行動制限のない年末年始の東京駅は、観光客で激混みだった。とくに地下1階の東京駅一番街の飲食店はとても混み合っていて、人気店には入店待ちの行列。ただでさえ人気ラーメン店が集結した「ラーメンストリート」は普段から行列が当たり前だというのに……。

そんな状況でもスムーズに食事できそうなお店を発見した。今後のために紹介しておこう。「立喰い寿司 ひなと丸」は2022年末にオープンした、穴場的な美味しいお寿司屋さんである。ここならいつでも安心して食事できそうだぞ。

・東京駅の穴場

このお店は2022年12月25日、東京駅の商業施設グランスタの1階の飲食フロア「八重北食堂」にオープンした。このフロアは「果実園リーベル」や「どうとんぼり神座」、「ハンバーグ 極味や」など有名店が軒を連ねているのだが、地下にも客が集中する関係で意外と空いていたりする。


しかも「ひなと丸」は、新幹線の八重洲北口改札と日本橋口改札のちょうど中間にあるため、お店は目立たない。素通りしても気づかないようなちょっと奥まったところにあるのだ。


ここだな、江戸前寿司ひなと丸。入るとすぐに立ち食いのカウンター。左奥にはテーブル席が3つ設けられてる。


メニューは「握り1貫70円(税込)~」とある。安いかな? と思ったら、70円のネタは4種のみで、その上が1貫税込150円、もっとも高いもので1貫税込650円となっている。まあ、安すぎず高すぎない一般的な値段設定かなあ


サクっと美味しいところを食べたかったので、頼んだのは圧倒的人気ナンバー1という「鮪5貫握り」(税込1350円)。中トロ・大トロ・赤身・炙りとろ・とろむき身の5貫である。


正直立ち食いだからそこまでのクオリティを求めていなかったが、ネタは新鮮で味がいい。立って食うには惜しいレベル。希少部位というとろのむき身は、良質の脂が口のなかで静かにとける。これは座って食いたい味!


色鮮やかな中とろの表面にかすかに脂がにじんでいる。単品なら1貫税込400円、その値段にも納得の美味さだ。


“サクり” ついでに、カンパチ(税込250円)とシマアジ(税込250円)もお願いした。


いずれもネタの身のしまりが良くて、他の立ち食いよりもワンランク上の味を感じさせる。さすが魚河岸直営の寿司屋さんだ。浅草発祥で銀座・新橋にも立ち食い店を出しているのだとか。大手がひしめき合う寿司業界において、都内6店舗を展開する実力を感じる。今後さらに店が増える予感がするぞ。



コロナの行動制限が終わり、これから海外からの観光客もますます増えるだろう。東京駅は正月以上に混雑することになるかもしれない。混雑する駅で飲食店に困ったら、ひなと丸で寿司をサクッと食べるといいだろう。とはいえ、そのうち人気店になってしまう気もするが……


・今回訪問した店舗の情報

店名 立ち喰い寿司 ひなと丸
住所 東京都千代田区丸の内1丁目9-1 グランスタ1階八重北食堂内
時間 11:00~22:00
定休日 なし(施設に準ずる)

参考リンク:グランスタ[12]
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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