ハーゲンダッツのアイスが嫌いな人! と多数決をとって、手を挙げる人は少ないんじゃないだろうか。

スーパーやコンビニで買えるものの中で、最も手軽で確実に満足感を得られる存在、それがハーゲンダッツのアイスである。

さて、そんなハーゲンダッツが日本に上陸して今年で40周年。スペシャル商品の第1弾として2024年7月21日から「紅苺 -完熟-」を発売している。

自慢じゃないけど、私はここ数年出た新作や限定商品をほぼ全部食べている。そんな私的に「紅苺」よりも、もっと推したい商品があるのだ。

・40周年特別「紅苺」

まずは40周年記念の「紅苺」の紹介をば。

公式サイトの説明によると「厳選した完熟苺の濃い赤色とたっぷり果肉がギュッと詰まった濃厚な味わいのストロベリー」で、さらに隠し味として「いちご酢」を加えてフルーティーに仕上げてあるらしい。

ちなみに、「紅苺」の容量は100mlで価格は398円と、通常版(110ml・325円)よりも量が少なくて高めの設定になっている。


・ストロベリーと紅苺を比較

通常版の「ストロベリー」と「紅苺」を比べつつレビューしてみたい。ちなみに、去年発売されたプレミアム版の「熟成バニラ」と通常のバニラを食べ比べたときは素人には違いがあんまりわからなかったが……。


「紅苺」と「ストロベリー」は見た目からして違う! 

なんてったって、紅苺はピンクが濃い。


そして、苺の果肉の量も多ければ、果肉の色も濃いのである。わかりやすくスペシャルな感じがする。


もちろん、味わいも全然違う。苺の酸味や果肉感が、いつものストロベリーよりもハッキリと感じられるのだ。そして、鼻の奥からいちご酢の独特の酸味とビネガー感のある香りがする。


ちなみに、食べて比べてみるといつもの「ストロベリー」はかなりミルクの甘みが強いことに気づいた。まるで若い二人の恋のはじまりのようにあま〜いのだ。まるで「ダーリン♡」「ハニー♡」と呼び合っているかのようなスイート感。

対して「紅苺」は、そこに酸味を加えてよりイチゴ感が際立っている。学生時代から密かに両思いだった二人が、酸いも甘いも知った大人になってから再会して交際をスタートさせた……、みたいな。

いちごの甘さを強調したのが「ストロベリー」で、いちごの酸味を強調したのが「紅苺」という感じだろうか。どっちもとても美味しい。



・マニアが唸る本命は…

スペシャルな「紅苺」も、もちろん美味しいのだが、個人的に「これはやべえな」と思ったのは、別の商品である。


わりとひっそりと発売された気がするのだが、これはやばい。


ハーゲンダッツ歴史上に残る名フレーバーだと思う。


その名は「クリーミージェラート ピスタチオ&サマーバニラ」!!!


私はほぼ毎回、ハーゲンダッツの新作や限定品を食べているのだが、「ピスタチオ&サマーバニラ」は間違いなく、ここ数年のハーゲンでトップクラスに美味しい。


まず、ハーゲンダッツでついにピスタチオのジェラートが発売されたというだけで拍手! このピスタチオが、ナッツのつぶつぶ感こそないがピスタチオの香りと濃厚さが感じられて出色の出来。


さらに「サマーバニラ」は、通常のバニラよりもほのかに塩気を感じ、少しだけサッパリさせた味わい。こんなもん美味いにきまっている。

ひとくち食べた瞬間から、私の心は『ローマの休日』のオードリー・ヘップバーンである。

このレベルのジェラートがスーパーとかコンビニで買えるなら、全国のアイス店は危機じゃないかってくらい美味い。

今すぐ定番化してくれ! さもなくば夏だけでも再販してくれ!!!



・チョコミントのバーも発売中

ちなみに、棒付きアイスのハーゲンダッツバーで「ショコラミントクランチ」も発売中。

ハーゲンダッツは10年くらい前にも「白いチョコミント」を発売して人気を博したが、バーになって久々の登場である。

こちらはチョコミントの爽やかさ以上にチョコの濃厚さが感じられる味わい。個人的には外側のチョコ無しでチョコミント単体で食べたかったかも。

「ピスタチオ」に「チョコミント」に……と、アイスの定番フレーバーを揃い踏みで出してきた40周年のハーゲンダッツ。激アツである。


ちなみに、この記事を書いてる途中で「明治 スーパーカップ」が180円を突破したというしょんぼりニュースが流れてきた。

物価高によって、高級アイスの代名詞だったハーゲンダッツと安いアイスの価格差が縮まっているのである。

そう考えると、ハーゲンダッツって良心的な食べ物かもしれない。ああどうか、ハーゲンダッツが値上げしませんように……。


参考リンク: ハーゲンダッツ40周年特設サイト
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.