夏にピッタリな「豚バラスタミナ焼肉定食」

お次は豚バラスタミナ焼肉定食。生姜焼きと同じく豚肉がメキシコ産、内容量も280g(2人前)だ。

手順はこれまた同じで、しっかり解凍させて強火で炒めるだけ。でもって……

出来上がりはこんな感じ。量をケチっていない肉はもちろん、にんにくの芽、ニンジン、タマネギが惜しげもなく入っているのが好印象だ。


食べてみるとコチュジャンか おろしにんにく の影響だろうか、結構ピリッときてじんわりと汗が出てくる。ピリッとアクセントのある辛さで、野菜のシャキシャキ感もあって「スタミナ」回復によさそうだった。

王道でありながら味は濃いめ寄り。これを自炊しようとしたら、そこそこお金がかかりそうなだけにアリだ!

・「黒酢酢豚定食」

ラストは「黒酢酢豚」。内容量は290g(2人前)で前2品が強火で調理したところ、これだけ弱火でじっくりやるタイプだった。

具材がゴロゴロながら食べやすさがあって、甘辛のタレもヒジョーによい。

野菜のシャッキリ感、じゃがいものモッチリ感、そして大きいながら簡単に噛み切れる肉の食感……ご飯を相棒にしてグイグイとイケるやつで、気に入る人も多いだろう。

まぁよくあるタイプの酢豚。最近の冷凍食品はレベル高いと分かっちゃいたが、まさか薬局でもここまでのものを出してくるとは……。

・酒とも合う

てな感じで、食べれば食べるほど「イイな」と思ったスギ薬局の定食。ここまで来たら全種類試してみようと考えていたのだが、お店に行ったらもう一度「生姜焼き」を買う自分がいた。


というのも……


第一印象で「これは酒と合うな」と思っていて試してみたかったのだ。そして実際に食べてみると、これがビンゴ。ワンコイン+αで定食のおかずとお酒を楽しめるのを考えたら、もはやちょっとしたご褒美である。

ビールと合わせても仕事をする優等生だったことで、今じゃ冷凍庫に1つストックがあると安心する自分がいる。お昼でガッツリいくもよし、晩酌で使うもよしなのでオススメだ。

執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.

▼「豚肉の生姜焼き定食」の原材料

▼「豚バラスタミナ焼肉定食」の詳細

▼「黒酢酢豚定食」