つねに新顔が登場しては人気を博したり博さなかったり、消えたり消えなかったりを繰り返している日本のキャラクター業界。あくまで個人的な体感でいうと、現在最も勢いがあるのは『おぱんちゅうさぎ』な気がしている。

おぱんちゅうさぎはSNSから人気に火がついたうさぎのキャラクター。GMOメディア株式会社が実施した『2023年に流行ったキャラクターランキング』では堂々の1位に選出された。コラボやグッズ展開の質量がハンパないことで知られる。

先日訪れた中国では、現在『ちいかわ』が大人気なのだと中国人の友人が言っていた。ってことは、おぱんちゅうさぎも流行り始めている頃合いではないか? 現地調査してみた!

・ちいかわ大爆発中

実際に中国を訪れてみると、ガチでちいかわの人気が爆発していた。

街中あらゆる場所でちいかわグッズが売られているのである。その規模感たるや、例えるなら “日本と変わらないくらい” といえよう。

一体ちいかわの何がそんなに人気なのか? そもそも私はちいかわが漫画なのかアニメなのかもよく理解していない残念な日本人なので、中国人の友人にズバリ「ちいかわはなぜそれほど中国でウケているのか?」と聞いてみた。すると……


友人「たしかに中国では今、ちいかわがアホほど流行っている。でも、私はそれほど興味がないので、なぜアホほど流行っているのか、理由はよく分からない。

それはともかく、ちいかわを好きな連中は本当に変なヤツが多いと思う。上海の小汚い男は大体ちいかわのぬいぐるみを小脇に抱えているが、連中は小汚いので、ぬいぐるみが泥まみれになっていて見るに耐えない。ヤツらは一体どういうつもりなのか? 逆に聞きたいくらいだよ」



・ビックリするほどヒドイこと言う

友人があまりにヒドイことを言い出して若干引いたのだが、中国人は結構ものをハッキリ言うところがあり、彼女に悪気はないのである。「上海の小汚い男は大体ちいかわのぬいぐるみを持っている」というのはあくまで彼女個人の主観であって、真実は定かではないことを強くお断りしておきたい。

さて。残る問題は『おぱんちゅうさぎ』である。実は先出の友人を含む中国在住の中国人約10名に「おぱんちゅうさぎを知っているか?」と尋ねたところ、なんと全員が「見たことも聞いたこともない」と回答した。

中国と日本とでブームに多少のタイムラグがあるのは当然のこと。しかし「中国では最近『すいかゲーム』が流行って、もうブームは終わった」といった友人の証言も得られたことから、もはや年単位でのラグは存在しないとの見方も濃厚だ。

おぱんちゅうさぎが日本で流行り始めて2〜3年は経過していることを考えると、中国にまだ上陸していないとは考えづらい気もする。どうでもいいっちゃいいが、気になってしまったので調査することにした。



・おぱんちゅうさぎ中国未上陸問題

そこから私は、おぱんちゅうさぎがありそうな場所を巡りに巡った。

オタクビル。

ゲーセンのクレーンゲームコーナー。

ショッピングモールのカプセルトイコーナーなどなど。

が……ない! いくら探せど、おぱんちゅうさぎの「お」の字も見当たらないのである。ちなみに中国では日本のアニメやキャラクターが幅広く人気で、もはや「いないキャラクターを探すのが困難」状態。そのような状況において、おぱんちゅうさぎの姿がないとは、しつこいようだが信じられない気持ちだ。

そして中国滞在6日目。日系企業が密集するエリアのショッピングモールを歩いていたときのこと。


ン!? あれは…………



んぽちゃむゥ!!!!!!!


『んぽちゃむ』とはおぱんちゅうさぎと同じ作者によるキャラクター。日本では最近かなり人気だが、おぱんちゅうさぎほどではないハズである。結局、私が上海周辺で2週間おぱんちゅうさぎを探し続けた結果、発見できたのは「んぽちゃむのカプセルトイ1機」のみなのであった。ンムムム……!

ってことで中国では現在のところ、おぱんちゅうさぎの認知度は限りなくゼロに近いことが判明した(2024年6月時点)。もはや何のために調査を始めたか忘れてしまったが、「へー、そーなんだ」と思っていただければ幸いである。来年あたりおぱんちゅブームが来る……かも?

参考リンク:GMOインターネットグループ
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.