最近、街を歩いていると見かけるようになった「COTTI COFFEE (コッティコーヒー)」なるチェーン店。
赤・白・黒を基調にした看板から、パッと見はピザチェーンとかハンバーガー店みたいな印象を受けるのだが、れっきとしたコーヒーチェーンである。
急速に店舗を増やしていて、いろんなところで見かけるようになったのだが……どんな店なのか。ずっと気になっていたのでちょっくら行ってみた。
・絶妙な立地
「COTTI COFFEE (コッティコーヒー)」が店舗を展開しているのは、西池袋、渋谷、高田馬場、神保町、新大久保、湯島、鶯谷……といった場所。
東京の地理に詳しい人ならなんとなく分かると思うが、なんとも絶妙な立地である。繁華街といっても、オシャレ系ではなくちょっと猥雑な感じの場所を含んでいるというか。
そして、窓にはなぜかサッカーアルゼンチン代表の写真が貼ってあるし、一体どこの国発祥のチェーン店なのか、何がウリなのかよく分からない。
しかし、どの店もそこそこ人が入っていて気になっていたのだが、公式サイトらしきものが無いのだ。謎だらけ。
・ドリンク全品399円均一
入ってみて分かったことは、COTTI COFFEEのウリは「ドリンク全品399円均一(アメリカーノだけ280円)」だということ。
これは……「鳥貴族」と同じシステムやないか!
しかも、ビックリするほどメニューの数が多いのだ…。
こんなにたくさんあると何を頼んでいいか分からない……というこちらの気持ちを見抜くかのように「1番人気はココナッツラテ」だとポスターに書いてあった。
はあ、たしかにアーモンドラテとかソイラテはよく見るけど、ココナッツラテってあんまり見ないかも。
他にも、ぎょっとするような水色のラテとか、メロンラテとかの謎のメニューもあるし、スタバみたいなフラッペもある。それがすべて399円。
・ココナッツラテとチョコレートスムージーを注文
というわけで、人気メニューの中から「ココナッツラテ」と「チョコレートスムージー」を注文してみた。
2つ頼んでも798円。安い。
サイズはMとLがあって、どっちを頼んでも399円らしい。何も言わなかったら自動的にLサイズになっていた。気前いいな。
安くて、種類が多くて、デカイ。なるほどねえ〜!
「ココナッツラテ」は、ココナッツミルクとコーヒーの味わいが意外なほどマッチしていて美味しかった。エキゾチックな味わいだ。
そして「チョコレートスムージー」。スタバのフラペチーノに比べるとやや味が薄い感じはするけど、量が多いし399円だと考えると安いと思う。
ただ、どちらもそこそこ美味しいけど、感動するほど激ウマ! とかではない。
ちなみに、フードは「バウムクーヘン」とか「クッキー」みたいな焼き菓子が100円前後でレジ前に売ってある感じ。パンとかの軽食はない。
・中国発、驚異の新興カフェチェーン
メニュー表が日本語と中国語の併記だったり、ジャスミンとかウーロン茶系のメニューが多かったので中国系かなと思ったら、やはり中国発祥のチェーン店だった。
2024年5月現在で、すでに世界28カ国7000店舗以上、世界第4位のコーヒーチェーンとなっている。サッカーアルゼンチン代表のオフィシャルスポンサーに就任しているらしい……。
wikipediaによると、驚くべきことに創業は2022年10月。まだ創業から2年も経ってないのに、世界に7000店舗も展開しているのだ。恐ろしすぎるだろ中国マネー!
ちなみに、日本上陸は2023年8月26日で、上陸からまだ1年未満である。
創業者はスタバ超えを目指しているらしいが、果たして、どこまで店舗を伸ばせるのか……。老舗のチェーン店となるのか、中国バブル経済の徒花(あだばな)となるのかに注目である。
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.
▼店内はシンプル。私が訪れた鶯谷の店舗は2階もあって、中国の観光客などがくつろいでいた