最近私(佐藤)はよく歩く。工場直売所を訪ね歩いたり、サービスエリアに徒歩で行ってみたり。循環バスの旅の時もバスに乗らずに歩き回ったりしている。歩くのが好きだから、つい時間効率を忘れて、「片道1時間? 行けるじゃん」ってな具合で歩きすぎてしまうのだ。

このまま歩いていて大丈夫か? 膝や足首を傷めたりしないだろうか? せめて歩くのにふさわしい靴を選びたいと思い、スポーツ用品店でお店の人におすすめを聞いたら、歩行体験が劇的に変わる気がした

・アスファルトの上を長時間歩く

私は昔から「メレル」の靴を愛用している。クッション性に優れていて、脱ぎ履きしやすいから好んで履いていた。今まで履いていた「Jungle Moc2.0」は1年半くらい使っていただろうか。


1足履いたら履きっぱなしが私の流儀。大抵1年から1年半で履きつぶしてしまう。これももう限界に近かった。


つま先とかかと部分がすり減って、溝のなくなった車のタイヤみたいになってしまった。


先日、鎌倉湖畔の循環バスの旅をした際の土砂降りで、靴はもはや限界に達していたので、買い替えることにしたのだ。



とりあえず、いつものように新宿駅東南口の「L-breath(エルブレス)」にやってきた。ここでお店の人に長時間歩くのにふさわしいおすすめの靴を聞いてみよう。できれば、今まで自分が選んでこなかったものを買いたいけど、メレルがおすすめというのならそれでもいいだろう。


で、実際にお店の人に尋ねると意外な答えが!?


スタッフ「長時間歩かれるのは、アスファルトですか?」

佐藤「そうです」


スタッフ「それなら、ここの裏に「ヴィクトリア」がありますので、そちらでご相談されると良いかと思います。ここにはトレッキングなど、アスファルトではない路面を長時間歩く靴のご用意しかございませんので」

佐藤「そうなんですね! ご丁寧にありがとうございます!」


知らなかった。アスファルトを歩く靴はヴィクトリアの方が充実していたなんて。ちなみにエルブレスはヴィクトリアのアウトドア専門店である。



・懐かしのアシックス

ってことで、エルブレスの裏にあるヴィクトリアにやってきた。


早速お店の人に、エルブレスで尋ねたことを同じ内容を伝えてみた。


佐藤「長時間アスファルトを歩くのにふさわしい靴ってありますか?」

スタッフ「あります。こちらです」


即答! さすが専門店のスタッフ。そういえば、エルブレスでも間髪入れずにヴィクトリアを勧めてくれたんだったな。同じような尋ね方をする人が多いのかもね。いずれにしても、即答してもらえて心強い。

案内されたのは「アシックス」のコーナーである。


アシックス、懐かしいな。ブランドとしてずっと存続していたのは知っていたけど、私が慣れ親しんでいたのは小学生の頃だ。小学校のバレー部でアシックスが流行っていて、上手い同級生はみんなアシックスを履いていた。私は下手だったので、アシックスを履くのはおこがましいと遠慮していたんだっけな。



で、おすすめされたのが「GEL-CULUMUS 26」(税込1万5400円)である。これは「クッション性を高め、軽量かつスムーズなライディングを実現したランニングシューズ」とのこと。試し履きしたら、サイズのフィット感もちょうどよかったので、即購入した。


ソールが厚底ブーツみたいに高く見えるけど、履くとしっかり沈む。


「PureGEL」というゲル素材を採用しており、かかとにかかる負担を軽減してくれる。柔らかくなおかつ軽いのが特徴なのだとか。



・履いた感触をわかりやすく言うと…

履いて1日2日生活してみたところ、今までとはまったく違う歩行体験を味わうことができた

少々大げさに表現すると、今まではアスファルトの硬さを感じながら歩いていた。その時々で履く靴が違ったとしても、アスファルトは硬く、長時間歩くと疲れる。それが当たり前だった。


「GEL-CULUMUS 26」を履いて歩くと、まるでヨガマットの上を歩いているようだ。私の足の下にはずっとヨガマット、誰かが私の歩く道に、ヨガマットを敷き続けてくれている。そんな気分。

この先、ずっと私はヨガマットの上を歩き続ける人生になるんじゃないのか?


大げさだけど、そのくらい靴のクッションがきいている。ずっと足の裏がフカフカしているのである。とても良さそうではあるけど、懸念点もある。まだ1日2日しか歩いていないし、その歩行時間も30分程度にすぎない。

これが2時間3時間、あるいは1日通して5~6時間歩くとなると、足にはどんな負担がかかるだろうか? 足裏は痛くなかったとして、足首やふくらはぎ、太腿にはどんな変化があるだろうか? とりあえず、当面使ってみたいと思う。このフカフカが私の歩行体験を豊かにしてくれることを願っている

参考リンク:アシックス
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
イラスト:Dall-E3