成田空港のセブンイレブンでは『蒙古タンメン中本』のカップ麺が大量に売られている。もちろん中本好きの日本人が海外へ持っていくパターンもあるだろうが、この量から察するに「外国人がおみやげとして買っていく」パターンも確実に多い気がする。

蒙古タンメン中本のカップ麺といえば「中本に行く必要がなくなった」と巷で囁かれているほど再現度が高いことで有名だ。結構クセのある味だけど、中本のカップ麺は意外と外国人にも愛されているのだろうか? 外国へ行って確かめてみた!

・中国にて

今回私が訪れたのは中国。成田セブンで購入した中本のカップ麺を中国人の友人に食べさせ、感想を求める計画である。ところが……


「中本に行ったことがある」と言われてしまった!!


中国人でありながら日本ツウの友人は、日本の中本で蒙古タンメンを食べたことがあるらしいのだ。中本が中国人の間でそれなりに知られた存在であることは早々に判明したものの、本物を食べたことがある中国人にカップ麺を食べさせたとて、もはや何の記事だか分からなくなってしまう。これは困った……!



・救世主(メシア)登場

と、困っている私を見かねた友人が、そのまた友人を紹介してくれることになった。

彼の名は邓(トゥン)くん。IT都市として知られる深圳出身の彼は、日本へ一度も来たことがないばかりか、今回の企画の趣旨もよく理解していないという、正真正銘のガチ中国人である。ありがとう。初対面なのにホンマありがとう。

ちなみに邓(トゥン)という名字は中国で割とレアなほうで、友人いわく「人生で3人くらいしか会ったことがない名字」なのだそうだ。なるほど。

勢いよく中本をかき込む邓(トゥン)くん。お味は……?



…………けっこう口数が少ないタイプなのかな?



・中国人とカップ麺

実は言葉が通じない私との接し方に戸惑っていたらしい邓(トゥン)くん。友人に通訳をお願いしたところ、「めちゃくちゃおいしい」と言っていることが判明した。マジか!

邓(トゥン)くん「中国でカップ麺は『電車移動中や夜中など、他に食べ物がないときに仕方なく食べるもの』というイメージが強いです。これは中国製のカップ麺と比べて、本当にすごくおいしい。いつか日本へ行ったら、たくさん買って帰りたいと思います」


初対面の私に気を遣っている部分もあるのかもしれないが、嬉しい感想を並べてくれる邓(トゥン)くん。中国の人ってホンマに優しいよね! なお心配した辛さについては「1ミリも辛くない」とのことで、そこは期待通りといったところか。

ちなみに中国のSNS上には「インフルエンサーが日本のカップ麺を紹介する動画」がたくさんアップされているらしい。邓(トゥン)くんは中本のカップ麺の存在自体は知っていて「いつか食べてみたい」と思っていたのだそうな。


と、いうことで少なくとも中国人にはウケるらしいことが判明した蒙古タンメン中本。実は『東京ばな奈』や『白い恋人』は中国で普通に売っているため、日本みやげの大穴狙いとしてコレをチョイスするのも結構アリかもしれない?

執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.