猛暑の中で話題となっている、ソニーの首掛け型クーラー「REON」。約2万5000円と高額でも毎年完売する人気商品である。

期待しながら実際に使ってみたものの、板が冷たくなるだけでそこまで涼しくなかった……という正直レビュー記事を先日書いたが……。

レンタルを開始してから2週間が経過し、実はバリバリ活用している。思ったのとは違う方向で……。

・プレートが冷たくなるだけなのだが…

背中の後ろの部分に銀色のプレートがついているレオン。スイッチを入れるとこれが冷たくなったり、温かくなったりする……という仕組み。

クーラーみたいに風が出るわけじゃないので、ぶっちゃけ「冷」で使っても、体温の温かさと拮抗してしまって、そこまでひんやり感を感じられないのだ。

着るクーラーと言われると、炎天下の中でも涼しさを感じられる……というイメージだと思うけど、ぶっちゃけ炎天下での効果はそこまで感じられない。

ちなみに「熱中症対策などでは使えない」とレオンの説明書にも書かれている。炎天下で活動するときだと3000円くらいの首掛け扇風機で風を当てたほうが涼しさを感じられる

そんなこんなで、「気休め」程度に使っていたのだが……。



・温と冷の切り替えが便利

私がめちゃくちゃレオンを使っている理由……。それは「温」モードが便利だからである。

冷だと体温と拮抗して効果を感じにくいけど、温は温かさをしっかりと実感できる感じ。

外がめっちゃ暑いから薄着で出かけたら、電車とか室内でクーラーが効きすぎて寒くなるとか、外と室内の気温差で悩むことも多い。

そんな「ちょっと寒いな」ってときに、レオンの「温モード」がちょうどよく体を温めてくれるのである。

この前はカフェで冷たい飲み物を頼んだら、途中から体が冷えたのでレオンで首元を温める……なんて使い方もした。

オフィスの冷房の温度なんかも、暑がりと寒がりで揉めるポイントだけど、温にしたレオンを首にひっかけておけば解決。

とくに、今年は天気が変わりやすくて、昨日は30度だったのに今日は22度です……なんて日もあるので、気温差対策でレオンを使いまくっている。



・クーラーというよりエアコン

着るクーラーというと、めちゃくちゃ涼しそうなイメージがあるけど、どっちかというと「ちょい寒」とか「ちょい暑」の調整がうまい……という感じである。

個人的に便利なのは以下のようなとき。


・オフィスや電車がちょっと寒い/暑い
・家事で汗をかくとき
・スーツや長袖でのオフィスワークの暑さ対策
・季節の変わり目の寒暖差調整
・軽い散歩や買い物


冷モードは炎天下だと恩恵を感じづらいけど、室内がちょっと暑いとか、洗濯物干しでちょっとだけベランダに出るとき、キッチンで料理するときなんかは便利である。

外まわりでガンガン歩く人だとレオンよりも首掛け扇風機とかのほうが涼しさを感じられると思う。

逆に仕事柄、オフィスでどうしても長袖シャツとジャケットを着なきゃいけないとかだと、レオンのマイルドな冷感はちょうどよいと思う。

どっちかというと温と冷の切り替えの微調整で常に自分にとって心地よい温度を保てる……というイメージ。

個人的には真夏とか真冬よりも、春とか秋の季節の変わり目のほうが使いやすそうだなと思っている。

とはいえ、機器を2万円以上出して買うにはまだ高いと思う。半年間5800円の公式レンタルで使うくらいがちょうどいいな……というのが私の正直な感想。

検討されている方はご参考にどうぞ!


参考リンク:REON WIZ
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.