
ネパールの国民食「ダルバート」──日本で言うところの “定食” のようなもので、多くの日本人が毎日ご飯と味噌汁を食べているのと同じようにネパール人はダルバートを食べている。
「ダルバート」はダル(ひき割り豆のスープ)とバート(米飯)というワードの組み合わせ。ここにカレーやスパイスで味や香りづけをした野菜などのおかず(タルカリ)やピクルスのような漬物(アチャール)がついてくる。栄養バランスもしっかり、見た目も楽しい逸品だ。
・日暮里エリアで本格ネパール料理を堪能する
今回訪れたのはJR西日暮里駅から徒歩3分ほどの「ネパール・ミテリキッチン・レストラン&バー」。店頭にネパール国旗がはためいているのですぐにわかるはずだ。
店内は国旗のほか、雄大なネパールの景色をとらえた写真の数々が飾られていて “ネパール感” にあふれている。
・「ギー」があるのなら注文せざるを得ない
ランチメニューをチェックしていく。こちらはいわゆる「インネパ店」と呼ばれる店。ネパール人経営のインド料理店のことでネパール料理だけではなく、バターチキンカレーやナンなどの北インド系の料理も提供している。
ランチメニューの中でダルバートと呼ばれるのは「ダルバートセット(950円)」と「ネパールセット(1300円)」の2つ。
今回はネパールセットで選べるカレーはポークをチョイス。ネパールセットにはなんたって水牛の溶かしバター「ギー」がついてくる。こいつを頼まないわけにはいかないだろう。
湯島の「バイダム」でギー(同店では「ギュー」と記載)とライスのマリアージュを体験して以来、ギーがメニューにある店では必ずトッピングするようにしている。
インネパ店らしくカレーの辛さも選べる。今回は辛口を選択。ソフトドリンクはアイスチャイをお願いした。
・ライスもおかずもボリューム満点
炎天下の中、移動してきたので汗だくだ。まずは生ビール(400円)で喉を潤したいところだったが、サーバーの調子が悪いとのことで瓶ビール(550円)を注文。よく冷えていて美味い……。
ネパールセットが到着。色とりどりで美しい。
左からパパド(豆から作られた煎餅のようなもの)、ポークカレー、野菜のおかず、ダルスープ、青菜炒め、発酵高菜、ギー、中央下にライス、ライス上部にトマトベースのソースとダイコンの漬物、キュウリとニンジンのスライスという充実のラインナップ。
黄金色のギーが食欲を掻き立てる。
まずは味噌汁の如くダルスープを口に含んでいく。
豆の味が強めで形も結構残っている。それだけに甘みを感じ、スパイス感は控えめ。優しい豆のスープといった印象。
次いでトマトベースのソースにキュウリやニンジンをディップして楽しむ。あっ! このソースはなかなかのピリ辛。キュウリと相性抜群で後味爽やか。カレーの辛さが物足りないという人はこのソースで調整してもよさそうだ。
パパドを砕いてライスにふりかけ、ダルスープを重ねて「ネパール式ねこまんま」を堪能する。
・角煮並みに柔らかくカルダモンが効いたポークカレー
ポークカレーの豚肉は脂身がブリンブリンで甘い。かつ柔らかい。結構時間をかけて煮込んだ豚の角煮並みの柔らかさだ。これは美味い。
辛味と酸味のバランスがよく、西インド・ゴア地方のカレー「ポークビンダルー」を想起するような味わい。さらにカルダモンがビシビシ効いていて夏にピッタリ。
野菜のおかずの内容はジャガイモ、インゲン、グリンピース、カリフラワー、そして夏に旬を迎えるオクラがゴロゴロ入っているのが嬉しい。
カレーやおかずを一通り食べてわかったが、いずれも丁寧な仕事がされている。ディナーメニューも豊富なので、それらの味も間違いないだろう。
そんなカレーやおかずをすべてライスに重ねていく。ダルスープと柔らかい豚肉のカレーやおかず、それぞれ違う食感が楽しい。
・溶かしバターなのに “チーズ感” ドリアを食べている感覚に
いよいよギーに取りかかっていく。
ライスにかけるだけで……やっぱりスゴい! 溶かしバターだということはわかっているものの、ライスと合わせるとチーズのような香りと味わいになる。ミルキーで今回もドリアを食べているような錯覚に陥るほどだった。
ギーをすべての味が重なった部分にかけたら美味いに決まっている。
ちびちび使うのもまどろっこしいので一気に回しかけてしまおう。この量のバターをライスで消費するなんて何たる背徳感だろうか。
当たり前だが美味い。スプーンが止まらない。ギーが潤滑油となってするすると胃袋に入っていく。
一気に完食。ダルスープとライスはおかわりOK。ただ、おかずはそれぞれ盛りだくさん。ライスもデフォルトで茶碗2杯強ぐらいあったのでこれで十分満足。というか腹十二分目ぐらい満腹。
食後にいただいたアイスチャイもビシッとスパイスが効いている。
・今回訪問した店舗の情報
店名 ネパール・ミテリキッチン・レストラン&バー
住所 東京都荒川区西日暮里5-18-11
営業時間 11:00〜23:00
定休日 不定休
執筆:ダルバート研究家・田中ケッチャム
Photo:RocketNews24
▼西日暮里駅や日暮里駅周辺も実はエスニック激戦区。ネパール料理をはじめ、インド、タイ、ベトナム、ミャンマー、モンゴルといった国々の料理を楽しむことができる。
田中ケッチャム
























【ダルバート行脚】「ネパール式ボロネーゼカレー」が驚くほど米に合う! “カプチーノ系ダルスープ” も必食 / 笹塚の新店「カトマンズ」
【ダルバート行脚番外編】日本上陸からまだ半年の「ネパールワイン」がしっかり美味い! “ネパール料理とのマリアージュ” を試してみた
【ダルバート行脚】“ネパール料理の鉄人” 加入で一気に注目店に / スクティ&そば焼酎の相性も最高だった! 亀有「ガンディジー」
【ダルバート行脚】カフェ飯からガッツリ背徳飯に変貌 / 絶対に追加してほしい “魅惑のギュー” …湯島「バイダム」
【ダルバート行脚】カラフルがすぎる “レインボーモモ” の気になる味は… / 大塚グルメはぼんごだけじゃない! ネパール民族料理「カスタマンダップ」
【関西限定】ファミマの500円福袋を買ってみたら、一瞬ガッカリ → よく見たらめっちゃエエやんけ!
1400円でカレーや唐揚げが食べ放題! 創業28年のネパール料理店『マナカマナ』のランチに感じた「信頼の積み重ね」板橋区大山
【4コマ】魔王軍はホワイト企業 2015話目「休暇明け⑰」
【女ひとり飲み】4杯目以降165円! 読者おすすめの店:飲めば飲むほど安くなる居酒屋「併呑」で飲んだ結果
【4コマ】魔王軍はホワイト企業 2014話目「休暇明け⑯」
「ハト専用超音波撃退機」を設置した翌朝の光景
【4コマ】魔王軍はホワイト企業 2012話目「休暇明け⑭」
【4コマ】魔王軍はホワイト企業 2013話目「休暇明け⑮」
【4コマ】魔王軍はホワイト企業 2009話目「休暇明け⑪」
岐阜県の道の駅56駅を全制覇したのでオススメ10選を紹介する / 850駅を巡ったマニアのまとめ「全国2番目に道の駅が多い県」
【1000円以下食べ放題】900円のランチ定食注文で炒飯食べ放題! 唐揚げや水餃子もついてくるガチ中華『四川厨房 随苑 内神田店』
定額で遊び放題! 福生『ゲームセンター タンポポ』は、行き場のない “みなし機” の新たな活躍場所 / 懐かしの名機に会える楽園
都内の「天下一品」跡地に10店同時オープンした「伍福軒」が全店一斉閉店 / 6月中旬で店舗ゼロに
覚悟して「2つ折りスマホ」を買って1年2カ月が経過。今の端末の状態と、購入を検討している人はむしろコレを気にしてほしい
【実録】心筋梗塞になりました / 第1話「かつてない胸の痛み」
オニヤンマのフィギュアが虫よけになるってほんと? 2週間かけて試してみた正直な感想
【事件】久しぶりに「串カツ田中」に行ったらほぼ別の店になっていた / 豚もエビもレンコンも食べずに帰ることになった理由
【本日発売】「ローソンの福袋」(2160円)があまりにパンパンに詰まってて、持って帰るのちょっと恥ずい
中国「渡航自粛要請」から2週間が経った京都市内「祇園」「清水寺」「錦市場」の様子を見に行ってみた
黄ばんだスマホケースを『オキシ漬け』したらこうなった / TPU素材の変色は復活するのか?
【ダルバート行脚】山手線を横目にネパール料理に舌鼓! 大箱&映えるプレゼンテーションで大注目の新店 / 新大久保「バンブーチェ」
【ダルバート行脚】ネパールの “酸っぱ美味いフィッシュカレー” 初体験 / 巨大パパドで酒も進む新大久保「ムスタング・タカリ」
【ダルバート行脚】ネパール料理上級者にこそ食べてもらいたい「 “変則的” インネパ系ダルバート」がある意味で新鮮すぎた! 阿佐ヶ谷「ナマステヒマール」
【ダルバート行脚】もはや食べ放題! ネパールの国民食は日本人にもジャストフィット / リトル・カトマンズ阿佐ヶ谷の超優良店「マティナ・ダイニング」
【ダルバート行脚】精霊に見守られつつ本格ネパール料理を堪能 / “美しいライスの盛り” に目も腹も大満足! 大塚「ラーケ」
【ダルバート行脚】エスニック激戦区の少し入りづらい店 / 豊富なランチメニュー&発酵タケノコカレーが優しい大久保「ソルマリ」
【ダルバート行脚】個性派 “ゴルベラコアチャール” が衝撃美味! モモのラインナップも超充実 / 大久保「東京セクワバー」
【ダルバート行脚・提唱者独占インタビューもあり】エスニック界隈で突如流行の「ダル餅」って何だ!? “聖地&発信地” で奇跡の邂逅を初体験 / 鶴ヶ島「アムリタ」
【ダルバート行脚】絶対に腹パンになる “ネパールビュッフェ” 初体験 / ヨーグルト味変も試してほしい西荻窪「東京カリンチョーク」
【ダルバート行脚】「生ビール&デザートつき」SPセットもラインナップ! 激レア “ドライ” なマトンカレーの味は…大久保南口の新店「ティリサラ」
【ダルバート行脚番外編】ネパール人が行列をなす「モモ屋台」爆誕! 駅から3秒&映える “葉っぱ皿” で話題沸騰 / 大久保「タパリモモ」