夏休みに入って、東京駅はごった返している。お盆にはさらに混み合う可能性も考えられる。そんな東京駅構内の地下1階に「羽田市場」という回転寿司屋があるのをご存知だろうか?
私(佐藤)はお店の入っている商業施設「グランスタ東京」のオープン当初から知っていたのだが、いつ行っても混んでいて、利用したことがなかった。おそらく盆休み中も激混みになるはず。
もしもこのお店に訪ねる機会があったら、水曜日か金曜日に行くことをおすすめする。なぜなら、その日は良いネタが入ってくるはずだから。
・はこビュンってナニ?
羽田市場は、2020年8月のグランスタの開業当初から出店している。オープンから4年も経っているのに、1度も利用したことがなかったとは、我ながら驚きである。お店の前を何度も通り、その度に「混んでんなあ……」と敬遠してしていた。
羽田市場は航空便をはじめとする独自の物流ルートを持っており、全国各地で水揚げされた魚を超速でお店に届け、鮮度の高い状態で提供することが売りだ。この日も新鮮なネタを求めて、店前には列が。それでも回転が早く、10~15分で入店することができた。
席についてタブレットを見ると、やはり売りは鮮度。飛行機・新幹線・バスを駆使して「その日1番の鮮魚」が届けられるとのこと。
で、「本日のおすすめ」の項目を見てみると、他の回転寿司屋では見ることのない表記を発見した。アイナメと天然マコガレイに括弧で記された「はこビュン」ってナニ?
お店の人に聞いてみると、「はこビュン」とは、新幹線を活用した物流の仕組みとのこと。
ちなみにこのお店は、羽田市場のフランチャイズで「株式会社JR東日本クロスステーション フーズカンパニー」が運営を行っている。羽田市場の流通ルート + はこビュンで鮮魚がお店に届いているというわけだ。
そのはこビュンの便が来るのが、火曜と木曜(午後)なのだ。
入荷した鮮魚が提供されるのは、着便の翌日の水曜と金曜だ。だから水曜と金曜をおすすめしたいのである。
・水曜と金曜がおすすめ
そうとは知らずに、私は火曜日来てしまった。幸い、はこビュンの「アイナメ」(税込750円)と「天然マコガレイ」(税込750円)を注文することができた。
一緒にアジ(税込550円)とアオリイカ(税込450円)も頼んだみたら、色味の薄いラインナップになってしまった……。それでもいい! 美味ければ良いのである。
マコガレイもアイナメも鮮度が良いのはわかる。身が引き締まっていて、歯ざわりがしっかりしているからだ。ただ……。
どちらも味はタンパクで、その上あまり食べる機会の少ないネタだったもんで、普段食べている寿司との違いがよくわからなかった。
やっぱり、はこビュンの実力を知るには水曜か金曜に来るべきだったようだ。
とはいえ、他のネタも鮮度が高い。「マグロ中トロ」(税込750円)も「とろサーモン」(税込650円)も色艶がよくて美しい。
中トロは肉厚で食い甲斐がある。東京駅構内でこんな立派な寿司が食えるなんて。旅行に出かける人なら、コレを食ったらテンション爆上がりで、旅に出かけられるはずだ。
ちなみにここの隠れ名物に「キツネさん」という名前のいなり寿司がある。一般的ないなりと違って巻き寿司になっている。
8個入りのテイクアウトの折りが税込1200円で販売しているので、旅のお供に購入しても良さそうだ。ということで、グランスタの羽田市場を利用するなら、水曜か金曜。今日はこれだけ覚えてちょうだいね!
・今回訪問した店舗の情報
店名 回転寿司 羽田市場 グランスタ東京店
住所 東京都千代田区丸の内1-9-1 JR東京駅 B1F グランスタ東京
時間 10:00~22:00
定休日 なし(施設に準ずる)
参考リンク:羽田市場
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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