たこ焼きチェーンとして知られる『たこ家道頓堀くくる』。公式HPには「大阪いったら よらなあかん」とのキャッチフレーズが記載されているのだが、実際のところ西は福岡から東は東京まで進出しているので大阪へ行かなくても食べることができる。
先日、中国の上海をウロウロしていたところ『くくる』っぽい店を見つけた。が……たこ焼きに混ざって「イカ焼き」「鶏のからあげ」果ては「羊の串焼き」まで取り扱いがある様子なのだ。果たしてコレは本当に『くくる』なんだろうか?
・たこ焼き大人気問題
中国語でたこ焼きは「章鱼丸子(章鱼焼)」と表記するらしい。「大阪人气美食」ってのは読んで字の如くだろう。
で、そのたこ焼きと並んでイカ焼きやらフライドチキンやらが売られている。海外進出に際して独自のメニューを展開する企業は多いが、それにしても『くくる』のイメージとかけ離れている気もしなくない。改めてよ〜く観察してみると……
1つの店舗の左半分でたこ焼き、右半分でその他メニューを販売している状況らしいことが判明した。果たしてコレは別店舗扱いなのか、どちらも『くくる』なのか? ちょっと分かりにくいが、まぁ中国の人にとっては大した問題じゃないか。それにしても繁盛しているなぁ。
・「たこ」焼き?
中国くくるのたこ焼きメニューは「タコ」「チーズベーコン」「エビ」の3種類。
中国語が話せないため正確なところは確認できなかったのだが、メニューを見渡すかぎり、選択肢はこの3種類のミックスだけっぽい。6個入り28元(約575円)、8個入り35元(約718円)。「タコのみ」が無いとは不思議である。
1人で店を切り盛りするお姉さんの手際が見事すぎてため息が出た。
「くくる」は「酷酷璐」と表記するようだ。スゴイ当て字だな。
・混迷を極める
なお今回訪れたのは上海のド中心・南京路歩行街の店舗。
せっかくなので近くのベンチでアツアツのうちに食べよう。
タコ。日本のくくるの味を正確に覚えているわけではなかったが、日本のたこ焼きの平均値を確実に凌駕するクオリティである。移住が頭をよぎるレベル!
チーズベーコン。想像どおりの味。
エビ。うまいに決まっている。決まっているのだが、タコと比べて若干の物足りなさを感じるのは歯ごたえの関係だろうか? 3種類を比較して、やはり個人的に一番好みだったのはタコのたこ焼き。普通ですみません。
ちなみに……お姉さんが目にも止まらぬ速さでたこ焼きを盛るので「すごいなァ」と思っていたところ、フタを開けると具の並びがシッチャカメッチャカであった。中国のくるるでは何が出てくるか分からないドキドキ感も味わえるぞ。
また数日後、別のくくるを発見したのでのぞいてみると、こちらではタコ、チーズベーコン、エビがそれぞれ単品で注文可能。そればかりかチャーハン、焼きそば、トンカツなどメニューはますます複雑化しており、もはや何屋か分からないありさまなのだった。独自の進化遂げすぎィ!