言いたくない、言いたくないけど暑い! そう言わざるを得ないでござる。梅雨明けしたのは良いけど、いきなり夏本番。いや梅雨入りを宣言される前から今年はヤバそうな予感がしてたけど、案の定、ヤバいな! な!

最近、外に出かける機会の多い私(佐藤)は、このままいくと確実に熱中症になると自ら感じ取っている。そこでペルチェ(熱電冷却)式デバイスのついたベストを買ったが、全然足りない!

かといって、日傘はわずらわしい。ってことで菅笠(すげがさ)を買ったら、日除け最適! ただし思わぬ弱点に気づいてしまったでござるよ……。

・二言はない!

実は昨年三度笠を購入しており、傘ではなく被り物の「笠」の実力には気づいていた。


でも昨年は今年ほど外を歩き回っていなかったので、使う機会がなかったため、編集部の備品として、100万円の古民家ロケット荘で活用されることになってしまった。


いまさから返してくれとは言えん! 武士に二言はないのである!! ってことで、改めて自分で買い直すことにした次第。



三度笠は直径46センチもあった。その分、影が大きくてよかったのだが、デカくて保管に困った。そこで今回はひとまわり小さい「網代(あじろ)笠」を選んだ。直径約39センチ、高さは約18センチである。


Amazonで税込1770円で購入、別途配送料が825円かかっている。製造メーカーは「加藤新作商店」だ。

ちなみに「菅笠」とは「スゲ」という植物を編んだ笠のことを指す。「網代笠」とは、竹を薄く削ったものを網代型に編んだものだ。したがって紹介しているものは厳密には「網代笠」だが、わかりやすく菅笠と呼ばせてもらっている。


さて、以前の三度笠は頭をはめる「五徳」パーツを紐で固定する必要があったが、これは最初から固定されている。


よく見ると、ビニール紐と結束バンドで固定されていた。結束バンドか~……、まあ仕方ないか。これでグラつかないならヨシとしよう。



・旅に出ようかな

被る際には頭にタオルか手ぬぐいを巻いた方がいい。汗を吸わせると共に、額に五徳の跡がつくのを防ぐ効果もある。


ジャン! サイズぴったり! 被っている気がしないほど軽い。これはイイものを買ったかも!?


所有している夏用のハットはポリエステル製で空気を通さず、帽子の中で熱がこもる。日差しをさえぎってはくれるのだが、「頭から発生する熱 + 直射日光の熱」が帽子内にこもってしまって、このまま使っていると危険と判断し、笠を買うに至ったのだ。


予想通り、笠は頭快適~! 頭と笠の間の五徳が、空気の通り道を作るので涼しい! こりゃ蒸れなくていいわ~


しかもちょっとオシャレ。意外なほどTシャツとジーンズにもマッチするでござる。


ちょっくら旅にでも出かけようかという気分になれるでござるよ。


被らない時には、リュックやバッグに紐を結わえてしまえば、手持ち不要の助。


こうして引っ提げてしまえばOKでござる。「もし、旅の人」と声をかけられたら、「いかにも! 道中にて候!」と応えることもやぶさかではない。



・弱点:かさばる

ただし、問題がなきにしもあらず。これを携えて電車に乗ったらば、隣後ろの人に気を付けなければならぬ。かさばるがゆえに、邪魔になる点も否めん。そこだけが弱点ではあるが扱いさえ注意したれば、日差しに強く、時に雨にも堪え得るやもしれぬ。

これから暑い日が続くゆえ、おのおの方、十二分に気を付けて日々を過ごされたし。何卒、お達者で! それではこれにて失礼仕(つかまつ)る。

参考リンク:Amazon
執筆:旅がらす 佐藤英麻呂
Photo:Rocketnews24
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